第6話 ギリ持ち直したと信じたい

(畔戸の頭の悪さレベルがバレるとこだった。いや。もうバレてるかもだけど)


 さてさて、物語は進み、陽夏、創平それぞれの問題が明らかになって行きます。

 招待状とか楽譜とか出しつつ、陽夏の疑問を膨らませつつ、創平は本来ならズタボロになるであろう事態なのに、陽夏がいることで気持ちが紛れていることに気づきます。

 ジリジリと二人の距離を縮めつつ、承は終わります。


 そして、転ですが、陽夏がはっきり自分の気持ちを自覚したところで、創平の過去が判明し、大喧嘩。で二人の間には大きな溝が生まれました。

 ドラマなら八話目ぐらいですかね? きっとこういう部分は小説に限らずドラマとか映画でも同じことやってるんだと思います。


 ところで、最初にサイトにアップするのは書き直しをしたものだ、とお伝えしましたが、幾つかその内容を。


 陽夏が体育館で弾いたのはベートーヴェンではなく、シューベルトのさすらい人幻想曲でした。さすらい人は「どこへ行ってもわたしはよそ者だ」という一文があって、マイノリティの創平の境遇にジャストな曲でした。

 これは、西村がコンクールで弾いたってことなので、もうちょっといかにもコンクールにありそうな曲がいいなと思って変えてます。


 そして、陽夏が参加した学園祭は、創平の母校という設定ではありませんでした。

 大垣との再会シーンなので、大垣が取材を担当する理由を増すために、改稿版では創平の母校ということにしています。


 陽夏はもうちょっとヘタレで、創平に依存していたのですが、やっぱり攻めは王子様要素強くしたかったので、今回ちょっと頑張ってもらってます。まぁ、とは言え、陽夏の頑張りはカンフル剤打ったようなものなので、そのうち剥がれちゃいますけどね。


 他にはまぁ、陽夏のピアノの型とか。(シュタイングレーバーだけど、ちょっと特殊なアップライトで機構の説明とか、打弦回数の話とか入れてたりしましたね。この先のこと考えるとやっぱりグランドピアノがいい気がしてやめました。)

 陽夏が創平を襲ったのは朝、学校行く前とか。ちょこちょこあります。


 全体的に疾走感があって、主人公二人とも青春バカな感じは今よりあった気がします。

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