第2話 当時の時代背景と小説を書いた理由
あー。疲れた! しかもなんか1話増えてる(驚)目測誤った!?
小説アップしている間に、エロ無しという言葉のインパクトだけが先走りしていたようで。
一応、下に掲載している『いつぞやのエピソード』でも説明しているのですが、補足させていただきます。
エロ無しエロ無し言っているのは、挿入しないという意味でのエロ無しです。
畔戸も先のエピソードですっかり説明した気になっていたので、誤解があった方はすみません。
あ。ちなみにBL界では、最後までやるっていうのがある種、暗黙の了解となっております。てゆーか、そこ楽しみにされてる方もいます。件のエピソードにも書いていますが、相思相愛の上、愛あるエッチをするのが一つの指標なのです。
その点理解された上で、読みたい方は続きをどうぞ。
***
いつぞやのエピソードで、Cフラの説明をする時、畔戸は自分が読みたい話を書いた、と言ったのですが、
↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330662880738010/episodes/16817330662881091064
当時のBLは非常に肩身の狭いジャンルでした。というのも、児ポ法だの何だのでBLが問題視されて本棚隔離とかいう措置がとられていたからです。
必然的にキャラの年齢は上昇し、商業本も18歳以上の男子で溢れかえっていました。(と、畔戸は感じていた)
で、やれリーマンだ、大学生だ、その他諸々社会人だとなるわけで、更には、売れるためにはよりエロく。この体位がダメならあの体位、あのシチュエーションがだめならこのシチュエーションととにもかくにも如何にしてエロくするか、エロだ! とにかくエロだみたいな世界になりつつあったのです。(畔戸の体感ですけど)
でも、畔戸は思っていました。
エロが読みたいならアダルトでいいじゃん。エロありきのBL18歳縛りマジやめてくんないかな?
畔戸は若者男子たちがわーきゃーいいながら戸惑ったり、恋したり、ドキドキするの読みたいんだけど? なんなら朝チュンとかでも全然構わないんだけど……。
ところで、畔戸は恋愛ジャンルにおけるBLってチートだな、と思ってます。男女が恋するのは本能的に当たり前のことで、それを阻むカタルシスをどうやって盛り込むかってことに皆さん苦心されてるわけですよね?
その点、BLは男同士でくっついた時点で「バレてはいけない」とか「背徳感」とかいったある程度の葛藤を乗り越えているわけで、「本能度外視するほどラブやんこの二人」てのがストレートに届きやすい。
男女の恋愛書いてる人って本当に人間の機微をよく見てる人なんだろうなと思うわけです。
何の話でしたっけ…?
あ、小説書こうと思った理由ですね。
えーっと、つまるところ、畔戸は男子学生が恋をする青春BL小説を読みたかったんです。
まず、これが1点目。
そして、市場もとにかくエロだ、エロいのが売れるんだ、エロエロエロみたいな風潮が蔓延していた(何度も言うが畔戸の体感である)ことが2点目。
あー………………そして……
……そうそう。思い出した……ふふふ。
その時読んだんですよ。BL本を購入して。
他ならぬ、KADOKAWAさんの、他ならぬルビー文庫の某作品を。
で、どうなったかと言うと、読んだ瞬間にぶん投げましたね。
「読者をバカにしてるのか!? 金返せっ!!!」
この暴言、その時点まで投稿とは無縁の純粋な読者だったので、正々堂々つつみ隠さずこの場でも言わせていただきます。
本当にブチ切れました。腹の底から。
で、ルビー文庫編集部に苦情の手紙を書けばそこで終わっていたのかもしれませんが、何を思ったのか畔戸はPCを立ち上げました。
こっち四十八手の勉強したくてBL読んでんじゃないんだよ!! エロだけがBLの醍醐味だと思ったら大間違いだ!!!!
誰も書かないなら畔戸が書く!
バカな子たちが一所懸命恋をする、青春胸キュンBLを!!!!!!
はいはいはいはい。分かってますよ! とどのつまり、エッチしなけりゃ学生でもいいんでしょ!?
だったら内閣府も文句言わんのだろ!??
***
どうですか。
十数年前の畔戸さん。
随分、尖ってますよね。
今でこそ冷静ですが、当時はこんなだったんですよ。人間成長するものですね。
雑誌を買いに行ったか、ぶん投げた某小説のお知らせだったかは覚えていませんが、おあつらえ向きにルビー文庫小説大賞が開催されているではありませんか。
はい、これ、3点目。
——で、準備は整ったわけです。
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