第15話

「まぁ、同じクラスだから…」


「かわいい?」


「やめろよ、そういうの」


「ふーん、よかったね」


辰巳ってほんと冷静野郎だな…

パフェ食べ終わってるし。


「んで?キスした?」


「…な、はぁ?まだそんな…」


「ふーん。春がんば?」


「え、辰巳は…」


「俺、よくキスされるし」


真顔で答えた。


「ま、まじで…花田さんが?」


意外すぎる。それから、辰巳は用事があるらしくそのまま帰った。

俺は迎え呼んで帰る。


「春はファミレスデート?」


「違う。友達と」


「いいわねー」


母はいつも仕事途中でも迎えに来てくれる。

家に着いたら、高校の制服を着たみなみが外で待っていた。


「あら、みなみちゃん?いらっしゃい」


「どうしたの?仕事…」


「今日はなくて。春くんのこと心配で来ちゃった」


「え?」


「でも、大丈夫そうだね」


「上がったら?秋と冬いると思うし、春の部屋に行ったらいいわ」


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