夜明け

 薄青くあたりが照らされ始め、夜が少しずつ開けていく。

 木暮村長という地獄の使いを谷底に落とし、いつ這いあがってくるのかと怯えていたが、数時間経った今もその兆候はなく、わずかに心に平和が訪れている。

「……お腹すかない?」

 ポケットに入れていたチョコレートを取り出して、天に手渡す。

「この状況でよくお腹すきますね……」

 天のお腹が場違いなほどに高く長く鳴った。

「なんだ、お腹すいてるんじゃない。はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

 天は一口食べると、ほっと一息ついた。 

「ひとまず村まで戻らないとだね」

 ゆっくりと立ち上がり、身体中についた泥や砂を手でほろった。

「はい、私も父にお礼を言わなくてはいけません」

「やっぱりさっきお父さんが……」

「ええ。父が力を貸してくれた……そんな気がしています」

 やはりそうだったか。親子というものは死してもなお、繋がりがあるようだ。

 天の傍で眠っているレオの傷は、ほとんど外見から見えないほどに小さくなってきている。

「はあ、これからやること沢山だ。どこから手をつけたらいいのか」村から出ること、職場への退職届、それから山内先輩をお墓に入れること等、一つ一つが重たいものばかりだ。

「私もここの村で起きたことの責任として、最後までお手伝いさせてもらいます」

「うん、よろしくね」

 天とレオは一緒に立ち上がり、村へ歩き出す。


 山道の途中で、駐在が山の斜面を見て立っていた。私たちが近づいてきていることに少し驚いた様子だった。

「お前たち……よく生きてたなあ」

 間の抜けた喋り方で、どこか心ここにあらずの表情だ。いつものめんどくさい雰囲気を感じない。

「木暮村長は死にました。いずれこの村で起きた一連の事件は、世間に出回ります。あなたも終わりです」

 今すぐにでも駐在の顔を殴り飛ばしたかったが、それでは木暮村長と何ら変わらないと思い、憎しみを込めた言葉を投げかけた。

「そうだなあ。まあ、後悔してるって言っても、嘘にしか聞こえねえだろうなあ」

 当たり前だ。あんなに楽しそうにやっていた人間が後悔などするものか。

「木暮村長に命令されてやっていたとはいえ、殺人は殺人です」

 今度は天が吐き捨てるように言った。

「ああ。いっぱしの警官が殺人に関与してるんだ、ただじゃあ済まないってことくらい、わかっているつもりだ」

 澱んだ目で駐在は続けた。

「でもまあ、世間にこの村でのことを言うなら気を付けろよ?村の外では、村を守ろうとする組織がいるんだ。この村に不都合なことは、どんな手を使ってでも消しに来るだろうからな」

 但馬汐村に来る前のコンビニのことを思い出した。

 村の悪い噂をしている作業員たちが急に交通事故にあった。とても偶然の事故には見えなかった。

「……それってどんな組織なんですか?」

 身に覚えがある事件があるんですと伝えようとしたが、それは叶わなかった。

 後方から破裂する音がしたと同時に、駐在の頭から黒い血が噴き出し、小学生の粘土細工のような顔面になったまま、駐在は崖下へ落ちていった。

 後ろを振り返ると陪審員をしていた初老の男性が猟銃をこちらに構えており、銃口からは白煙が上がっていた。

「許されへんのや、村の悪いことを言うやつは許されん!死をもって償わなければ!」

 わけのわからない言葉を叫びながら、初老の男性は銃口を自分の喉元にあて、奇声をあげながら引き金を引いた。

 辺りに血と硝煙の吐き気を誘う臭いが充満する。

「どうして……」

 目の前で二人が血まみれになって死んだ。天にもたれかかり、なんとか倒れるのを防いだ。

「……監視し合っているんです。だから誰かが裏切ろうとすれば、この村を悪く言うものには報復にあう。そうやって村の秩序を守るように、木暮村長に教え込まれていたのでしょう」

