第113話 西へ

 次の目的地を西バーニメル通商連合国に定めた俺たちだが、その前に一度、新東京へ訪れる事にした。長谷川の話では、宇野事務次官が此度の戦争について色々尋ねたい事があると聞いての寄り道だ。


 丁度物資の調達もしておきたかったので、俺たち四人はエアロカーですぐに新東京へ向かった。道中、北方自治区への関所は正式な手順で通行した。そのまま街には戻らず西を目指すからだ。



 途中少しだけ徒歩だが、後は空路なのであっという間に新東京へと辿り着いた。


 いきなりの訪問だったのにも関わらず、長谷川はすぐに応対してくれた。ただ宇野の方がちょっと忙しいらしく、明日面会すると伝言を受け取り、俺たちは今日一日はホテルでゆっくり養生した。




 翌日は他の三人はそれぞれ自由行動にしてもらった。話し合いをするだけなら俺一人で十分だからだ。名波は家族の下に、佐瀬はシグネと一緒に街中を回ると言っていた。


 俺は単身、宇野の所属する領域外調査庁の建物へと赴いた。



「久しぶりだね。適当に掛けてくれ」


「失礼します」


 宇野に勧められてソファーに座る。


 流石、事務次官の執務室ともなると、地球時代と比べても遜色ないような調度品が備えられていた。新東京の発展は目覚ましく、この街中で生活している分には、ここが地球だと錯覚してしまいそうなほどだ。


「久しぶりに新東京へ来ましたけど、とんでもない早さで街が造られていきますね」


「我々も驚いているよ。あまりの建築スピードに木材や鉱石類の補充が追い付かないが、やはりスキルや魔法による恩恵は大きいようだ。何より今は人手にも困っていないからね」


 地球時代と違ってこの世界に来てからは職業選択の幅がだいぶ狭められていた。


 例えば投資家や保険会社など、全く居ない訳ではないだろうが、転移直後で街が発展途上の段階では、そこまで求められてはいない職業だろう。


 娯楽関係の仕事も同様で、ようやくそれらの職業にも僅かな活気が戻ってきた段階なのだ。


 逆に生産、建築関連の仕事は人員がいくらあっても困る事は無い。地球時代の職業や技術を当面活かせる場のない人たちは、そちら側に転職せざるを得ない状況なのだ。



 そして今一番注目を浴びている職業が、人類踏破領域外で活動する探索者たちだ。


 彼らは領域外を調査して危険な魔物を討伐し、新日本の領土を拡げるのに貢献している。ただ探索者の全員が成功している訳ではなく、魔物との戦いで身体や心に深い傷を負い、引退を余儀なくされた者も多くいた。


 元探索者は闘力や魔力が高く、更に新たなスキルを得た者も多いので、そんな彼らは別の職場でもそれなりに重宝されたりする。五体満足な状態で引退さえできれば、今後の生活も多少は楽になるので、短い期間だけ挑戦してみようと考える若者や中高年者が後を絶えない状況らしい。



「政治家連中は国民の力が増す事を快く思っていなかったがね。その気持ちは私も分かるが、世論の反発もあって今では政府主導でステータスの向上を推奨している」


「強くなることは別に悪い事とは思えません。でも、治安維持の面は大丈夫なんですか?」


 やはり気になるのは、力ある者が犯罪行為に及ばないかという点だ。当然、統治する側の彼らは真っ先にその懸念が浮かんだはずだ。


「そこは自衛隊員や警察官が訓練して魔物を狩り、強くなり続ける他あるまい。魔法や武器を規制するのなら兎も角、まさか国民に”強くなるな”なんて言えないからね」


 ステータス上昇により個の力が強大になるというのは、地球にはないこの世界独特の問題点だろう。今後、警棒や拳銃だけでは押さえられないような犯罪者が出てくるだろうが、何も強くなるのは悪人たちだけではないのだ。


