第183話 王の執念
10/2 修正
前話(183話)で【リザーブリザレクション】が初めて成功したと表現してしまいましたが、実際には既に176話で成功をしているのを失念しておりました。
大変失礼致しました。
その点のみ修正しておりますのでご認識ください。
教えてくれた方、ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お疲れだったねぇ。どうだい? 改めてドラゴンスレイヤーになった感想は?」
尋ねてきたディオーナに対して俺は地面に腰を落としながら苦笑いを浮かべた。
「ハッキリ言って、称号だけじゃあ割に合わないですよ……これ」
野生の竜……今更ながら、とんでもない強さであった。
ダンジョン産と野生の魔物は違うとは認識していたが、それが竜種ともなると、ここまで手強くなるとは……
あるいはコイツだけが特別なのかもしれない。流石はネームドの竜である。
「そうだろう? ダンジョン産とは違って賢いし、行動も読み難いから厄介さね。私もイッシンたちがいなかったらパスしてた案件だったしねえ」
ケラケラと笑うディオーナを見て俺はため息をついた。
今はこの火竜をAランクだなどと抜かすギルドの連中をぶん殴ってやりたい気分だ。
心身共に疲れた俺たちが地面に座り込みながら談笑していると……
「おお!? マジで竜を倒しやがった……!」
「全身が凍ってやがる……!」
「これ……魔石や素材は無事なんだろうな?」
何時の間にか船で上陸していたのか、遠くから獣人たちが近づいてきていた。
最初は同行してきた“ワイルドウォリアー”の者たちが、俺たちの合図を待たずに上陸してきたのかと思ったが…………どうやら違ったようだ。
「あいつらは……」
「確か“森の狩人”ってクラン名だっけ?」
「ウータンって人だよ!」
ウルフたち“ワイルドウォリアー”とは仲の悪いA級冒険者クラン“森の狩人”たちがこちらに近づいてきた。
代表してクランリーダーのウータンが話しかけてきた。
「はい、おつかれさーん! じゃあ、この火竜は俺たちが貰っていくぜ」
「「「…………はあ?」」」
一体、何を言っているのだ? こいつは…………
俺たちが呆気にとられている横でディオーナ婆さんだけは腹を抱えながら笑っていた。
「元々、この依頼は俺たち獣人冒険者が受ける予定だったんだ」
「そうそう! この島も獣王国の領土だしな!」
「テメエら人族は最初からお呼びじゃねえんだよ! とっとと家に帰んな!」
「まさか…………竜の素材を横取りする気か?」
俺の返答にウータンは応えず、その代わりに彼らは武器を抜いた。
「へっへ! それだけじゃあねえぜ?」
「ついでにドラゴンスレイヤーの称号も俺たちが頂いていくぞ!」
「ま、俺たちなら瞬殺だったけどなぁ!」
「「「ワハハハハハハ!!」」」
「「「…………」」」
馬鹿笑いするウータンたち。
それに対して俺たちは怒りを覚えるのを通り越して呆れ返っていた。
(……そこまで言うのなら、今すぐ火竜を蘇生してやろうか? ああん?)
――――という衝動に駆られそうになった。
それはそれで大変面白そうだが、また死闘を繰り返すのはこちらも勘弁だ。
そっれよりかは、少しだけ面倒だが、この目の前にいる雑魚たちを蹴散らす方が遥かに簡単である。
「あー、そんなに言うのなら、この子――――シグネを倒せたらドラゴンスレイヤーの称号と合わせて竜の素材も全てやるぞ?」
「え? わたし!?」
俺がシグネを指名すると彼女は驚いていた。
ただし、それは面倒事を振られたからの嫌な反応ではなく、突然のイベント発生にシグネは寧ろ嬉しそうにしていた。
(だってシグネの奴、いの一番に突撃しそうな雰囲気だったからなぁ)
幼いので侮られがちだが、シグネは既にS級レベルに近い実力者であり、その上、結構好戦的な性格なのだ。
特にこういった愚か者どもをとっちめるのが大好きなようだ。本人曰く、ライトノベルの主人公ムーブがしたいとか、どうとか…………
シャドーボクシングをしながら待ち構えているシグネを見たウータンたちの表情はニヤついていた。どうやら実力を見抜けず侮っているのだろう。
「おいおい。こんなガキ一人倒して竜殺しの称号を貰えちまうとは……随分安い名誉だな」
「ま、どうせテメエら全員、口封じで死んでもらうけどな」
