第5話
《称号『容赦なき者』を獲得しました。》
だまれーい。
って称号!?この世界称号なんてあったのか。
というかあんま誇れないなこの称号!?
おそらくだけどこの世には相手のステータスを確認するスキルとかもあるだろう。その時にこの称号があったらどうだ?
めっちゃ警戒されそうじゃね!?
というかその前にゴキブリの時点で論外か。
今更だな。
『容赦なき者』の確認もするために一旦ステータスの確認かな。
「ステータス、オープン。」
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種族ランドコックローチ レベル3 所持SP1
名前:なし
称号:『容赦なき者』
HP28/28 MP7/7
筋力:15
耐久:8
俊敏:32
知力:4
魔力:3
器用:5
スキル:『しぶとい』『HP自動回復』『逃走1』
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『容赦なき者』:弱者をいじめるなど非人道的な行動をしたものに与えられる称号。自分より弱い者に与えるダメージが1.1倍になる。
いや『容赦なき者』の説明が僕の心にグサグサと刺さるんだが。
だがしかしこの世界は弱肉強食(多分)。
生きるためだ、仕方なかろう。
それとあの犬。
あのでかい犬だけはいつか倒してやりたいところだ。
負けたまま(一方的な逃走)っていうのも癪だしな。
そのためにはまだまだ強くなっていく必要がある。
生きるためにもそうだし、何より僕自身にも強くなりたいという気持ちがある。
1番明確に強くなる方法は今のところ間違えなくレベル上げだ。
ご飯集めもまだだしレベル上げとご飯集めを同時におこないたいところだ。
ということでそのためのSP振りをしていこうか。
ここは攻撃系スキルが欲しいところだ。
それで攻撃系スキルを取ったらしばらくSPを貯めることも考えよう。強めのスキルも欲しいからね。
だからここの攻撃手段選びは重要だ。
ここで取ったものをしばらく使うことになりそうだからね。
SP1で取れてかつ、今の僕が使えそうな攻撃系スキルは、
『強打1』『パワーファング1』『強突進1』『吸血1』
この辺りか。
『強打1』は無難な攻撃手段で噛み付く系の攻撃や突進系の攻撃より近ずかなくて済むから使ったあとのリスクが少なそうではある。でも僕のこのほっそい腕じゃ不安すぎる。
『パワーファング1』はもし噛みちぎれなかった時ただ相手の体に噛み付いた奴になってカウンターが痛そうだ。だけどこの中だと1番威力があるだろう。
『強突進1』は強い頭突きで、イメージとしては『強打1』と『パワーファング1』の間くらいのイメージかな?バランス良さそう。
『吸血1』これはパワーファングより威力は落ちるがHPを吸えるらしい。うーん、かなりピーキーだ。今は威力が欲しいところ。
この中だったら『パワーファング1』かな。
もし硬い皮をもつ果実や野菜、殻をもつ食べ物があった時にも役立ちそうだし。
結局威力が大事よ。
『パワーファング1』くん、君に決めた。
《1SPを使用してスキル『パワーファング1』を獲得しますか?》
うむ。
《スキル『パワーファング1』を獲得しました。》
これで遂に念願の攻撃手段をゲットだ!
次からはもうダンゴムシの足とかを噛みちぎる必要もなくなるといいな...
あれ?
結局取ったの噛みつき系のスキルだから、またあのダンゴムシと会っちゃったら前みたくする必要があるくね!?
・・・
ダンゴムシくん、君とはもう二度と会わないことを願うよ。もうあの食感は懲り懲りだ。
僕だっていいもんが食べてえ。
よし、次こそいいものを食べるためにひと狩り行きますか〜。
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