「そうですね。そこはこの世界の国家に倣う点も多いかと思います」


「ああ。私も同意見だが、全く同じやり方は取れない。この半島地域周辺はどこも王制、貴族制度だそうだが、民主主義の国家は恐らく我々が初めてだろう」


「民主主義かどうかは知りませんが、西バーニメル通商連合国は王も貴族もいないと聞いていますよ? 今度そこに行く予定なんです」


 俺の言葉に宇野の目が鋭く光った。


「ほぉ? 連合国はここから随分遠い国だと聞いていたが……ちなみに我々も同行して構わないかね?」


 宇野の言葉に俺は焦る。俺たちは当然空路で行くつもりなので、同行させる訳にはいかなかった。


「い、いえ……それはちょっと……」


 俺が答え辛そうにしていると、宇野は苦笑した。


「ふふ、意地悪な事を言ったかな? 確かに我々が付いて行ったんじゃあ、空飛ぶ乗り物は使えないだろうからね」


「――――っ!?」


 まさかの言葉に俺は飲んだお茶を吹き零しそうになった。


「……知っていたんですか!? 何時から?」


「確信したのはつい先日だよ。ブルターク郊外から空飛ぶ車のようなものに乗って東に飛んだだろう? 管理局のドローン映像に君たちの顔がしっかり映っていた」


 どうやら俺たちがエアロカーに乗って鹿江町に向かっている姿をドローンに撮影されてしまっていたようだ。これでは誤魔化しようもないので、俺は白状する事にした。




 エアロカーの性能や量産が難しい点を正直に話すと、宇野はそれで満足したようだ。


「そうか。やはり増産は不可能か……」


「この件って政府にはもう知れ渡ってるんですか?」


「いや、一部の者だけだ。立場上、数名には報告せざるを得なかったが、量産できない可能性もあったからね。ああ、大丈夫。君たちから取り上げたりはしないよ。特殊なマジックアイテムが必要なようだし、今すぐ研究する意味はあまりないだろう」


 それを聞いて俺は安堵し、同時に少しだけ肩の荷が下りた。


 今後は新日本政府の目を気にせずエアロカーに乗る事が出来る訳だ。


 まだ王国側には秘匿したいので完全にオープンにはできないだろうが、折角手に入れた移動手段だ。それを利用するのに俺たちが窮屈な思いをするのでは本末転倒である。


 エアロカーの存在は近い内に王国側にも明かそうとは思っていた。


「でも意外ですね。エアロカーの事はもっとツッコまれるかと思いました。只でさえゴーレム騒動で王政府にも目を付けられましたし……」


「ん? ゴーレム? もしかしてゲームとかに出る、あのゴーレムの事かい?」


 宇野の反応に俺は“しまった!”と顔を顰めた。


 ゴーレムについてはブルタークの街中ではすっかり噂になっていたので、てっきり新日本政府もその情報を掴んでいるものとばかり思っていたが、どうやら彼はまだ知らなかったようだ。



 今度はゴーレムについても根掘り葉掘り尋ねられ、ついでに宇野が一番気にしていた戦争の様子についても語って聞かせた。



「うーむ、それほど多くの戦死者が……。やはり帝国は危険だな」


「ええ、まだ他の国の情勢もそれ程見ている訳ではありませんが、王国が随分マシなように思えます」


 噂だと帝国は口減らしの為に戦争を吹っ掛けるような野蛮な国家だ。それにワン・ユーハンたち転移者を問答無用で収監していた。地球人にとっては大変住み辛い国だろう。


「ドワーフの国はどうだったかな? あそこも帝国と戦争をしていると聞いたが……」


「俺たちが訪れた町は戦場からも遠かったので何とも……。ただ人族を見ても特におかしな反応はしなかったですね」


「帝国よりかは話ができそうか。まぁ、まずはエイルーン王国との関係からだな」


 新日本政府の方針では、そう遠くない内にエイルーン王国へ接触を図る予定だ。帝国との戦争については既に新東京に住んでいる国民にも知れ渡っているので、領域外にいる邦人保護の観点からも、早急に王国と対話をすべしという世論に傾いているそうだ。


「できれば君たちに、そのマルムロース侯爵という御仁と渡りを付けて欲しいと思っているのだが……」


「うーん、それは遠慮させてください。どうしてもという事であれば同席しますし、俺らが元日本人だって事もこの際バラして構いません。ですが俺たちはあくまで冒険者というスタンスで行きたいと考えてます」


