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 君の俊敏な身のこなしが君を救う。槍の穂先は君の鎧をかすめたが、体には一撃も受けずに済んだ。


 犠牲者の様子を窺うためだろう、扉が向こうから開かれる。

 扉を開けたのは――耳は尖り、目は鋭く、銀の髪が整えられ、肌はビロードのように黒い、軍服姿の男。悪の勢力のエリート種族、ダークエルフなのだろう。

 その向こうには本棚の並ぶ部屋がある。男の仕事部屋といった所か。


 ダークエルフは君が生きているのを見て驚いたようだったが、素早く魔法の呪文を唱えた。


・もし【チャクラム】を持っているなら――

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663480349436


 もっていなければ君は急いで斬りかかる。

 だが槍を避けるために跳び退いていたので、到底間に合わない。


 サイコロを2個ふり、出た目に【意志力】を加えよ。


・合計が12以上なら――

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663474879442


・合計が11以下なら、魔法は君に致命的な効果を及ぼす。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663474820178

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