第3話 うんとこしょ

壱は、うんとこしょどっこいしょとその箱をリビングまで運ぶ。

そして、開ける。

するとそこには、栗色でロングヘア。

そして、きれいな黒い目の女の子がいた。

女の子は、じっと壱の瞳を見ている。

服は、着ていない。


「あ……」


壱は、思わず声を出してしまう。


「んー

 貴方がピノのご主人さま?」


女の子が、小さな声でそう言った。

すると壱は、小さくうなずく。


「えっと、そうなのかな?

 でも、あれ……」


壱は、注文書をパソコンから確かめる。


「可愛らしい容姿」


壱がそう言うと女の子がニッコリと笑う。


「ピノ可愛いよ」


「僕より小さい身長」


「ピノの身長はー

 んー145センチ?」


「体重は軽い子」


「ピノ、40kg」


「胸は小さい子」


「ピノのお胸、ぺったんこ」


「注文書どおりだ……」


「うん!

 ご主人さまの名前を教えて!」


戸惑う壱。

でも、頭のなかでは少し冷静な自分がいた。


「あ、えっと……

 こういうときは、アーマンにクレームだ」


壱は、その女の子の存在を無視してアーマンに電話をかけた。


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