第108話 意想外の呼び出し

 61階層からはBランクの魔物しか出てこなくなるので、少し探索速度が落ちてきた。それでも夜警が楽になった分が非常に大きい。


 ここからはBランクの魔物が蔓延る場所なので、野営場所もダンジョンの隅の方に設置した。それとゴーレムだけに任せるのでなく、最低一人は起きている事にした。


 魔物もそうだが、このエリアを探索できるような冒険者パーティに隙を見せるのはよくないだろうという判断からだ。


 それでも一人ずつで見張りが済むというのは非常に大きく、以前と違い寝不足がかなり改善された。


 お陰でダンジョンに入って1週間も掛からずに70階層へと到着した。




「シグネ、改めて鑑定を頼む」


「ほほーい!」


 俺たちは久しぶりにボス戦前のステータスチェックをした。




名前:矢野 一心 ※偽装 ()内が本当のステータス


種族:人族

年齢:30才


闘力:9,851

魔力:12,510 (99,999)

所持スキル 【木工】【回復魔法】【剣使い】【スラッシュ】【探知】UP【怪力】NEW【身体強化】 (【自動翻訳】【偽装Ⅱ】NEW【属性耐性(雷)】)



以下、未鑑定

習得魔法 【ヒール】【キュア】【リザレクション】【ライト】【レイ】【ファイア】【ウォーター】【ライトニング】【ストーンバレット】【ウインドー】【セイントガード】【クリーニング】




名前:佐瀬 彩花 ※偽装 ()内が本当のステータス


種族:人族

年齢:20才


闘力:2,770

魔力:19,276


所持スキル 【雷魔法】【放出魔法】【魔法強化】(【自動翻訳】)


以下、未鑑定

習得魔法 【ライトニング】【サンダー】【パラライズ】【テレパス】【サンダーボルト】【ライトニングエンチャント】【ウォーター】【サンダーバリアー】【コミュナス】【ウォーターバレット】【ウォーターヒール】【ウインドー】【ゲイル】【ライトニングアロー】【マナウェーブ】【アイスバリアー】【ストーム】【ヒール】NEW【アクアプロテクション】NEW【ウォーターキュア】NEW【サイレント】




名前:名波 留美


種族:人族

年齢:20才


闘力:10,054

魔力:991


所持スキル 【自動翻訳】【感知】【短剣使い】【双剣使い】【俊足】【弓使い】【的中】【スラッシュ】UP【捜索】UP【気配遮断】【ショット】【偽装Ⅰ】NEW【カウンター】NEW【身体強化】




名前:シグネ リンクス


種族:人族

年齢:15才


闘力:7,604

魔力:8,522


所持スキル 【自動翻訳】【解析】【風魔法】【短剣】【スラスト】【剣】【魔法付与】【カリスマ】【ブリーダー】【自然】NEW【スラッシュ】


以下、未鑑定

習得魔法 【ウインドー】【ゲイル】【ウインドーバリアー】【サイレント】【エアーステップ】【ウォーター】【ウインドーカッター】NEW【ストーム】NEW【シルフィーム】NEW【ウインドープロテクション】




以上だ。




 まず全体的に闘力と魔力が大幅に上昇した。俺も闘力1万越えは間近で、名波は遂に1万の大台に乗った。


 佐瀬も魔力2万越え目前だ。


 戦争での命を懸けた戦闘経験が大幅に向上させたのかもしれない。


 スキルの方に関してだが、俺は新たに【身体強化】と【属性耐性(雷)】を習得し、【腕力】を【怪力】に進化させた。


 お陰で近接戦闘がかなり向上した。スキルは自らが経験した事柄関連が会得し易いと聞いているので、きっと籠城戦での戦闘行為が要因だろう。


 だが、【属性耐性(雷)】に関しては…………


「じー……」


「な、何よ!? 私の所為じゃないわよ! きっと雷山猫の時よ!」


 いや、どう考えても佐瀬から雷魔法を喰らった回数の方が多い。




 俺に新たなスキルを授けてくれた≪雷帝≫様は、残念ながら一つもスキルを得られなかった。それと最近は雷魔法も全く習得しなくなった。使用回数は一番多い属性のはずだが不思議だ。


 代わりに水属性の【アクアプロテクション】と【ウォーターキュア】、風属性からは【サイレント】を習得した。


「攻撃魔法は無し、かぁ……」


 防御や回復、補助魔法だが、どれも使い勝手の良い魔法なので、本人はそこまで不満はなさそうだ。




 名波も俺と同じく【身体強化】スキルを身に着けた。このスキルはどうやら魔力による身体強化の効率を高める効果があるらしく、魔力が低めの名波には有難い効果であった。


 それと【カウンター】というスキルを得たが、いまいち扱い方が分からないそうだ。恐らく攻撃を受ける瞬間に発動するスキルだろうが、軽く模擬戦をしてみても効果があるのか分からないとぼやいていた。


