第5話:人類が初めて・・・「宇宙のスカイラーク」

■すたーらーく

 それは、異星から飛来した、超巨大機動外食チェーンである。

 キャッチコピーは

「生きとし生けるもの全てに食を与えん」


 支店開業55億年。

 地球が出来る前から営業している。


 総資本力4x10^60ジュール。その圧倒的な資本力を武器に、早くて美味しい、しかも安い! 確か満漢全席(コーヒー付き)が680円くらい。

 地球の外食産業は、たちどころに、壊滅へと追いやられたのであった・・・


          **


 間違えました。こちらは「すたーらーく」でした。

 伊藤岳彦さんの「宇宙英雄物語」に出てきます。SFとファンタジーの、見事な融合。抱腹絶倒。無茶苦茶、面白い漫画です。


■宇宙のスカイラーク

 著者:E・E・スミス


 SF史上初めて、人類が太陽系外に飛び出した、記念碑的作品です。

 書かれたのは、1928年。。。もうすぐ100年ですね。


■著者のE・E・スミスについて

 この「スカイラーク」シリーズと、「レンズマン」シリーズが代表作。


 「宇宙の戦士」(ハインライン著)という作品があって、これが、

アニメ「ガンダム」のモビルスーツの元ネタ、と言われているそうです。

 この「宇宙の戦士」の、更に元になったのが、「レンズマン」だそうで。

 スミスは、ガンダムのおじいちゃん、と言えなくもない(無理か)。


■光速の、超え方

 主人公のシートンが、何か実験をしていると、手元の部材が、ものすごい勢いで飛んで行きました。

 調べたら、光速を超えるスピードで、飛び去ったことが分かりました。


 シートンの同僚が、

「相対性理論によれば、光より速くは飛べないはず」

 と突っ込むと、

「相対性理論は、机上の理論に過ぎない」

 と一蹴します。

 要は、人間が考えた理論なんだから、間違いもあるさ、ということですね。


 こういう、割り切りの良さ、嫌いじゃありません。


 作家が書きたいのは、物語であって、物理理論ではないのです。

 ワープとか、超空間とか、小賢しい理屈を、ひねくり出すのではなく、

 物語に必要なら、物理法則を切って捨てることも、許されるのではないか!?

 なんて風に思います。


 ついつい、

 リアルさ、理屈に合う、矛盾がない、といった、

 細部に捉われ気味な、自分の執筆スタイルを、戒めたいと思います。


 ・・・

 きっと、面白ければ、許されますよね!(^^;

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