 口添えをする分には構わないが、新日本国側に立つつもりは無い。


 俺はエイルーンの国王や侯爵、それにランニス子爵と出会って、この国はある程度なら信を置けるのではと思い始めていた。まだ貴族社会全体を信用するまでには至らないが、それは新日本国政府にもそのまま当てはまることだ。宇野や長谷川以外はあまり信用していない。


(どっち付かずの蝙蝠野郎と思われるかもしれないが、今の俺たちは冒険者だ! 俺たちの利になるのなら、それ相応は働くけどね)



 この件に関してはもう少し先の話なので、今は返事を保留した。








 翌日、俺たちは新東京を発って、いよいよ西バーニメル通商連合国へと向かおうとした。


 だが連合国へ行くには少々問題がある。エイルーン王国から最短距離で連合国に向かうには、帝国領を通過するのが最も早いルートだそうだ。当然、今の俺たちが帝国領土に足を踏み入れるのは拙い。


 そんなの空路なんだから無視すればいいのではと思うだろうが、今回は前回のお忍びダンジョン攻略とは違う。B級冒険者として正式に連合国へ入国手続きをして活動しようと計画していた。


 道中はほぼ空路で向かうが、要所では……つまり国境線上の関所などでは陸路を利用して、キチンと入国審査を受けて通るつもりでいた。話に聞く限りだと、連合国はバーニメル半島で一番文明が進んでいるらしく、入国手続きを飛ばして不法入国すると、後々面倒事に巻き込まれのではないかと懸念したからだ。


 そこで候補となったルートが、ドワーフの国、デバル王国経由だ。


 エイルーン王国はガラハド帝国と幾度も戦争をしているだけあって、そういった時の迂回ルートも幾つか存在した。その中で最も利用されるのがデバル王国経由の北回りルートだ。


 ただし、その北回りルートも二種類あり、デバル王国→連合国ルートか、デバル王国→ガーディ公国→連合国ルートの二択だ。


 前者の直通ルートの方が最短で楽だと思いきや、デバル王国と連合国の接している土地は非常に狭い。しかもその辺りは帝国領にもかなり近く、場合によっては騒乱に巻き込まれる恐れのあるルートとしても有名だ。傭兵崩れの野盗も多く、商人にとっては大変危険なルートらしい。


 後者のルートはデバル王国の西隣にあるガーディ公国領に入ってから南下して連合国入りする、比較的安全なルートだ。遠回りだが、公国内にある街などに販路を持つ商人にとっては決して無駄足にはならず、寧ろ好まれて使用されている、断然お勧めの安全ルートだ。



 さて、俺たちはどうするかと話し合った結果、見事に意見が分かれた。


「エアロカーがあるなら迂回ルートでいいじゃない」


 佐瀬は遠回りの公国ルートを提案。俺も同意見で2票だ。


「面倒だし、直通でいいんじゃないかな? 野盗は返り討ちにすればいいし」

「盗賊退治、やってみたい!」


 名波とシグネは直通ルートでこれまた2票、意見が真っ二つに割れた。


「んー、盗賊退治は別に構わないけど、捕まえたら捕まえたで連れて行くのが面倒そうだぞ?」


 賊を捕らえたらそのまま引き連れて最寄りの詰所まで歩かねばならない。これではエアロカーの利点を潰してしまう。


「うっ、確かに……」

「面倒そう……だね」


 俺の説得に応じて名波とシグネは意見を取り下げた。


 捕らえずに殺してしまえばいいじゃないと言われなくて、俺は少しホッとした。戦争で多くの者を殺めてしまった俺たちだ。野蛮な考え方が染みついていないか、少しだけ怖くなってしまったのだ。



 ちょっと手間ではあるが公国迂回ルートを選択した俺たちは、まずはドワーフの国、デバル王国の西部にある町をエアロカーで目指す。国境近くにある町ならば、公国へ向かう関所の場所を知っている者がきっといるはずだ。




