第28話

「なんで?」


「かわいいし、元気だし、うるさいけど…自分に正直だから」


「ありがとー!冬は優しいね」


よくストレートに言えるなぁ。こっちが恥ずかしい。


「で、尚巳は…俺のこと好き?」


「わかんない」


「だろうな」


予想通りだ。顔を見ればわかる。


「冬、もっといっぱい話してよ」


俺の告白は虚しく終わって、話変わってる。いや、ちゃんと告白してないし、わかりにくかった。


「話したいけど…悪い、今日はもう遅いし帰る」


「わかったー」


「ここからは帰れる?」


「うん!右行ってすぐ!」


「そう。じゃあ気をつけて」


「ありがとー冬」


なんか心配。

いやでも、尚巳はわからなかったらきっとはっきり言ってくれる、だから心配するな。


そのまま家へと帰った。

短い時間であったけど、いつもより話せたし…いろいろ言ったけど伝わっただろうか?

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