米の話

米の話

米、ライス、米。お米のお話です。

人によって「好きな食べ物はなに？」と訊かれたときに、例えば、唐揚げとかハンバーグ、エビフライにラーメンなどなど、いろいろな答えがあると思うんですが、僕の中の１番の好きな食べ物は、ズバリ「白米」です。

やっぱり米ってのは、非常に美味しいですよね。

現在、糖質ダイエットなるものが世に蔓延していて、なるべく炭水化物を摂らないようにしようという流れが多少あるとは思いますが、僕がご飯を食べるときに最初に思うのは「さーて。今日はどの炭水化物を食べっかな」というところから始まります。

特に多いのが白米で、その次がラーメンや焼きそばなどの麺類になるんだけど、自分にとっての『美味しいご飯の定義』というのは「如何にして白米を美味く食べられるか」というのが重要なテーマになります。

そこで前述の、多くの方が挙げるような好きな食べ物たちは、結果「その好きな食べ物と白米を一緒に食べる」というのが根っこにあるんじゃないかなと思っていて、僕は焼肉を食べに行っても「じゃあ、まずは大ライスと、サガリ。あとは、豚トロと塩ホルモンでお願いします」と、店員さんに最初に一番好きな食べ物を挙げるという、それはそれは男らしい注文の仕方をしております。

そして自分が勝手に思い続けている『女性達がなんか良いな、この男の人』と思うことの中に、「美味しそうにご飯を食べる人」というのが、多少はランクインしているんじゃないかなと昔から思っているんです。

そこでちょっと想像してみたわけです。

もしも意中の女性に「ねぇ、そういえばさ、好きな食べ物はなに？」と訊かれた場面です。

そうなったら、恐らく女性はほんの少しでも僕に好意を持っているはずです。

だって、嫌いな男の好きな食べ物なんて興味無いでしょう。

その質問をされた時に、僕はもう、答えなんか出てるのに、ちょっと遠い目をして

「好きな食べ物ぉ？　う〜ん、まぁ大体世の中のものって全部美味いけど、その中でも一番好きなのは…、うん、シロメシかな」と答えるのがベストだろうと、僕はそう思って生きてきました。

なぜなら「白米」のことを、わざわざ「シロメシ」と言うことによって滲み出る、無類の男らしさみたいなものがバシーンと出ているこの100点の解答。

その瞬間、質問をしてきてくれた女性は「かかか、かっこいい！この人、私が作った料理を美味しそうにいっぱい食べてくれそう！」と、目がハート型になるんじゃないかなと思っているんですが、現時点でそんな経験をしたことがまるで無いので、恐らくきっと、それは僕の勘違いである可能性が大です。

男性諸君、たぶん普通に「パスタかな」とか答えるのが無難です、きっと。