第190話 第二種探索免許試験
第二種探索免許――――通称“探索者証”
世間一般で“プロ探索者”と呼ばれる者たちが全員習得している資格がそれである。
この免許を保有していれば、禁止区域を除く街中でも武装でき、攻撃魔法も使用可能である。更に野外では民間人でも戦闘行為が可能となっていた。
当然、細かいルールや制限もあるので、街中で好き勝手に剣を抜いて戦ったり、魔法をぶっ放したりしていい訳では無い。人に向けて理由なく攻撃魔法を放った時点で犯罪者の仲間入りだ。
また、銃器の所持や製造は旧日本時代と同じで厳しく取り締まられている。
第一種探索免許の方はあくまで野外調査のみの資格であり、一部のエリアでは武器の所持も可能だが、単独での戦闘行為は禁止されている。
ただし、第二種探索免許持ちが引率している場合、その者の責任の下で第一種の者も戦闘行為を行えるが、彼らは世間一般では探索者として見做されておらず”探索者見習い”と呼称されている。
ちなみに第一種探索免許は簡単な講義と費用だけで気軽に習得が可能だ。9月に開校予定の新東京探索者専門学校に入学するシグネちゃんや新東京に住む子供たちは、まず初めに第一種探索免許の講習を受ける事になるらしい。
シグネちゃんとは違い、既に規定年齢に達している私は当然、第二種の方を取るつもりだ。第二種探索免許試験は隔週で開催され、筆記試験に実技試験、それと決して安くない費用が掛かってしまうので、出来れば一発で合格を決めたい。
昨日は新東京の行政区にあるギルド管理局で筆記試験を行った。試験なんて大学入試以来なので少し緊張したが、テスト内容は思ったより簡単だった。
(ま、多分問題ないかなぁ)
全くの不勉強だと幾つか落としそうな問題もあったが、少し探索者や法律の事を調べれば分かるような常識問題ばかりであった。
当初は探索者への申込数が殺到していた為、篩に掛ける意味でも政府側はかなりの難問を用意していたようだが、それも今では見直されて、最近では試験のハードルが下がっているようだ。
いくら頭が良くても、戦闘の腕が劣っていては問題外だし、犯罪や問題行動を起こす者は馬鹿でも利口者でも一定数出るので、そこまで筆記試験を厳しくする意味が無かった。
そこはもう各々の良識に任せる他ないだろうと政府も判断し、プロ探索者の間口を広げたようだ。
故に、今の探索者は一般常識とある程度の実力、それに多少のお金さえあれば誰でも合格出来る状況らしいのだ。
二日目は実技試験だ。
「次! 名波留美さん」
「はーい!」
今は簡単な体力測定を行っている。
試験官に呼ばれた私は短距離走のタイムを計る為、スタート位置へと着いた。
「よーい……始め!」
「ふっ!」
試験官の合図と共に私は
(これくらいでいいかな?)
今の私が本気を出せばオリンピック記録を塗り替えられる自信がある。だが、そんな真似をすれば試験会場は大騒ぎだ。
それはそれで楽しそうだが……私はシグネちゃんとは違ったスタイルでプロ探索者生活を満喫しようと考えていた。
(実力隠してこっそり強者ムーブするのも悪くないよね!)
まずは普通の探索者を演じて、この業界の水準や常識を把握する。それが済んでから徐々に実力を見せ始めても遅くはないだろう。
第一、 そちらの方が面白そうだ!
そんな邪な考え事をしながら手を抜いて走っていたものだから、予定より
タイムは…………
「100メートル走…………は、8秒37!?」
「「「おおおおおおおおおおおおっ!?」」」
「…………あれれ?」
どうやら旧世界の記録を塗り替えてしまったようだ…………
ちょっとトラブルもあったが、それ以降も私は手を抜いて本当の実力を隠し続けた。
それでも今回の測定結果では、どの種目もトップだったらしく、試験官や他の受験者たちからすっかり注目されてしまった。
(参ったなぁ。もっと加減しないと駄目なのかなぁ?)
それでも爪を隠した甲斐はあったのか、試験時の歴代最高記録にはどれも届かなかったようだ。私より更に上の記録を叩き出した者が一定数いるらしい。
まぁ、この程度の記録なら闘力が高い受験者なら超える者が出たとしても不思議ではないだろう。
(あ! 長谷川さんだ!)
