第2話
小学校の頃までは順調だったと思う。勉強しなくても100点取れる子だったし、身体能力は普通くらいだったけど運動神経、センスが悪かった。小学校2年の時に大きな風邪を引いてから体を鍛えるために水泳を習った。
クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライと一通り出来る。
センスの悪かった運動神経を補ってくれたのは4年生から始めたバスケットボールのおかげ、球技全般が苦手だったのがこれでよくなった。
中学校に上がって当然のようのバスケット部に所属した。多分このころが一番いいときだったと思う。3年生の頃には全国大会へと出場できた。
でも思い返すと2年の頃から不調は表れていた。眠い、とにかく眠いのだ。これはその後の人生でもずっと続くのだが、自分は不調の時いくら寝ても眠くなる。これは鬱にはいる一歩手前の状態。
授業中に寝たら丸坊主なと先生に言われてたのに寝たし。
結果として丸坊主になった、いわゆる五厘だ。
3年生の頃の部活では精神が不安定になることがあった。バスケに詳しくない人に簡単に説明すると、シックスマンという控え一番手として練習に励んでいた。
大会前の時期に上手くいかない自分に苛立ち練習中に泣きながら思いを吐露した。控えの一番手ということは誰かの代わりにならなければならないのに、そこまでの技量に達せない自分の思い、「レギュラーのこいつにはなれないよ!!」と言ったときみんなは「当たり前だろw」って笑ってくれて少し落ち着いたことを覚えている。
全国大会が終わり受験の話になる。このころは躁状態になって結構熱が入って勉強できていた。中学校までは学校の授業を受けるだけで全校生徒の上位30%くらいには入れる位の頭で、テスト勉強とかは一切してない。公立の中学校なので何の自慢にもならないけどね。
田舎の県なので公立のほうが偏差値が基本高くて、勉強した結果県で上から5番目の高校に入ることが出来た。ここが最後かな、順調だったといえるのは。
ここからどんどん転落していく高校時代が始まっていく。
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