第3話 女
え?
女房がペットの蛇をカレーとサラダにしてた?
マジか……蛇って食えるんだ……素揚げして……なるほどね、メモっとこ……
え?
次はあんたの体の蛇を切るって言われたの?
あんたの大事な蛇ちゃん達を切り刻んだ、キッチンバサミで?
なにそれ、うっけるぅ……
え?
もうあんな恐ろしい女房とは一緒には暮らせないから、こっちにくる?
冗談でしょ、嫌よ。一人暮らししなさいよ。
で、あんたは気づかないで、蛇、食べちゃったわけ? 残さず?
マジか……蛇ってうまいのか……
そういや、本命の彼氏も、蛇、飼ってるんだよな……
かわいい、かわいい、言っちゃってさあ……
なんかムカついてたんだよ、ちょうどいいじゃん。
あ、でも、いつも使ってる包丁使うのはなんか気持ち悪いから、新しく道具買おう。
簡単にチョッキンできる、キッチンバサミがいいな。
切れ味の鋭い、いいキッチンバサミが。
蛇とキッチンバサミ 鹿嶋 雲丹 @uni888
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます