第8話 初コラボ配信!③

「じゃあ!私達に言って欲しい言葉!セリフ!対決いくよ~!」


ついに始まる…これで勝った方が…。


「……」

「緊張してるの?」

「………そ、そんな事は‥‥‥」

「ウブだね~」

「そういう事したことないので」


【たしかに】

【やったことないよね】

【普通やらない】


「しょうがない……私が、お手本をみせてあげましょう」


【お】

【ゆちゃすぱいせん!】

【期待】


「じゃあ…‥今回は~これ!」


ユキさんがランダムで選ぶ。


「んっと…じゃあこれ!名前はハルさんで……ストレートに’大好き’って言って欲しい……に決定」

「…っ」


【告白きた!】

【REC●】

【ナイス】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ん、ハル?」

「あ、俺のだ」

「はあ?なにちゃっかり送っちゃてるの…‥ずる…私も…言いた……」

「ん?今何か言ったか?」

「‥‥っ」


あかりはの頬がほんのりと赤くみえた。


「ん?」

「……や、やっぱり」

「え?」

「あなたって主人公なの?…‥……狙ってるの?」

「よくわからん」

「わかるだろお!!!」


ぽかぽかとあかりは叩く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…じゃあいくよ…っ」


画面がユキ、1人に移り変わる。

そしてコメントがの流れが一気に止まる。


「あのね……ずっと‥…言えなかった……私は…‥あなたの事が‥‥大好き」


息づかい、そして甘いとろけるような声。


【やばい】

【幸せすぎる】

【なんか本当にガチで言われてるような感覚】


……。


「って‥‥感じ‥‥かな?どう?どう?」


【ガチ恋】

【ガチ恋距離】

【やばい】


「やった!ありがとう‥‥!」

「す、すごい‥‥」


到底超えられない‥‥私は…そう思った…。

それに彼女は気づいてるし多分彼女は、その人に向かって言っている。


「……っ」


駄目だ、こんなんじゃ……私は、それでも…。


「次、ナツミちゃんの番だよ‥‥」


別に‥‥ただ‥‥言うだけだ…それだけで良い‥‥でも…でも‥‥だらかこそ、私も本気で。


「‥‥…私は‥‥‥‥あなた事が‥‥ハ…」


トゥルル。


「えっ……?」


突然の着信。


「ちょ、ごめん‥‥私のスマホからだ!ちょっと出るね」


【おい!】

【いい所!】

【安定の電話】

【配信中くらいきっとけw】


「はい…はい…わかりました。えぇ……はい。失礼します」


【めっちゃ真面目なゆちゃす】

【ギャップえぐい】


「‥‥ごめん~ちょっと緊急の連絡で‥‥っと‥‥みんなごめん!今日の配信終わり!ちょっと後で、理由は言うから…!ナツミちゃんもごめんね!ではでは!」



【急だな】

【おつおつ~】

【おつゆちゃ~】


配信を切るユキさん、そして…私との通話になった。


「‥‥ごめん…ナツミさん」

「いや……緊急の連絡ってなんですか‥‥?」

「‥‥」

「…‥」

「大手トップ企業VTuberが活動を再開するらしい」

「えっ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る