第10話
着替えてご飯食べて、やっとみなみを部屋に連れていけた。
「もう、昼前になっちゃったけど、来てくれてありがとう」
「気にしないで」
「なんか、気が抜けたのか…な」
「春くん、疲れたときは言ってよ?ね?」
「うん。ありがとう」
あ、昼…
「みなみはお腹空いてるんじゃない?どっか食べに行く?」
「近くにあるの?」
「歩いて行けるよ」
「行きたい!」
ファミレスに行くことにした。
「春くん、私なんのバイトしようかな?」
「なんでもできそう。羨ましい。…あ、ごめん」
「謝らないで。そうだねーなんでもできそうな気がしてきたよ!」
「…俺は、みなみといて、楽しいよ。だから、彼女になって…ほしい」
辰巳は花田さんになんて言ったんだろう。
こんなこと言うの初めてだし、恥ずかしい。
「うんいいよ」
「え、…ありがとう」
「私、春くんのこと大好き」
そう言えば言われた。あのときもう彼女にしていいってことだったのか?うーん、わからない。
「春くんも私に好きって言ってくれたから、付き合って大丈夫だよね?」
「うん…」
「難しく考えないで。春くん。さーなに食べよー」
「俺は…普通じゃない。普通の人じゃないけど、いいの?」
「春くんは、春くん。私は私!さて、定食にしよー」
「みなみ、俺って、どう見えてる?」
「素敵だよ」
すっとした解答である。
俺の周りはすごい人ばかり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。