第12話

「春くん!いらっしゃい!」


「塾は今日休みだったんだね」


アルバイト先を聞き出して、バスで移動した。みなみ、アルバイトの制服着てる。家に来たとき、どんな格好だった?全然覚えてない。顔しか見てなかった…。


「うん。春くん私がいなくて寂しかった?」


「うん、…あ、注文」


「うん。また一緒に遊ぼうね」


「…ありがとう」


俺はなんてダメなんだ。

みなみに甘えて。会いたかったって言えばいいのに。邪魔したくないし、普通に持ち帰った。



「春ー実力テストどーだった?」


今日は一日テストの日であった。


「いや、別に」


「春、ダブルデート興味ない?」


「…は?」


辰巳は意味のわからないことをよく言うが…


「彼女はまだいない?」


「え、なに言って…」


「春、楽しいことしよー」


「いや待って」


「春は彼女いるでしょ?ね?」


「…」


「なんでも言ってよ。友達でしょ」


「…そうだけど」


「かわいい子?同じ中学生?何歳?」


「待って…」


恥ずかしいし、話したくない。教室では誰が聞いてるかわからない


「ごめん。ねー放課後遊びいこ。塾ある?」


「今日は、ない…」


「おっしゃー!話そうぜー!」


というわけで、辰巳と遊びに行く。2人で遊びに行くのって初。

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