「あん? ガーディ公国への関所? それなら町の西門から出て、ずっと道沿いに進めばええ」


 ご老体のドワーフに話を伺った俺たちは言われた通りに進んだ。ここからだと徒歩でも半日掛かるそうで、エアロカーを使おうかとも考えたが、偶には歩くことにした。



「あ、魔物を発見!」


「どこどこ!?」


 名波が感知で魔物の気配を探り当てると、シグネがダッシュでその場に急行した。この辺りは人の通りも多く、魔物の姿は殆ど見かけない。稀に出るとしても討伐難易度の低い魔物らしい。


「ちぇ、森林スライムだった」


 森林スライムは最低難易度のFランクで、子供でも倒せる弱い魔物だ。生き物の死骸や生ごみなどを消化して生きているスライムで、町の美化に貢献している水スライムと同じく益魔物扱いとされ、ギルドも討伐ではなく捕獲や保護を推奨している。


 どうやらシグネも討伐せずに戻ってきたようだ。




 それから3時間ほどすると例の関所が見えてきた。徒歩で半日掛かると聞いていたが、休み無しでの俺たちの歩行速度だと、思った以上に近い場所だったみたいだ。


 関所に到着すると、ドワーフの兵士に呼び止められる。デバル王国側の見張りはドワーフ族が、反対側にはガーディ兵なのか、人族の男たちが哨戒していた。


「何か身分を証明する者を持っているか? 越境目的は?」


 あからさまに商人ではない者に対しては、どこも似たような対応なのか、安い通行料を支払い、後は所属と越境目的を尋ねられるだけでお終いだ。


「B級冒険者パーティ≪白鹿の旅人≫です。目的地は連合国で、ガーディ公国は通過するだけです」


 俺たちはそれぞれの冒険者証を取り出してドワーフ兵に見せた。


「ほぉ! B級冒険者とは珍しい! デバル王国はどうだった?」


 ドワーフの国の感想を聞かれ、俺たちは少し困ってしまった。何せ今回の旅はほとんど空路で、半日も滞在していなかったのだから。


 そんな中、シグネが返答した。


「良い武器作って貰ったよ! ドワーフ職人は本当に腕がいいんだね!」


 そういって自慢げに抜刀して見せたのは、彼女の愛刀≪鹿角≫である。


 本来兵士の前で抜刀するなど怒られてもおかしくはない行為なのだが、シグネの無邪気さ故か、はたまたドワーフが大らかな性格だったのかは知らないが、彼らはその美しい刀身を見て感動していた。


「ほぉ、これは凄い……!」

「ミスリル製の武器か!? しかも見たことも無い形状だ……」


 やはりドワーフの血が騒ぐのか、武器や鉱石は兵士も興味があるようだ。


 シグネと何度か言葉を交わしたドワーフ兵たちは、問題無しと判断して俺たちを通してくれた。これが北方民族自治区への関所なら、これで手続きは終わりなのだが、これからすぐにガーディ公国への入国審査が待っている。


「これから入国の手続きを行う。もう一度、冒険者証を見せてくれるかな?」


 今の時間帯、関所を通行する者は少なく、ドワーフ兵とのやり取りは反対側にいるガーディ兵も聞いていたようだ。俺たちがB級冒険者だと知っての事か、彼らの対応は丁寧であった。


