第4話 記録番号003 各国の奇怪現象②

2 アメリカとウクライナの会合


ロシア・ウクライナ戦争の終結が確認されてから数時間後、ウクライナ大統領セレンスティアと来国していたアメリカ大統領バイデェーンが会合をしていた。


「ンンンンンンンンン…ついに中国が台湾を侵攻して来たねぇ〜〜〜〜…。」


「ええ、まぁ…。」


「台湾にも軍事提供したいけどウクライナにもしないといけないし、NATO軍が来たらシリアやエリトリアが出てきてウクライナが挟み撃ちになっちゃうよね〜〜〜どうしたら…。」


「いえ、それが・・・もう必要ないんです。」


経済大国であるアメリカからの軍事提供をセレンスティアが何かあった表情をしながら断ると、バイディーンは怪訝そうに聞き返した。


「ウクライナ軍の兵士だけで、ロシア軍と対峙するつもりかねぇ〜〜?」


「いえ、というより、もう“勝ったんです“。」


「一部地域を奪還した事を言っているのかねぇ〜〜〜〜???」


バイディーンは比喩か何かかと思い聞いたところ、セレンスティアは真剣と焦りが混じった表情で返した。


「言葉通りです!!突如として上空から銀髪の男が出てきてその後周囲から真っ暗になった後、ロシア軍150万人がを白目を剥いてよだれを垂らしながら発狂した後、頭部が爆発して死亡したんです!!!」


セレンスティアの口から出て来た事はあまりにも現実離れしている内容にバイデェーんは頭がおかしくなったのかと聞いたが…


「冗談などでは無い!!!テレグラムに映像を送った。」


決して冗談ではないと血走った目で言って、証拠である映像が流された。そこには確かに戦場に現れた男が謎の空間を展開した後、ロシア軍が発狂したのち頭が爆発してそのまま死んだ映像が流れていた。これを見たバイデェーンは「おお、こっわ。」と呑気に感想をの出ていた。


「我が軍もこの謎の攻撃を受けて、ロシア程ではありませんが精神や脳に悪影響が見られたので、現在治療を受けています…。」


「ンンン〜〜…まさかロシアがまだこんなおっかない兵器を持っているとはねぇ〜〜〜〜。」


「いえ、ロシアではありません。軍のものによると、彼は日本から来たと発言しており、中露の常任理事国の解任を求めてきたと…。」


「ジャパァ〜〜〜ン???しかし彼の国は軍事的行動は禁止されているんじゃ無いかねぇぇ〜〜??」


「あくまで、“非軍事的侵攻“と主張しています…。」


「まぁ、あんな現実離れした事は間違いなく“軍事的”では無いだろうねぇ…しかし、あんな怪物を目覚めさせた中国とロシアは、気の毒だねぇ〜〜…。」


「敵国ですが、同じ心境です…。」


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