第2話:唯一泣いたSF「ソングマスター」
著者:オースン・スコット・カード
出版社:早川書房
オースン・スコット・カードだと、「エンダーのゲーム」が有名だと思いますが、
これまでたくさん読んだSFの中で、唯一泣いたのが「ソングマスター」です。
【あらすじ】
ミカルは、一代で帝国を築き、銀河の頂点に立った。
軍人であり、実務的な人間で、鋭い感性の持ち主、という訳ではなかったはずだが、
“魂の歌い手”ソングバードの歌声を聞いて、涙が出るほどの衝撃を受けた。
その衝撃が忘れられず、「ソングハウス」を訪れるのだが、
「彼のためのソングバード」が見つかるまで、待てと言われる。
ようやく、アンセットという少年が見つかった時、ミカルは老境に達していた・・・
【考えたこと】
この作品を思い出して、考えたのは、
なぜ泣いたのか? ではなくて、
「同じ入力(刺激)を受けて、今の自分は、同じように反応(涙)できるのだろうか??」
でした。
読書は、「いつ読むか」にも左右される。
「宇宙の戦士」という作品があります。
私は、だいぶん年を取ってから(家庭が出来てから)読んだので、衝撃を受けつつも、心の底からは没入できない自分がいました。
「若い頃に読んだら、人生が変わったかも」と思いながら、
可塑性を失った自分の心と脳を、冷笑しました。
「ソングマスター」も、今読んだら、どうなるだろう・・・
**
また、手に入れました。
すごく、気になっています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます