第5話 写ルンです?からAPSカメラへ

 フィルム付きレンズ(写ルンです)は、高校生の時頃から出始め、様々なイベントなど仲間同士で使っていました。

 カメラは現在も昔も敷居が高く、フィルムカメラもピンキリですが、ピンでないと機能もイマイチ

 フィルムカメラは、フィルムを装填するときに誤ったり、取り出す時に失敗してパーなんてこともあります。

 さらにオートフォーカスでも焦点を当てたいところで無い場所に焦点が行ったりで、フィルムカメラは分かる人がいないとどうにもならなかったわけです。


 仲間ウチで簡単に写真を撮りたい時には、フィルム付きレンズで充分なので、高校大学とよく使いました。

 駅のキオスクでも簡単に買えるわけで、現像はそのまま写真館に持って行くわけですが、たくさん撮ると嵩張ります。

 フィルムカメラなので失敗も手ぶれもあり、使える写真は半分しかなかったというのもありました。


 私が大学になると円高がかなり進み、東京ヨーロッパの往復航空券が閑散期だと13万円くらいになり、ヨーロッパも手の届く旅行先になりました。

 しかし写ルンですを大量に持って行くと荷物になります。

 

 その頃に登場したのが、APS、アドバンスド・フォト・システムです。

 フィルムがカートリッジ式になっていて、カメラにカートリッジを入れるだけでフィルムを自動で装填します。取り出す時もボタンを押すだけで巻き上げてカートリッジに収納します。

 このカメラは旅行やゼミ旅行とか合宿、研究で重宝しました。記録を残すだけですから。


 しかし、1990年代後半になってくるとデジカメが出てきます。最初は画素数が少なく記録や仕事で使うレベルでしたのでフィルムカメラのニーズもありましたが、デジカメの性能向上で、このAPSは短い期間で終わってしまいました。

 大学の時や、仕事をし始めてから海外に行った写真のほとんどはAPSカートリッジに収まっています。

 昔のネガもたくさんあるのですが、専用スキャナでデジタル化すればよいのですが。


 祖父は戦前からカメラを持っていたようで、戦前の頃の写真の解像度は、引き伸ばしをしないため非常に綺麗です。


 APSはもうカートリッジは製造していないので90年代を代表するアイテムの一つでしょう。

 

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