スタッフの中に見知った顔を発見した。
私たち“白鹿の旅人”と新日本政府のパイプ役としてすっかりお馴染みの長谷川さんが試験を見学していた。今の彼はギルド管理局保安部の次長らしいので、この試験会場に居合わせていたとしても不思議ではなかった。
それでも次長クラスが出向くのは珍しい事らしい。
私の鋭い聴覚が長谷川さんとギルド職員らしい人との会話を捉えた。
「次長がいらっしゃるのは珍しいですね。誰か気になる参加者がいましたか?」
「うん。先ほどからトップの成績を収めている彼女――――名波留美さんに注目しているよ。先日も政府の専属探索者にと勧誘したんだけど、振られてしまってね……」
「あー、彼女ですか。確かに凄い成績ですよね! でも……前の試験では彼女より好成績を残した者もいたらしいですよ?」
「まぁ……結果だけなら……ね」
どうやらあの口ぶりだと、長谷川さんには私が手を抜いている事を見抜かれているようだ。
(そういえばあの人、【鑑定】持ちだっけ?)
いや、更に上位の【解析】スキル持ちだったかもしれない。
どちらにせよ、私の【偽装Ⅱ】スキルまでは突破できないので、本当のステータスは知られていないだろうが……
別に長谷川さんになら知られても構わないのだけれど、彼は新日本政府側の人間だ。それが上層部や政治家連中に知られると面倒事を呼び込みそうなので、当面は実力を隠しておこう。
現に、手を抜いて出した結果だというのに、それでも周りの人たちから注目を浴びてしまったのか、お誘いが引っ切り無しに掛かってきた。
「君、凄いなぁ! 探索者になったら是非一緒にパーティを組まないか?」
「いやいや……俺の
「何言ってやがる! まだ探索者にもなってない奴が烏滸がましい!」
「何を!? お前だって……っ!!」
「彼女とは俺がパーティを組むんだ……!」
「そこ! 試験中に勧誘行為は禁止だ! 自分の試験に集中しなさい!」
(うーん……ちょっと目立ちすぎたかな?)
でも……なんかファンタジーノベルの主人公感が出てきて、ちょっと楽しい!
各個人の体力測定を終え、実技試験は午後の部へと移る。
私たち試験参加者は大型バスに乗り、整備された街道を北上し、新日本領土内にあるダンジョンへと赴いた。
「午後の部は実際にダンジョン探索を行ってもらいます。受験者はランダムで四人パーティを組み、試験官と共に地下5階層を目指して頂きます」
話には聞いていたが、午後の実技試験では実際にダンジョン探索を行うらしい。
私なんかは慣れたものだが、受験者の中にはダンジョンに入るのが初めての者が殆どらしく、試験官の言葉に受験生たちが色めき立っていた。
「名波さん! 私たちとパーティを組まない?」
「いやいや! 俺と一緒に……!」
「俺らと探索しようぜ!」
「こら! 話を聞いていたのか! メンバーはランダムだと言っただろうが!!」
ついに試験官がキレて怒り出した。咎められた者たちは慌てて散っていく。
「全く…………受験番号順にこちらへ来なさい」
受験者は各々アルファベットが記入されたカードを手渡された。どうやらそれでチーム分けされているようだ。
私はJチームで後発組だ。
即席のパーティメンバーは私の他に近い年齢の男女が一人ずつ、それと年上の男が一人の、男女半々で丁度四人編成だ。
「注目の
まずは一番年長者である30代半ばの男性が丁寧な挨拶をした。
「あ、これはご丁寧に。名波留美です。宜しくお願いしますね」
釣られて私もペコリとお辞儀した。
(良かった。だいぶまともそうな人と一緒だ)
先ほどのように試験中もグイグイ勧誘されたらどうしようかと思っていたが少し安心した。
だが、そんな私の安堵を吹き飛ばすかのように、他の二名が話しかけてきた。
「なあ。アンタ、女にしては結構やるんだってな? 試験が終わったら俺のパーティメンバーに入れてやってもいいぜ?」
「…………は?」
まずは同年代の青年が話しかけてきたが、初対面だというのにあんまりな態度に私は開いた口が塞がらなかった。
「えー!? コウ君。こんな子がタイプなの? 私の方が絶対可愛いし強いって! 私、【ブレイズ】だって扱えるんだから!」
「まぁまぁ。レンの実力は知っているが、前衛がもう一人欲しかったからな。俺ら二人とも後衛じゃん? 盾は大いに越したことはないって!」
「うーん……でも、女ってのが……」
「確かに美人だが……はレンだけを愛してるよ!」
「コウ君……!」
二人は試験中だというのに、イチャイチャし始めた。どうやら二人は知り合いらしく、偶々即席パーティに決まったようだが…………
これには私や与良さんだけでなく、帯同する試験官も唖然としていた。
(な、なに……このバカップル…………)
色々とツッコミ要素が満載だ。
まず、私はあの人たちの仲間になるつもりは毛頭なかった。だというのに、二人は話を勝手に進めてしまっている。
(それと【ブレイズ】が扱えるから……何?)