 あと【探知】が【捜索】に、【隠密】が【気配遮断】に進化していた。同じ索敵型スキルでも、適性スキルの【感知】と技能スキルの【捜索】には多少の違いがある。


 任意発動型である【捜索】の方が効果範囲は広いのだが、常時発動型である【感知】の方が使い勝手は上だ。合わせて使うと最早彼女に死角は存在しなかった。


 それと凶悪なのは【気配遮断】だ。視界の外にいると全く気配を感じられないのだ。これと透明になれる≪隠れ身の外套≫コンボだと、俺たちでは彼女を捉える術は皆無だ。


 俺の【探知】をもってしても、軽い違和感程度しか感じられない。前情報無く不意を突かれれば絶対に気付けないだろう。


(名波と同じ使い手がいると思うと……ぞっとするな)


 なお、魔法はひとつも習得できなかった。


「魔法……何かな、それ? うふふ……」


 哀れ、名波……




 最後にシグネだが、今回は特に面白スキルを習得しなかったが、戦技系・威力型の技能スキル【スラッシュ】を習得した。


「あはは! スラッシュ! スラッシュ!」


 シグネは愛刀≪鹿角≫を振り回しながら【スラッシュ】の試し切りを行なっていた。タイミングの難しいスキルなので、しばらくは練習が必要だろう。


 斬撃強化のスキルなので、ただでさえ切れ味抜群の日本刀が更に磨きが掛かった。


 それと今回の籠城戦では主に魔法を繰り出していた為か、中級の風魔法を3種も習得した。


 広範囲に強風を起こす【ストーム】、風の加護を得て移動速度を上昇させる【シルフィーム】、それと風の盾を展開する【ウインドープロテクション】である。


 特に矢が飛び交う戦場では【ウインドープロテクション】の所持者は大変重宝されるらしい。風魔法で矢を防いでいたから会得したのだろうか?


 もう少し早く習得していれば、シグネはもっと活躍できただろう。


「わー! 早い! 早い!」


 今は【シルフィーム】で上昇した速度を試すべく、そこらを駆けまわっていた。




 以上が現在のステータスだ。




 俺たちは覚えたての魔法を含め、事前に掛けられる補助魔法や防御魔法で強化を施すと、ボス部屋へと踏み込んだ。


 そこに待ち受けていた守護者は上半身が人のような大蛇、討伐難易度Aランクのナーガである。


 ナーガというと俺は女性をイメージするが、上半身は半裸の屈強な男のような姿をしていた。その両手には槍を装備しており、迂闊に近づけば串刺しにされるであろう。


「——【サンダーボルト】!」

「——【ストーム】!」


 佐瀬とシグネが雷と風の中級魔法を放つ。それをナーガは素早く横に移動して回避した。


「こいつ! 見かけ以上に素早い!?」


 下半身は蛇だが、思った以上のスピードで地面を這ってこちらへ近づいて来る。


「なら、こいつよ! 【ライトニングアロー】!」


 今度は追尾する雷魔法を佐瀬が放った。流石にそれは避け切れなかったのか、ナーガは被弾し硬直する。


「貰った!」

「ええい!」


 俺とシグネが両サイドから同時に攻めると、ナーガはすぐに硬直を解き、両手の槍で俺たちの剣戟を受け止めた。


(思った以上に良い槍だな!?)


【スラッシュ】状態であるノームの魔剣とミスリル製の≪鹿角≫を受けて、槍はヒビひとつ入らなかった。どうやら武器破壊は望めないらしい。


 だが————


「背後がガラ空きだね!」


 何時の間にか【気配遮断】で背後に回り込んでいた名波がナーガの首を斬り落とす。Aランクの魔物といえども、ナーガはそこまで強い部類ではない。呆気なく決着がついた。


「えー、もう終わりぃ?」


「あはは、ごめんねぇ」


 名波があっさり瞬殺してシグネは少しご機嫌斜めだ。


(こりゃあゴーレム君を出すまでもなかったなぁ……)


 ダンジョン探索は俺たちの修練も兼ねているので、余裕がある場合はゴーレム君は使わない事にしている。


 だが、この様子だと名波の暗殺行為も縛った方がいいのだろうか?




