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君は鉄の扉の前に立ち、力を籠めて押し開けた。
だが何かで抑えられているらしく、いくら押してもビクともしない。
‥‥が、何か重く大きい物の外れた音がして、扉の方が勝手に開きだした。
しかし君は中へ入る事はできない。
それは生者では無かった。
見上げるような大柄な騎士だが、その体は複数の屍を縫い合わせて造った物なのだ。
大きな剣と分厚い鎧で武装しているが、兜は被っていない。
顔面には皮が張られておらず、髑髏が露出している。
そして後頭部からは――いくつもの骨を組み合わせて造られた、長い
その騎士の髑髏の顔が、がちがちと歯を鳴らして笑った。
【スコルピオナイト 戦闘力10 生命力12】
※敵は攻撃力20以上だった時、毒針で攻撃してくる。この攻撃で君がダメージを受けると、致死毒を分泌する毒針で貫かれ、君は即死する。
逃亡はできない。
勝利したなら、君は砦の中へ入る。
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663186427456
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