第4話 そして物語は動き出す
余談ではありますが、畔戸は昔から作文書いたりするのはあまり苦にならない人間でした。そして、本を読むのも好きでした。
小説投稿というのも、興味はあったものの、すっごくふわっとした原稿用紙何十枚くらいのエッセイだか、ちょこっとした物語だかを書いたくらいで、この手のジャンルに投稿目的で、徹頭徹尾考え抜いて書こうと思ったのは初めてでした。
なので、事前に小説の書き方的な本を2冊くらい読みました。
ただ、自分に何が出来るか分からなかったので、なるほどなるほど起承転結大切ね。とりあえず頭の中でグルグルしてるからそれ吐き出そうって感じで書き始めました。
青春バカってことですから、陽夏は最初からとんでもない男でした。
とんでもない男を育てた母も当然とんでもない女です。
汚部屋でいいよな。でも、創平は人並みにキチンとしてるから片付けするよな。
しかも、創平は薄給だから、自炊してそう。てか、学生時代から創平は自炊してる、きっと。お母さんタイプの器用貧乏。って感じて連想ゲームをやっているうちにキャラが出来上がってきます。
そして、序盤、起承転結の起の最後で行き詰まりました。
あれ? 陽夏と真帆の喧嘩どうしよう。ただ二人が言い合いしてるだけじゃ、切迫感がない。
その喧嘩を止める創平、よほどの事がない限り、客に暴言吐いたりしないはず。この人常識人だし。
陽夏の年齢は16か17がいいからここは動かしたくないなぁ……。(若けりゃ若いほどいいってものでもなくて、大人でも子どもでもないモラトリアムな感じがいいのよ。分かります?)
で、考えた挙句、陽夏帰国子女だし、一年留年の中学生にしよう。でもって、進路問題絡めよう。なら激しい親子喧嘩もするよね。
ってことで、第1回目のアップデートがかかったのです。
陽夏は高校生から中学生になりました。
解説編第3話の人物紹介を読んで?? って思った人。正解です。陽夏中学生設定はここで生まれました。
こりゃ、ますますエロない方向だわ。
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