応天門の変
「
「
言い
「私たちの他に、誰もいないではないですか」
有朋は、なおも言い迎う。
「他でもない春宮が、『紀氏に歌を詠みかけられた』と、
惟喬は
「
惟喬は
「貫之は、
「いとこ
貫之は答える。
「
――
「鬼と成った
「目につく
「応天門は、元の名は
貫之が少し考えて言った答えを、すぐさま友則は
「
次々と友則は、門と
「
言いながら友則は、貫之が白石を置くと、すぐさま黒石を置く。
「応天門が再建された時に、誰が言い出したのか、門の名を変えることが話し合われた」
友則は、すさまじき
「門が
「
笑み笑みと(にやにやして)続けた。
「
もう有朋は言い迎えられず(言い返せず)、
「
言い出したのは、
「まるで何も変わらないじゃないか。あの子は、あの子のままだ」
遍昭は、
俺は、寺に
「鬼の姿に
紀有朋は遍昭に向かって言って、前を向いた。
「
「今の
「ええ。
養父・
鬼を静める
――
「
「いいえ…」
有朋に問われて、答える全子は
「
言う紀有朋の
この男は、鬼と対することが
「おそらく『知る』ことが、鬼の
紀有朋が、西の対(西館)の方を――俺を見やる。
「今も、ここで話していることを
「
ずっと黙っていた
皆が、在原業平の方を見た。
「紀氏が
惟喬は
「『
業平が言うと、貫之の他は、皆、あぢきない
帝さえも、藤原氏を
惟喬の弟――俺の父や、俺のように。
「ここで静めて、春宮様に、全てお忘れいただくように申し上げましょう」
紀有朋が言う。
「春宮に『知る』
惟喬は、俺がいる西の
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