 天はこの惨劇を見ても動揺せず、冷ややかな目で見ていた。彼らを人として認識すらしていないようだ。

 結局、コンビニで起きた事件の真相はここではわからず仕舞いとなってしまった。あの事故も組織による犯行だったのだろうか。


 森を抜け、村に着いた時にはすっかり日が昇り、辺り一面の雨のしずくに反射して、村全体が太陽に照らされて輝いていた。

 村人たちは木暮村長の脅威がこれ以上ないことを知ると、皆手のひらを返したように歓喜していた。

「わしら無理やりやらされていただけやったからのう。ほんとにありがとうなあ!」

「君らには悪いことしたわあ。許してくれなあ」

 陪審員をしていた者たちは、こぞって私たちに謝罪の言葉をかけてきたが、上辺だけの言葉に何の意味があるというのか理解に苦しんだ。

「あなたたちがいくら謝罪したところで、山内先輩が戻ってくることはありません」

 止まない謝罪の言葉を遮るように私は一言だけ話すと、皆下を向き、現実から目を背けようとしていた。

「雨堤さん、行きましょう」

 宿に止めておいた社用車に細工がされた形跡がないことを確認し、運転して先に神社に戻った天を迎えに行った。

 天は大きめのボストンバックを一つ持って外で待っていた。左腕の包帯が痛々しい。

「お待たせしました。改めてこれからよろしくお願いします」

「そう改められると緊張しちゃうな。でも、よろしくね」

 天を病院に連れていくことを最優先に、この村での出来事や山内先輩の亡骸を見つけること、そして銀行との繋がりを明らかにしていきたい。

 あいさつがわりに天と固く握手をし、後部座席に乗っているレオを確認し、社用車に乗ってエンジンをかけた。

 快調にエンジンは回り、ゆっくりとアクセルを踏み込む。

 村の外へ出る道の通行止めは解除されており、来た時と同じように通行することができた。

「少し心配だったけど、無事に通れてよかった」

「はい……でもすんなり私たちを村から出すなんて……」

 天は通行の邪魔をされるのではないかと警戒し、いつでも攻撃できる体制にしていた。

「木暮村長がいなくなって指揮する人がいないから、解除されてたのかな?」

「そうですね……今はそう考えるしかありませんね」

 ふと、バックミラーに景色以外の何かが映ったような気がした。

「どうしました?」

「あ……いや、誰かがこっちを向いていた気がしたんだけど、気のせいかも」

 目の疲れが極限にきている。動いていないものを動いていると見誤っても仕方がない状態ではある。ハンドルを握り直し、狭い道を慎重に進んでいく。

 この村に来たことで、数々の異常な事件に巻き込まれた。二度と思い出したくないことばかりだ。

 社用車は大きなカーブに差し掛かり、重力を身体に受けつつ曲がっていく。

 運転に集中していても、昨日谷底に落ちていった木暮村長や山内先輩、佐上係長が思い浮かんでしまう。

 他にも木暮村長の熊のような巨体と凶悪の塊である口元が、月明かりに照らされている情景が頭によみがえる。

 身体中にうっすらと汗をかき、エアコンの風が冷たく感じる。

「雨堤さん、大丈夫ですか?」

 表情が固くなっていた私に天が心配そうに見つめる。

「うん、ごめんね。大丈夫、大丈夫」

 きっとこの先忘れることができない記憶となっていくのだろうが、理不尽に殺されていった者たちのためにも、忘れず、そして二度と同じことが起きないようにしなくてはならない。

 それが残された者たちがやらなければならないことだ。


 道中は混雑もしておらず、車で3時間ほどで自宅に着いた。

 村と繋がりがある会社に戻れば、何をされるかわからないため、一度自宅に戻るのが良いと判断した。

 社用車はおりを見て返却するつもりだ。

「部屋の中ごちゃついてるけど、上がって」

「お邪魔します。レオ、あんまり動き回らないで」

 自宅は1LDKのアパートで、八畳の部屋と六畳の部屋がついている。

「しばらく天ちゃんとレオはこっちの部屋で寝てもらって、私は居間で寝るから」

「すみません。お金があればここまでしてもらわなくてよかったんですが」

「いいのいいの!これから色々やらなきゃいけないから、一緒に暮らしていた方が何かと便利だから、気にしないで!」

 天はどこに座ったらよいか探していたが、レオと一緒にテレビの真向かいに座ることにしたようだ。

「お腹すいたでしょ?冷蔵庫にあるもので何か作るから、テレビでも見て待ってて」

「あ、はい。ありがとうございます」

 天は歪な丸いテーブルの上にあるリモコンを手に取りスイッチを入れると、ワイドショーが流れた。数日ぶりに駅所の綺麗な映像を見ると、なんだかほっとした。

 天は普段テレビを見ないのか、興味津々にテレビを見ている。

 冷蔵庫を開けると、中途半端に残っていた野菜や肉があったので、焼きそばを作ることにした。

 キャベツとタマネギを切り、豚肉を一口サイズに切る。麺をフライパンに入れて、ソースをかけると、いい匂いが鼻を刺激し、まともなご飯を食べたのはいつだったかと考えていた。

 

 流し目で見ていたテレビの司会者らしき人物が『たった今入ってきた情報です』と言い、ずっと話していた芸能人のスキャンダル情報を中断した。

 画面は切り替わり、現地にいる女性のリポーターがマイクを持ち、白いヘルメットをかぶり、もう話してよいかカメラマンに話しかけている。

 最初のうちはどこかの山奥が映し出されているのかと思ったが、リポーターが話し始め、画面が横へスライドするにつれて、ここが『但馬汐村』だと気が付いた。

「え……?但馬汐村がどうして?」

 リポーターが現状を話し始める。

「私は今但馬汐村に来ています。ご覧のとおり、村の中にある建物が黒煙をあげて燃えています。一棟だけではなくここから見える範囲全ての建物が燃えています。隣町の消防が来て消火活動はすでに始まっておりますが、道が狭いため車両が上手く入り込めず、鎮火までは時間がかかるとのことです」

