第3話 むざんやな カブトの下の 体育祭
秋の恒例、体育祭エピソードです。
分化シナリオです。智将は参加しなくても大丈夫ですが、せっかくだから参加しましょう。でないと物語(ユアストーリー)始まらない。
秋。
体育祭の季節、学園では目を血走らせたもののふたちが、クラスメイトと雑談をしている。
いったい誰が、今年の体育祭の「天下人」となるのか。やはり秀吉なのか。ついに家康なのか。
しかし学園には今年、彼らの名前は無い。
つまるところ、本学園の校庭にある巨木、通称「修羅之樹」の気まぐれなのだ。巨木の近辺にどうやら多次元宇宙とつながる穴、通称「武将百穴」があって、そこから戦国武将が登校してくるわけだが、誰もその原理を知らない。
一時期、政府は威信をかけ、国家プロジェクトとして「武将百穴」の謎を解明すべく多額の予算をつけた。
軍事利用を企んだのだ。
しかし「武将百穴」に関わったものは、全員消えていった。
謎の失踪。病死。事故。発狂。
誰もその理由を知らず、いつしか皆、興味を失った。
呪いとか祟りの類なのかもしれない。
今年の体育祭には、絶大な実力者たちが参加しない。
そんななか、石田三成は何食わぬ顔で通学している。誰も家康の話題に触れない。
どうしてこうなったのか、こうなっているのか。誰もわからない。
「修羅之樹」の意思と言えよう。
体育祭には、初陣組がいる。
すなわち修羅之樹学園の一年生たちである。
そんな初陣組の中に、まだ召喚ほやほやの転校生、服部半蔵がいた。
※加筆予定
突如現れる、巨大なカブト虫と戦国武将たちのデスゲームを予定しております。
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