【ブレイズ】は火属性の下級魔法で最下級魔法【ファイア】の次の階級にしか過ぎず、【火魔法】適正スキルさえあれば、そこまで習得が難しい魔法ではない。
(まぁ、魔法をなかなか覚えられなかった私が言えた立場じゃないけれど……)
二人の言動や装いを見る限り、恐らくどちらも魔法使いだ。それで【ブレイズ】止まりとは……かなり微妙な実力だ。
そして何より男の視線が目障りだ。
口ではレンという少女が一番だと言いながら、青年はさっきからチラチラと私の身体に厭らしい視線を向けていた。五感を強化しなくても、具体的に何処を見ているのかハッキリ分かってしまう私の視力を今は呪うばかりだ。
「そ、そこ! 試験中に私的な言動は慎みなさい! もう試験は始まっているんですよ! ここは既に魔物の潜む領域……油断すると命を落としかねませんよ?」
「……ち! わーたよ!」
「もう……ここに出るような魔物なんて、私たちなら楽勝なのに……!」
どうやら二人とも、野外活動には慣れた様子だ。
(そういえば……与良さんも槍を武装しているけれど……第二種免許無しで装備はどうやって調達したんだろう?)
もしかしたら三人とも第一種探索免許持ちの見習いで、プロの探索者と一度野外活動を行っているのかもしれない。第一種免許持ちならば武器も携帯だけなら行えた筈だ。
「次! Jチーム、出発してください!」
「よっしゃあ! 行くぜー!」
「レッツゴー!!」
「「…………」」
何時の間にかコウ君と呼ばれた青年がリーダー風を吹かせて、レンと呼ばれた少女と共に先行してしまった。それを無言で私と与良さんの二人は追いかける。その更に後方を試験官が黙って付いてきたが、ペンでメモに何かを記載しているようだ。
(あちゃあ……これは減点、かなぁ……)
結局、あの二人とはまともな自己紹介すらできず、パーティのリーダーを決めるのは愚か、戦闘の連携や装備の確認すら怠ってしまった。
試験の目的は5階層のボス部屋まで行って転移陣で戻るのみである。ボスは既に撃破されているらしく、受験生たちはただ片道を探索するだけであった。
ダンジョン内のルート指定や戦闘のノルマも一切課されていないのだ。だからこそ、パーティ全員でどういった行動を取るのか、その点を試験官は重視して見るのだろうと私は推察していたが…………出だしは最悪である。
(うーん……単純なダンジョン探索だけなら絶対的自信があるんだけど……)
このダンジョンは“始まりのダンジョン”と呼称されている。新日本国内で初めて発見されたダンジョンだからだ。
今は二番目に発見された南方にある“鉱石ダンジョン”の方に人気が集中しているが、当時はこのダンジョンに探索者が所狭しと訪れ、抽選方式にまでなっていたほどだ。
前情報だと“始まりのダンジョン”は途中までオーソドックスな洞窟タイプで、後半からは古城エリアになるらしく、そこはアンデッドが多数生息しているらしい。
最高到達階層は44階で、今は45階のボスを倒すのに難航しているそうだ。
噂では45階のボス部屋にはSランクのアンデッドが出るらしいのだが、そもそも45階まで辿り着けるのがトップクランの中でも最高峰と名高い“一刀入魂”のみである為、あまり情報が出回っていないのだ。
その辺りの情報は命の掛かった探索、情報を開示するべきだという声もあるのだが、探索者サイドからすれば、逆に命懸けで得た情報だからこそ、他人に気安く売る気はないと強気の姿勢だ。
現在はダンジョン探索や魔物の素材関連の情報も価値ある商品の一つとして認識されており、政府やクランだけでなく、企業なんかもこぞって情報戦に参加している。
その為、より多くの優秀な探索者が求められるようになっていた。学歴だけでなく、探索者としての腕前で一流企業に就職できる時代の到来である。
(Sランクのアンデッドかぁ。これ、矢野君に貰った破魔矢で一撃じゃないかなぁ)
私の切り札、精霊の矢筒には6本のアンデッド特効である光属性の矢が備えられていた。今は矢野君たちとは別行動な為、矢が切れたら私自身の魔力で補充しなくてはならないので数が限られている。
私の魔力量は7千オーバーと、そこらの人よりかは遥かに高いが、矢野君や彩花ほど飛び抜けてはいない。破魔矢は使い所を考える必要があるだろう。
(……いやいや! 今は試験で5階層までなんだから、素手でもいけるってば!)