「うむ、確認が取れた。公国へようこそ! 我が国にもダンジョンはあるから、気が向いたら挑戦してみてくれ!」


 俺たちの目的地が連合国で、公国は通行するだけだと言ったのを気にしているのか、そんな兵士の言葉に俺は苦笑いしながらも頷いた。



 兵士たちから近くの町の場所を聞いて、俺たちは関所を後にした。ここから徒歩だと流石に日が落ちる前に町へ辿り着く事は不可能らしい。


「どうする? 適当な森に入ってエアロカーに乗っちゃう?」


「うーん、流石に数時間で公国を抜けるとなると、後で発覚した場合の説明が面倒だ。今日はどこかで野営して、明日エアロカーに乗って南に進もう」


 それでもかなりの短時間で公国内を通過した事になるが、夜通し走ったとでも言い訳すれば、あり得ない時間ではない……はずだ。



 この日は適当な森の中で久しぶりに野営した。








 翌朝、俺たちはエアロカーで今度はガーディ公国の南部を目指した。昨日と同じ手法で、国境付近の町を見つけて、そこから関所を探して連合国へと越境する。



 公国、連合国間の関所は昨日のそれとは大違いな規模で、行き交う人や馬車の数がとても多かった。


「凄いな。ブルタークの正門並みの通行量だ」


「馬車用と徒歩用で列が別れているのかしら?」


 佐瀬の指摘通り列は二つ形成されており、片方は馬車がほとんどで、もう片方は徒歩の者が目立つが、馬車の姿も何台か見える。


「……いや、多分商人用とそれ以外、じゃないかな? 関税の違いで別れてるんじゃないのか?」


「ああ、成程……」


 どちらにしろ、俺たちは徒歩の人数が多い列の最後尾に付き、前にいる者に尋ねてみた。


「すみません。列が二つあるのは何か理由があるのでしょうか?」


「ん? ああ、この関所は初めてかい? あっちは商人用の列だよ。君らは……冒険者かな? それなら並ぶのはこっちで通行料は銀貨1枚ずつのはずだよ」


 親切に教えてくれた男に俺は礼を言い、順番が来るのをひたすら待ち続けた。長い列だが、こちらは商人用の列より捌けるのが早いようだ。



 そしていよいよ俺たちの番となる。


「所属と越境目的を言いなさい」


 俺たちに対応している二人組の兵士は、装備も鎧の色も違っていた。どうやらガーディ公国の兵士と連合国の兵が合同で対応しているようだ。その証拠に、俺たちの前にいたあの親切な男は一回だけの審査で関所を通過していった。


 ここでは出国と入国の審査を同時に行っているのだろう。


 昨日と同じように冒険者証を見せ、今回の目的は観光と冒険者活動の両方だと正直に話す。


「……驚いた。本当にB級冒険者か。うん、冒険者証も本物だな」


 兵士の言葉にムッとしたのか、シグネが言葉を放った。


「偽物じゃないよ! 私たち、本当にB級だもん!」


 シグネが文句を言うと兵士たちは苦笑いを浮かべた。


「すまん、すまん。偽の冒険者証を見せる不届き者が多くてな。ほら、君たちは銅貨50枚だ」


「え? 銀貨1枚じゃないんですか?」


 親切な男からは銀貨1枚だと聞いていたので名波が思わず尋ねた。


「低ランクの冒険者だと銀貨1枚だな。C級以上からは銅貨50枚で問題ない」


 兵士の言葉に俺は“成程”と思った。


 恐らく連合国は強い冒険者に優遇してくれる国なのだろう。だから冒険者証を偽造する者も出るという訳か。



 こうして俺たちは再び、公式的には初めての西バーニメル通商連合国へと足を踏み入れた。








◇◆◇◆ プチ情報(スキル紹介) ◇◆◇◆



スキル名:【自然】

タイプ:魔法型

系統:契約系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:シグネ


 精霊の存在を感じやすくなるスキル。ある特定の状況下で魔法の精度が向上する。


 ただしメルキア大陸では精霊の存在は信じられておらず、この【自然】スキルも詳細不明のスキルとして扱われている。




スキル名:【放出魔法】

タイプ:魔法型

系統:補助系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:佐瀬


 主に放出する攻撃魔法全般の威力が増す。同じ魔力の魔法使いが、同じ階級の魔法を撃ち合ったら、このスキルを習得している方が圧倒するほどのスキル。




スキル名:【魔法強化】

タイプ:魔法型

系統:補助系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:佐瀬


 魔法全般の効力を強化するスキル。治癒魔法や防御魔法、状態異常も同様に強化されるが、攻撃魔法に関しては【放出魔法】ほど強化されない。


 ただし他の類似スキルとも効果が重複する。




スキル名:【マジックブースト】

タイプ:魔法型

系統:威力系

分類:技能スキル

レベル:1

主な所持者:不明


 瞬間的に魔法の威力を増す技能スキル。適性スキルと違って常に強化されている訳ではないが、その代わり【放出魔法】や【魔法強化】よりも威力が増幅される。


 ただし多用すると魔力や体力を著しく消耗するスキル。

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