5ー4

 利之はとりあえず袋いっぱいに品物を買ってくると、


「とりあえず、司が好きな物っていうのは分からなかったからさ……ここにあるの適当に食べててよ。 あ、もし、嫌いな物があったら無理して食べなくていいからさ。 ほら、明治時代とは食べ物とか文化みたいなのも違うだろ? もし、私がその時代に行って食べ物を無理にでも食べろって言われたって食べれない物だってあるんだしね」


 そう司に言い残しテレビの上にある掛け時計に視線を向けると、もう利之が出掛けるまで十五分位しかなかった。 とりあえず利之は着替えながら色々と司に説明するのだ。 確かに司はテレビのリモコンについてどうやら自分で理解したようだが、色々と利之が司の為に時間潰しにと出して来たゲーム機やらの説明がまだだったような気がする。 そのゲーム機について簡単に説明し、その頃には丁度利之は仕事へと向かう時間となってしまっていた。


「じゃあ、とりあえず……今日は私の家で待っててくれないか?」


 そう言い残し利之は家を出て行きマネジャーと約束している地下駐車場へと向かう。

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