第30話
「冬!国語!」
「またか」
廊下から早速と現れる秋。忘れ物多い。
「あ、秋くん!ねー彼女とかいる?」
「どんな子好きー?」
一瞬のうちに女子から質問責め。
「え、彼女?ほしー募集中!美人な子ね!」
にかっと笑った。
ざわざわしたけど、秋はそのまま去っていく。
「ねー冬、一緒に帰らないの?」
尚巳は思い出したのか、俺のとこまでやってきた。
「女子と遊ぶんだろ?」
「うん」
「俺はいい」
「のんちゃんには?明日会う?」
「は?」
「いい?」
そういえばなんか言ってたな…
「家は?わかる?」
「地図がねー携帯に入ってるの」
読めないくせに。でも、朝以外にも話せて嬉しいなんて、そんなこと言えない。
「尚巳、ほら移動するよー」
移動教室。前より気にかけてもらえてるのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。