 言葉を発することができずに、ただただ画面を食い入るように見ていると、天が口を開いた。

「これ……どういうことなの……」

 テレビの中のリポーターは追加情報を話し始めた。

「消防の方の話によりますと、逃げ遅れたと思われる方のご遺体や負傷者も多数いるそうで、その被害は今もなお増え続けています」

 すると番組の司会者がリポーターに質問をした。

「どなたか村の人にお話を聞くことはできないんでしょうか?」

 リポーターは困ったように回答する。

「それが、お一人もいらっしゃらないんです。すでに村の外に逃げられたという情報も入ってきていません」

 司会者もこれ以上どう話を進めてよいかわからず、新しい情報が入り次第また連絡をくださいと言って、テレビはまた芸能人の話題になった。

「雨堤さん……これはいったい」

「……ネット上でも話題になってるみたい」

 スマートフォンには『但馬汐村で大規模火災』という見出しで記事が出始めている。

 記事にリンクされている動画サイトにアクセスすると、個人が録画をしたと思われる動画がアップロードされていた。

 そこには『但馬汐村大規模火災は集団自殺か?』というタイトルになっていた。

 動画を再生すると、撮影者の声と共に燃えさかる村の建物が録画されていた。若い男性の声が入っている。

「はあい!現在但馬汐村に来ています!隣町に住んでるんですけど、なんかめちゃめちゃ黒い煙が上がってたんで、きちゃいました!まだ警察も消防も到着していないみたいなんで、今のうちに中入っちゃいます!」

 動画はテレビでは放送されていない村の内部を映していた。

「あっつ!無理無理死んじゃうって!えー、火が何か古い家に燃え移っているんで、これ以上近くには……え?うわ!エグッ!」

 突然撮影者の叫び声が大きく入った。

「やばいやばい!アップしたら消されるかもしれないですけど、映しときますね!」

 そういって撮影者は建物の中をズームしていく。荒い画質ではあったが、真っ黒になった人の形が映し出され、それは一体だけではなく、何体も映像で確認することができた。人形にしてはサイズが大きい。

 動画はここで終わっており、すでに大量のコメントや評価がつけられていた。

「やっぱりどう考えても但馬汐村だよね……」

「この数時間で何が……」

 天も予想外の事態にただただ言葉を失った。

 するとテレビから再度、続報が入ったと中継が映った。

「えー、ただいま入った情報によりますと、警察は但馬汐村で宿を営んでいる井上伊織を容疑者として逮捕したとのことです。容疑者は火炎瓶のようなものを片手に持ち、山道を歩いていたところを職務質問され、逮捕に至ったそうですが、心神耗弱状態のため病院で回復を待ってから詳しい取り調べを行うそうです」

 現場からは以上です、と言いリポーターの中継は終わった。

「あの女将さんが……」

 次の言葉が出てこず、呆然としている。

「これで証拠を隠滅したつもりなんでしょうか。これでは逆に世間の注目を浴びてしまうのでは……いや、井上さんを容疑者に仕立て上げたことで世間は事件の全てを井上さん一人のものにしようとしているのか」

