第6話 夏休み いのちみじかし こ□せよ 義龍(斎藤義龍篇)
夏休み。
最近の暑さは異常である。
武将転校生、徳川家康もまた、昨今の地球高温化現象には苦しんでいた。夏休みに入り、気が抜けたところで完全に暑さに負けた。
天下人も猛暑には勝てない。
家康「あちぃ、あちぃ。こんなに暑いんじゃあ、もはや死あるのみだのぅ。天下統一しても、人類が滅亡してしまうのでは本末転倒というものじゃ。家でダラダラとゲームしながら、アイスでも食ってる方が良いのう」
家康の存在感ゲージが急速に減り、30%を割り込む。存在感が減った影響で、身体が若干透明になりはじめている。
その時、暗雲が垂れ込め、雷鳴が轟いた。
怪僧。国語教師。
眼光鋭く、悪鬼の形相。
「われに勝機あり!心頭滅却すれば涼しかろうものを、ククク。ガハハハハ!」
全身から紅蓮の炎が立ち上がる。
見るからに暑苦しい。
◎場面かわり、
緊急警報が鳴り響くなか、学園一の巨漢、
転生前には、こんなに血のたぎる「すぽおっつ」なんてものは、無かったからな。戦の方が血がたぎるような気もするが、人によって興奮ポイントも違うのだろう。
ゴールを決めネットがゆれた瞬間、突然、胸に激痛が走った。義龍は苦悶の表情を浮かべる。
「ウッ」
その場にバッタリと倒れ込む義龍。
◎場面かわり、
医務室。
学園のアイドル的存在の女医、
「恐れていた事が起こったか。斎藤くん、このままじゃ、大変なことになるな」
「さっきの緊急警報の影響なのは間違いない。なんらかの妖術の影響ね。この学園に召喚される前に、義龍くん、ふだんからなにか薬を飲んでいたようなんだけど」
「この薬のことかな?」
巾着袋を持った国語教師、
忍術か、妖術か。
快川紹喜「龍脳。なるほど珍しい薬のようだな。積年のうらみを晴らすときが来たようだ。この貴重な薬、返して欲しくば、高知城まで来い。そこで一戦交え、ワシに勝ったら、この薬返してやろう。ではまた会おう」
煙とともに消える快川紹喜。
のそりと起き上がる斎藤義龍。
「これも定めか。短い学園生活、楽しかったよ」
「おいおい待ってくれよ、まだ夏休みも始まったばかりだぞ?」
「龍脳を取り返せば、義龍は助かるんだよな?」
炎系の呪術に対しては、やはり水系の呪術で対抗するしか無いのだろう。
◎選択肢、
文字列「パーティーには誰を選ぶ?三人まで選べます」
候補は五人。
村上武吉(むらかみたけよし)
村上吉充(むらかみよしみつ)
来島通総(くるしま みちふさ)
長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)
山内一豊(やまうちかずとよ)
快川紹喜をこのままのさばらせておくと、地球高温化が進み、人類滅亡の最悪バッドエンドとなってしまう。
村上武吉「オレたちが快川紹喜を倒さないと、人類滅亡か」
村上通総「選択肢は無いというわけだ。ハハッ、こりゃ、とんだ自由研究課題ができちまったな!」
村上海軍を仲間に加え、斎藤義龍は和尚征伐の旅へ、武将転校生たちと出かけることとなる。
夏休みだから青春18切符を使う。
◎場面かわり、
医務室の戸棚にクローズアップして行く。ガラス瓶がいくつか置いてある。そのうちのひとつ、ラベルには「ボルネオール」と書かれている。
エンディングテーマソング
替え歌で、
「いのちみじかし」
※備考
村上水軍のキャラクター設定案です。
水泳部。シンクロナイズドスイミング奇怪な動きによる精神攻撃や、水球をなげる、ウルトラマンに登場する必殺技「ウルトラ水流」的な物理攻撃(秘伝忍法ムラカミ水流)で、敵の体力を削ることができる。
◎エヴァ風フォント
次回予告
「心頭滅却しても 熱いものは熱い 御期待ください」
地獄太夫「えーと、これ、仲間割れしませんかね?」
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