「じゃあ、まずはチビから――――うごっ!?」
待ちきれなかったシグネがグーパンでウータンを殴り飛ばした。
「もう! 御託はいいから、さっさとかかってきて!」
「ウータン!?」
「テメエ……っ!」
「もう許さねえぞ!!」
いきなりリーダーをやられた“森の狩人”の冒険者たちは一斉にシグネへと襲い掛かった。
大手クランを名乗るだけあって、彼らは全員上級冒険者のようだ。実力も相応で、決して弱い訳ではない。獣人たちは魔法に弱い反面、身体能力には長けているからだ。
だが、それでも火竜と戦えるだけの実力を備えているシグネの敵ではなかったのだ。
「こ、こいつ……素早い!?」
「何時の間に……ごはっ!?」
「うぎゃああああっ!?」
一人、二人と倒されていき、僅か一分足らずで全員を伸してしまった。
「ありゃ? もう終わり?」
「まぁ、こんなもんだろう」
一般的な冒険者としては、弱くもなく強くもなく……ウータンたちの評価はそんなものであった。
それから数分後、今度はウルフやザスゥたち一行が大慌てでこちらに駆けつけてきた。
「うお!? 竜だけじゃなく、ウータンたちも倒れちまってる!?」
「こりゃあ…………遅かったか?」
どうやら彼らはウータンたちの乗った船が一足先に島へと向かったことに懸念を抱き、心配して俺たちの元へと馳せ参じたようだ。
「火竜との死闘後に不意打ちで襲われてないか心配していたが……」
「ウータン如き、アンタらの敵ではなかったか……」
敵対しなくて良かったとザスゥは身を震わせていた。
安堵したウルフは凍り付いている火竜の亡骸に視線を向けた。
「しかし……こうして間近で見ると……やはりデカいな」
「こんなのが空飛んで火を噴くってんだろ?」
「周囲を見ろよ。どんな魔法使ったら、こうなるんだよ……」
周囲一面は黒く焦げており、地面のあちこちが深く抉れていた。火竜の火魔法が当たった岩などは半分溶けている。
今尚、火竜の残り火が島中で燻っている状況だ。
その後、ウルフたち冒険者は火竜との戦闘に興味津々で、俺たちにしつこく尋ねてきたが、まずは火竜の亡骸を船に積むのが先決だと諫めた。
やはりレオの実家が用意してくれた船だけでは積載量がオーバーしてしまうので、当初の予定通りに筏のようなものに乗せて船で強引に牽引しようかと考えた。
だが、折角の貴重な素材なので、あまり海水に触れさせたくはない。そこで見逃す見返りとしてザスゥたちウミネコ団が約束通り協力してくれた。火竜の亡骸を丸ごと運べるように大型船を提供してくれたので、それに火竜の亡骸を乗せ、一行は港へと引き返す。
「でも、海賊がこのまま港町に向かって大丈夫なのか?」
「ああ。この船は大丈夫だ。まだ正体が割れてねえ船だからな」
「ま、お頭だけは顔を隠さないとなりませんがね」
どうやら問題無いようだ。
船は日が暮れる前に無事サルバン港町へと辿り着いた。
港には大勢の見学者たちが訪れていた。大型船の上には凍った状態の竜の亡骸が置かれている。それを一目でも見ようと次々と人が集まってくるのだ。
「うはー! これが竜か!?」
「大き過ぎだろ……」
「すげぇ……!」
冒険者でも竜を見た事がある者は稀だ。町の外を出歩かない人からすれば、大型の魔物を見るのも生まれて初めてである。しかもそれが噂に名高い“守護竜”の火竜ならば、見たくなるのも当然であった。
「なんでも、これを倒したのは人族の冒険者パーティらしいぜ」
「うっそだー! 人族なんかに竜が倒せっかよ!」
「本当だって! あの“ワイルドウォリアー”のウルフがそう証言してたんだ!」
「え? あの竜ってウルフたちが倒したんじゃねえの!?」
町の人々の反応は様々であったが、人族である俺たち“白鹿の旅人”が竜を討ったという情報には懐疑的な様子だ。
「うーん……まぁ、こんなもんかぁ」
「うぅ……ヒュドラの時のように、もっと盛大に祝ってくれると思ってたのにぃ!」
「あー、あの時はカーター兄妹がいたからな……」
人族にあまりいい感情を抱いていない獣人国家なのだ。それも致し方あるまい。
「で? この火竜の遺体はどうするんだ? ギルドに売りさばくのか?」
顔を隠した怪しい男――――海賊団の船長であるザスゥが俺に尋ねてきた。
「いや。出来ればこのままエイルーン王国に運ぼうと思っているんだが……」