「そんなこと……いったい誰が」

「恐らくですが、雨堤さんがコンビニで見たという人物、あるいは組織が仕組んだのではないでしょうか」

 駐在にそのことについて詳細を聞こうとしたところ、口封じにあって殺されてしまった。

「この事件のことを知っているのは……」

 剛田所長と霧崎店長だ。

 自分たちとかかわりがあり、この一連の事件について知っている人物であれば、真相を知ることができるかもしれない。

「ただ、その人たちは私たちのことをよく思っていないでしょうね」

「事件の詳細を知りすぎているからね、私たち」

 事件の真実を事細かに知っている者は相手にとって不都合であり、害悪以外の何物でもない。

「じゃあ、ここにいるのも危険……」

 そう言いかけた時、玄関のチャイムが鳴った。

「雨堤さん……」

 天はまだ使えない左腕を庇いながら、右腕で攻撃の構えをとる。

 レオも臨戦態勢に入っている。

「はい……」

 インターホンごしに返答する。

 インターホンは映像を見ることができないタイプのため、声でしか相手を判断できない。

「私だ、剛田だ」

 所長の名を名乗る者が来ている。しかし、まだ本人かどうかもわからない。脅されていて、大勢で乗り込んでくるかもしれない。

「どうして、所長が?」

 インターホンごしに問いかける。

「安心してくれ、危害を加えに来たわけではない、梵のお嬢さんも一緒なんだろ?」

 天のことも知っているようだ。声の感じからして誰かに脅されて言わされている雰囲気は感じず、周りにも人の気配を感じなかった。

 天の方へ振り替えると、いつでも構わないという意味のアイコンタクトをとり、チェーンをかけたまま玄関扉を開ける。

 扉の先には剛田所長がいた。しかし、雰囲気がいつもより重たい気がする。

「よお、久しぶりだな。ここじゃできない話だ。中、いいか?」

 目の前にいるのがいつもの剛田所長ではないと、直感的に感じた。

「所長、何についての話でしょうか?」

「もちろん、テレビで報道されている件のことさ」

 それ以上剛田所長は玄関先で話すつもりはなさそうだったため、チェーンを外して中へ案内した。

 居間へ入ると天とレオが剛田所長を警戒していた。

「おやおや、梵のお嬢さんこんにちは。それとこっちは狼なのかな、いいご趣味だ」

「天ちゃんのことどうして知っているんですか?」

「前に霧崎の話の中で聞いたことがあったんだ。但馬汐村の神社にべっぴんな巫女さんがいるってな」

 天は露骨に嫌悪感を顔に出し、レオは唸っていた。

「それで、木暮が気に入っちゃってな。色々させられたんだろう?大変だったなあ」

 天が木暮に何かされたという話は聞いていなかったが、表情を見るに言うに堪えないことを強要されたのだろうか。

「もう、奴は死にました」

「そうかもな。だからあの村は焼き払われた」

「……剛田所長もあの村と関係があったんですか?」

 頭の中は整理できないことで沢山だ。だが今は、会社と村の繋がりがあったのかを知りたい。

「俺は、いや俺たちはただのビジネスパートナーだった。霧崎は但馬汐村で金を作る仕事を取る営業担当、木暮は実行担当、そして俺は但馬汐村での実態が外部に漏れ出ないようにする工作担当。簡単に言えば、役割分担していたわけだ」

「全員繋がっていたわけですね」

 天がにらみを利かせている。

「でも、じゃあどうして、私を……佐上係長を、山内先輩を狙う必要があったんですか?死ななくてはいけなかったんですか?」

 たたみかけるように剛田所長に尋ねる。

「まず君の件は言わずもがな霧崎からの報復だ。上手くもみ消したとはいえ、ハラスメントの火種はいつ大きな業火となって身を焦がしにくるかわからないからな。佐上係長は私の過去の証券事故をネタに金を要求してきたんだ。ああみえてアクセサリーに凝ってたらしくてな、借金で首が回らなくなったんだろう。それで、後輩を守るためとはいえ、顧客に無理な取引をさせて判を押した事実をリークするぞと言ってきたわけだ。それが原因だ。山内は、不幸としか言いようがないな。突かなければ無害だった蜂の巣を自ら突いて刺されちまったんだからなあ」

「みんな自分勝手な言い訳……そんなの許されると思っているんですか」

 佐上係長も山内先輩も殺される必要がなかった。私ももう少しで殺されるところだった。なんなんだこれは。言いようの知れない怒りがにじみ出てくる。

 天もレオとともに怒りに震えているようだ。

「喧嘩する相手を間違えたってことだ。自分にとっての正義が跳ね返ってきたときの代償は大きい」

「あなたはそのことを伝えるためだけにここへ来たんですか?私たちがあなたに何も危害を加えるはずがないと思っているんですか?」

 天は悪びれた様子がない態度に怒りを覚え、再度右腕を剛田に向けて伸ばす。

 それに対して剛田所長は両腕を頭の上にあげて、無抵抗であることを示しながら話し続ける。

「まさか、それだけだったらわざわざここまで来ないさ。それにお前らが危害を加えるつもりがあるなら、もうとっくにやっているだろう?俺はこの街を出て今回の件が落ち着くまで姿を眩ます。だからもしお前たちが但馬汐村の事件のことを外部に漏らそうと考えているんなら、やめておけと忠告に来たんだ」

「村にとって不都合なことを消す組織がいるからですか?」

「そうだ。俺の目が届くうちはお前らをまあ情けで守れるが、俺の力が及ばなくなれば問答無用で襲ってくるだろうさ」

「だから何もするなと?」

「ああ。お前たちは何も見ていないし、聞いていない。佐上や山内の遺体を引き上げて墓ができたらまた連絡する、それまでは大人しくしているんだな。生きていたいのならな」

 それだけ言い残して剛田所長は帰っていった。


 テレビは記録的豪雨についての特集が始まり、どこのチャンネルでも但馬汐村について報道していない。

 先ほどの動画投稿サイトにあげられていた動画は、チャンネルごと削除されており、同様に掲示板やニュースサイトからも徐々に消え始めている。

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