第5話 新学期 朽木元綱くんとはもう口をきかない

新学期エピソード2話の続きです。

ゆるシナリオにつきご容赦ください。


起立、礼、着席。

利休#256先生が授業を開始する場面より。


授業中、主人公(鴨川エリー)をみつめる男がいる。武将転校生の一人、朽木元綱くつきもとつなそのひとである。


エリー「どうしたんだろう、朽木くんがさっきからジッとこっちを見つめてる。もしかして、私の美貌に見とれてるのかな。美しさって罪」

見つめ返され、若干顔を赤らめ目をそらす朽木元綱。

授業が終わり、ノートを見直すエリー。

朽木「あのさ、ちょっといいかな」

エリー「な、なに。どうしたのよ朽木くん」

朽木「あー。やっぱり、やめとこうかな」

エリー「なんだってのよ?はっきり言いなさいよ。武将でしょ!なに?わたしのこと、すすす、好きーとか?つきあいたいですー、とか?」

朽木「は、何いってんだ。意味わかんねえ。そんなんじゃねえよ」

エリー「ハアぁ?」

朽木「ハアぁ?」


とんでもない勘違いだったようだ。


朽木「鴨川さんは全然知らなかっただろうけど、新学期はじまってから、家康と三成とさ、あいつら、いつもうっすらケンカしてるんだよ。犬猿の仲ってやつか。因縁なのかねぇあれは。オレさー、どっちについたらいいのかなあと思って。ほんと悩んでるんだ。長生きしたいからさ」

エリー、大きくため息をつく。

そんな事、知ったことではない。

エリー「なんでそんな事わたしに聞くのよ」

朽木「そりゃさあ、ゲームの主人公なわけだから。仕方なくねえか」

エリー「そっか。そうだよね。仕方ないなあ、じゃあ、フィーリングで決めていいのね?」

朽木「よろしく」


◎選択肢表示。

シナリオ分岐点。

徳川家康と石田三成。


家康を選ぶと、突然、白いマスクをした武将転校生(大谷吉継)が現れ、主人公に斬りかかってきて大暴れ、バッドエンドとなる。


大谷吉継、大粒の涙を流しながら

「裏切り者!キエエエエ!朽木くんとはもう、クチ聞かない!」


暴れる大谷吉継に巻き込まれ、利休#256先生は絶命するのであった。


◎場面かわり、

大文字「強制終了」


エンディングテーマソング

風の谷のナウシカの替え歌バージョン

「朽木谷の元綱」


挿入歌

天城越えの替え歌バージョン

「朽木越え」


◎次回予告

夏休み ミニゲーム篇


斎藤義龍さいとう よしたつが仲間を募り、ドラゴン退治の旅に出る。ドラゴンズブレイン、龍脳と呼ばれるポーションを飲まねば死す定め。抗え義龍。

義龍を助けるべく、同行する武将転校生なかまたち。

そこに立ちはだかるは、火炎を操る怪僧。


その正体とは?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る