可能ならば竜の亡骸を大々的に見せつけながらエイルーン王国の王都ハイペリオンまで運んで欲しいと王政府から打診要請があったのだ。
ドラゴンスレイヤーである冒険者の存在を世に知らしめ、その流れでケイヤたちを聖騎士団に入隊――――復職させる、という筋書きであった。
実際は、ケイヤたち三人は一時的に聖騎士団を抜けているだけに過ぎないのだが、要は竜を倒せる人材が王国聖騎士団に入ったぞというプロパガンダが目的である。
団長自身は団員の実戦訓練にと思って相談したのがそもそもの始まりであったのだが、騎士団の人員を動かすにはそれなりの名目が必要になるらしいのだ。
また、派手な凱旋は俺たち“白鹿の旅人”が竜を倒せる強者であることを世間に知らしめる良い機会でもあるのだ。その点に関しては俺たちにもメリットはある。
問題はどうやって王国まで運ぶかだが……
「なんだと!? その竜をエイルーンに持ち帰るつもりなのか!?」
なにか騒がしいと思ったら、兎ジジイ……サルバン支部のギルド長が噂を聞きつけてやってきていた。どうやら竜の素材をギルドに卸さないことに対してご立腹らしい。
「ふざけるな! その竜は我が支部が討伐依頼を出していたんだぞ!?」
顔を真っ赤にして怒鳴りつける兎ジジイにディオーナはクールに言い返した。
「んー? おかしいねぇ。確か私たちへの依頼は取り下げたんだろう?」
「ぐぅ……っ!」
あれほど啖呵を切った手前、今更間違いだったとは言えないのだろう。
「そもそも、あの依頼内容はあくまで討伐任務だけ。素材の扱いに関しては冒険者側の自由だろう?」
「だ、だが……! いくらなんでも他国へ持ち運ぶのはやり過ぎだ!! それだけは認められん!」
「私は五十年以上冒険者活動をしているが、そんなルールは聞いたことも無いねぇ」
「五十年!?」
「ながっ!?」
名波とシグネが驚いていた。
「こら、そこ!! 年寄扱いするんじゃないよ!!」
「「はーい!」」
二人揃って怒られていた。もうこの流れにも慣れてしまった。
ディオーナは最早、兎ジジイの話を聞いてはいなかった。
「さ。それじゃあエイルーンに戻るかい」
「……あれ、いいんですか?」
まだ後ろで兎ジジイが騒いでいるも、ディオーナは無視を決め込んでいた。
……いや、ギルドの建物を出る寸前、何かを思い出したのか、ディオーナは再び兎ジジイの方を見た。
「あー、忘れてたね。確か“森の狩人”とかいう連中、どさくさに紛れて火竜の素材強奪と私たちの殺害を目論んでいたもんだから、返り討ちにして、鎖で縛って火竜の島に置いてきちまったよ」
「な、なんだとぉ!?」
これには兎ジジイも仰天していた。
「その事実はアンタの一押しクラン“ワイルドウォリアー”の冒険者たち全員が知っているさね。ま、後の対応はアンタに任せるよ。じゃ」
「ま、待て! それは――――」
今度こそ、もう用は無いとばかりにディオーナはギルドを後にした。
――――バハームト王国、魔法局内
魔法局の中でも最奥に位置する部屋。
ここには国宝であるマジックアイテム“魔法書“が保管されていた。
魔法書はこの世に誕生したあらゆる魔法が記載されており、その性質上、厳重に保管されている。この部屋に入れる者は限られており、担当の職員が毎日必ず魔法書の内容に目を通す決まりだ。
新たな魔法が誕生していないか
上級以上の魔法や珍しい魔法の使い手が増えていないか
魔法習得者の人数に大きな変動はないか
どれも馬鹿にはできない情報だ。
本日も担当である魔法局員が務めを果たす為、室内に入ろうとするも異変に気が付いた。
(ん? 開いてる……?)
誰かがカギを閉め忘れたのかと表情をしかめたが……どうやらそうではなかった。部屋には二人の人影があった。別のカギで開けたのだろう。
この時間の来訪者の連絡は受けていないが、その人物の姿を見た局員は驚いた。
「だ、大臣!? それに……国王陛下!?」
先客はまさかの王と大臣だ。
この国ツートップの来訪に局員は困惑していた。
「邪魔しているぞ。魔法書の確認業務であろう? 儂らに気にせず励むとよい。ほら、そこに座れ」
そう言って大臣が椅子を譲ってくれた。
「え? あ、はい……」
気にしない訳がなかった。
何故なら王と大臣は、まさにその魔法書を二人揃ってガン見していたからだ。
(や、やり辛い……!)