ついつい、このまま最奥まで行きたい衝動に駆られてしまったが、そんな身勝手な行動を取れば間違いなく減点対象だ。私は自重する事にした。
私は自重しているのだが……あのバカップルたちは遠慮なしだ。
コウとレンの二人は明らかに後衛職の魔法使いだというのに、私たち前衛組を無視してどんどん先に進んでいってしまう。
「ハハー! こんな雑魚、魔法を使うまでもねーぜ!」
「キャー! コウ君、かっこいい!!」
「「…………」」
私と与良さんは呆れながら彼らの後をただ付いていく。
偶に与良さんが二人に苦言を呈していた。
「お二人とも。今はパーティ行動中なのですから、あまり先行するのは避けてください」
「ああん? 別にいーじゃん。どうせ5階層まではEやFランクの雑魚ばかりだろ?」
「そーよ! おっさ、探索者志望なのに腰が引けてて受けるんですけどー」
「…………」
与良さんはそれ以降、二人に注意するのを諦めて、私の隣を歩き始めた。
与良さんが小声で私に話しかけてきた。
「……名波さん。分かっているとは思いますが、このダンジョン探索の目的はただ攻略する事ではないと思います」
「……ですよねぇ」
低階層の詳細までは私もいちいち把握していなかったが、この様子だと5階層まで行っても出てくるのは強くてもゴブリンやコボルトといったEランク程度で、あとは大ネズミやスライムといったFランクの雑魚中の雑魚だけだろう。
この階層だけならば魔法や戦闘スキルを習得した子供パーティだけでも突破が可能だろう。プロ探索者を目指す受験生にとっては物足りなさ過ぎるのだ。
「名波さんは体力測定の結果を見ても、間違いなく合格でしょうが……私は彼らの身勝手な行動に巻き込まれると……正直危ないかもですね」
「一応注意してみせたんだし、問題ないんじゃないですか?」
パーティメンバーはランダムなのだ。試験結果がチームメイトに左右されるようならば運要素が強すぎる。恐らく個別の対応の方こそ重要視されるのではないだろうか?
私がそう意見を述べると、与良さんは「なるほど」と少し安堵しながら頷いて見せた。
「与良さんの武器は槍ですか。武器を持っているって事は既に第一種免許をお持ちなんですか?」
私はこの際、気になった事を与良さんに尋ねてみた。やる事をやっていれば、軽い雑談くらいは問題ないだろう。
「ええ、勿論そうですよ。こんな世の中でも、許可なく武器の購入や所持は出来ませんからね。というか、名波さんも一種をお持ちではないんですか?」
「あ、あははぁ……私はちょっと事情が特殊なものでして…………」
一応、銃刀法違反は今でも存在するらしく、資格を有していない私がナイフや包丁を武装したまま街中を歩けば、それが露見した時点で警察に捕まってしまう。武器の携帯時は探索者証を見える位置に身に着けるのがルールなのだから……
そこで普段の私は武器の類をマジックバッグに収納していた。今は野外活動中であり、更には試験中という事もあり、資格を一切有していない私でも武装して良いという特別な許可が下りている状況だ。
そんな私の詳しい事情までは知らない与良さんであったが――――
「――――成程。そのバッグの更に中にあるマジックバッグに武器を収納していたんですね」
「――――!? もしかして与良さん、【鑑定】持ちなんですか!?」
どうやらバッグの中にしまってあるマジックバッグを何処かで見られたようだ。
(あちゃぁ……武器を取り出す時かな? 失敗しちゃったなぁ……)
どうも治安の良い新日本国領内という事もあり、多少気が抜けていたようだ。
私のマジックバッグは矢野君に貰ったものだ。なんでも聖女ノーヤの時にいくつかのマジックバッグを献上されたのだとか。
矢野君やシグネちゃんの持つ
超高性能で超大型な冷凍トラックをイメージすると分かり易い。更には出し入れ自由で重さもバッグ分しか感じないオーバーテクノロジーの一品だ。
かなり貴重なマジックアイテムで、周りに持っていると知られると面倒なので、普段は至って普通のバッグの更に中に、二重にしまう事によりマジックバッグを物理的に見えなくして、鑑定対策を施していたのだが…………
「あのぉ、この事は内緒にしていただけると……」
「ええ、勿論です。見た時は驚きましたが……そんな物を持っていると吹聴したら、良からぬ輩が集まってきますからね」
与良さんはニコリとほほ笑んで見せた。
彼からは一切の悪意を感じない。
私の【感知】スキルは悪意のある者が実際に害のある行動を取ると自動的に反応する。故に、まだ確定的ではないものの、今までの言動から与良さんは信用できそうだと判断した。
それから私たち二人は気を抜かない程度に雑談しながらバカップルの後を歩き続けた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
11/24
バカップル♂の”コウ君”が一部”ケイ君”になっておりましたので修正
次の更新予定
2024年11月29日 20:00
80億の迷い人 ~地球がヤバいので異世界に引っ越します~ ヒットエンドラGOン @12sol
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