恐る恐る横の椅子へと座り、局員も横から魔法書を覗きこむ。
(と、特に変化は無いような……)
前回の自分の担当は五日前だが、一瞥した限りではその時と大きな差異はなさそうだ。
「…………まだ、蘇生魔法を扱える者は無事か」
「そのようですな」
「…………」
どうやら王は蘇生魔法の使い手を気にかけているご様子だ。
魔法書には相変わらず「No.12 リザレクション 習得者:1名」と記載されたままだ。蘇生魔法の使い手……恐らく聖女ノーヤだろうが、彼女は健在なようで、また彼女以外の使い手も増えてもいない状況であった。
その一文を王は穴があくのではないかと思えるほど凝視し続けていた。
(無理もない。最愛の王女様が亡くなられたのだから……)
贔屓目なしでも我が王は名君だ。それに大変家族思いでもある。偶にそれが暴走することもあるのだが……今回ばかりはそれも仕方がない。
大変気まずい状況だが、自分は己の仕事に励むとしよう。
そう思い、局員が羽ペンを手にした瞬間であった。
「な、なんだと!?」
「ああ……! そ、そんな……っ!?」
大臣の声と王の嘆きが聞こえてきた。
慌てて自分も魔法書に視線を戻した。当然、真っ先に確認するのは例の箇所だ。
「なっ!?」
大臣が驚いた理由はすぐに分かった。
No.12 リザレクション 習得者:0名
無情にも、魔法書にはそう書かれていた。
だが、次の瞬間――――
「……え?」
「なにぃ!?」
リザレクションの習得者人数が再び1名へと戻ったのだ。
一瞬の出来事に私だけでなく大臣も困惑していた。
「い、今……確かに0名と……おい! お主も見たであろう!?」
「は、はい! 確かに私にも0名と見えましたが…………おかしいですね……」
まさか魔法書が壊れてしまったのだろうか?
「………………」
私と大臣が二人して困惑している中、王は黙ったまま魔法書を見つめていた。
「おい。この【サンダーストーム】という魔法の使い手は我が国にいるのか? それと【ライズ】、【リバースサンダー】も……」
「へ!?」
突如、王に尋ねられた局員は困惑したが、戸惑いながらも返答した。
「い、いえ……残念ながら、その使い手は現在、我が国にはおりません。これらの魔法は何れも雷の上級魔法、使い手もかなり希少でして……」
私が答えると王はそれらの魔法が記載されている箇所を指して告げた。
「今……僅かの間だが、その三つの魔法習得者の人数も減っていたのだ! どれも1名ずつ減って……【リザレクション】の習得者数が戻った少し後、同じように1名ずつ増えたのだ!!」
「そ、それは本当ですか!?」
「ああ!」
驚く大臣に王はしっかりと頷いた。
流石は王だ。誰よりも動揺したであろうに、王は目敏くも他の魔法習得者の人数まで目を配らせていたのだ。
「この魔法は希少だと言ったな? どの魔法も習得者人数が一桁のようだが……誰かこの魔法の使い手に心当たりはないか?」
「あ、いえ……すぐには思い浮かびませんが……」
「ううむ……」
正直に答えると王は項垂れたが、すぐに顔を上げた。
「大至急、雷の上級魔法を扱える者を捜索せよ! 他国の王宮魔法使い! 高位の冒険者、問わずにだ! 付き合いのある国とギルドに使いを送って調査するのだ!」
「りょ、了解です! しかし、一体何故……?」
困惑する局員に大臣が教えてくれた。
「気づかぬのか? 【リザレクション】習得者の人数が一瞬ゼロになり、そして元に戻った。ここからは推測だが……恐らく例の聖女が己自信を蘇生したのだと王は考えておられるのだ」
「うむ」
「っ!? そ、そんな事までも……!?」
それは……何とも凄まじい魔法であった。
(もはや不死身ではないか!?)
大臣に続いて、今度は王自らが口を開いた。
「そして、ほぼ時を同じくして雷の上級魔法三種の人数もそれぞれ減り……そして同じように戻った!」
「…………っ!?」
そこまでくれば局員にも考えに至った。
「恐らく、雷の上級魔法を扱う高位の魔法使いも死に、そして蘇生魔法で復活したのだ!! だが、蘇生魔法を扱えるのはたった一人、聖女だけ! ならば聖女は雷魔法の使い手と共に行動している道理!!」
「なるほど!! 至急、ギルドに行って確認して参ります!」
局員は業務をそっちのけでギルドへと走った。
「大臣! そなたは各国の雷魔法使いの情報を探れ! それと聖女捜索に向かった西の間者たちにも情報を共有せよ! 雷魔法使いが怪しいと! 恐らく、聖女一行はかなりの激戦を繰り広げたばかりの筈だ! 聖女や上級魔法使いが一度死ぬなど……相当の事態だからな!」
「御意でございます!」
今まで全く情報の無かった聖女の尻尾をようやく掴んだ。
偶然によるところも大きいが、娘を思う王の執念が奇跡的に実を結んだのだ。
ただ、王には一つの懸念があった。
神級魔法使いに上級魔法使いが一度死ぬ程の死闘とは……
一体この者らは何と戦っているのか甚だ疑問であった。
先ほど習得者の人数がゼロになったのを目撃した際、王は臣下の前だというのに腰を抜かしそうになりかけた。
「頼むぅ……聖女様ぁ! 頼むからぁ……大人しくしていてくれぇ!!」
それは心からの叫びであった。
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