 最後は拍子抜けだったが、俺たちは宝箱の中身とドロップ品を回収し、転移陣を使って地上へと戻った。








「何ぃ? もう70階層まで到達しちまったのかぁ……」


 ギルドに顔を出して帰還の報告をすると、ギルド長ハワードは驚きの声を上げていた。


「がはは! 流石は期待のホープ≪白鹿の旅人≫様だぜ! お前たちなら最高記録の80階層も狙えるかもなぁ!」


 ブルタークダンジョンの最高到達階層は現在79階層となっている。80階層を攻略した者はまだ誰一人といない状況なのだ。


「うーん、流石に71階層より先はAランクも出て来るんで、それ相応の準備をしないと……」


「準備をして攻略できるんなら、いくらでもするがいいさ! 本当にすげぇ奴らだよ、お前さんらは!」


 いつになくご機嫌なハワード支部長が声を上げるものだから、この噂はあっという間にギルドにいる冒険者たちに拡がった。


「マジか……。あいつら、もう70階層を攻略したのか!?」

「あそこの守護者って、確かナーガだよな?」

「Aランクの魔物を倒したってか!?」


 ざわつくロビーの中を俺たちは離れようとすると、久しぶりに見た顔ぶれが揃っていた。


「あ! イッシンの兄貴! 久しぶりっす!」


「タカヒロたちか!? 久しぶりだなぁ」


 戦争終了後、イッコちゃんに変装して蘇生させたタカヒロたちだが、彼らはあれから中々姿を見せなかった。


 てっきり戦争がトラウマになって冒険者を止めたのかと思っていたが、話しを聞いてみると全く違った。


「いやぁ、気が付いたら見覚えのない森の中だったんで、ブルタークに戻るのに苦労しましたよぉ」


 思えば彼らを蘇らせた場所はブルターク西方森林の奥であった。俺が人目を嫌ってその場所を選んだのだ。


 タカヒロたちはその後、北の方角を目指してしまったようで、何時の間にか越境して北方民族自治区まで踏み入れてしまったそうだ。獣人族の里に迷い込み、そこで自分たちの現在地が分かったそうだ。


 獣人族の領地にうっかり踏み込んで険悪になった彼らを何とか宥め、穏便に里を抜け出したと思ったら、今度は国境線が王国軍によって封鎖されていた。帝国軍との戦争直後であったからだ。


 先日、何とか通行できるようになり、やっとの思いでブルタークに戻って来たそうだ。


(なんか悪い事しちゃったなぁ……)


 せめて街の方角でも教えておくべきだったかと俺は反省をした。








 約一週間ぶりに≪翠楽停≫へと戻り、久方ぶりの風呂を堪能してから、俺たちはダンジョンの戦利品を整理した。今回はそこまで高価なマジックアイテムは出なかったが、ステータスを偽装できる≪偽りの腕輪≫がもう一つ手に入った。


「これはシグネが身に着けるべきかな」


 俺はスキル≪偽装Ⅱ≫で書き換えでき、佐瀬も嫌々ながら≪偽りの腕輪≫を持たせてある。恐らくだが、これを身に着けて普段から偽装していると、偽装系スキルを身に着けられ易いのではないかと睨んでいる。


 名波は既に≪偽装Ⅰ≫まで習得済みだが、効果は鑑定の妨害だけなので、出来れば書き換えられる≪偽装Ⅱ≫まで全員習得させたい。


 シグネも鑑定妨害できる≪不視のイヤリング≫を身に着けているが、今後の事を考えて≪偽りの腕輪≫を渡しておいた。


 後はポーション系ばかりで、槍や盾は俺たちには不要なので、予備の武器を残して武具類は全てギルドに売ってしまった。


(もう少し高性能な武器ならキープするんだけどね)


 二度と手に入らないようなレア物はなかったので、ほとんどお金に換えてしまった。逆に佐瀬たちは喜んでいた。


「よし、これで新しいローブをオーダーメイドできる!」

「私も靴を新調したかったんだぁ!」

「私も新しい服が欲しい!」


 この世界は古着や自分で縫うのが主流で、真新しい服となると大変高価な物だ。更にそれが冒険者活動に耐えられるような素材を使ってとなると、かなりの金貨が必要になる。


(俺も服や靴を新調するかな……)


 翌日以降からは当分自由行動にして、俺たちはブルタークで思い思いに過ごすのであった。








 それから一週間が過ぎると、ようやく巡回する兵士の数も少なくなり、帝国方面はともかく、北側の国境警備もかなり緩くなってきた。


 新日本政府の方も、俺を始めとした情報源からこちらの様子は把握しており、そろそろ新たな視察団を送る計画を進めていると長谷川から連絡があった。今回も俺たちが何かをする必要は無いが、それとなく気に掛けて欲しいと頼まれたくらいだ。


 ちなみにエイルーン王国とガラハド帝国間で戦争があった事については、既に新東京に住む国民たちにも周知されていた。最近はその話題でマスコミだけでなく、政府の方も慌ただしい。果たして戦争が起こるような国と友好を結ぶ事は、国の為になるのだろうかと懸念する声が上がっていたのだ。


 俺たちが戦争に参加した事をなるべく秘密にするよう長谷川からも注意を受けていた。もっとも俺たちは名が売れ過ぎてしまったので、街に来た者が少し調べれば明るみになるだろう。


(こっちだって戦いたくて参加した訳じゃない。防衛側だし問題ないだろう)


 それよりも俺は王国側が地球人に対してどのようなスタンスを取るのかが気になっていた。今回王国側の方も少なくない人的被害が出ている。それを補う為に保護している地球人を取り入れるのではないかと俺は危惧した。




 そんな矢先に、俺たち≪白鹿の旅人≫へ指名依頼が舞い込んできた。その内容はゴーレム研究についての協力要請で、なんと依頼主はエイルーン王家である。


「マジか……」


 ギルドでその依頼を聞いた俺は顔色を真っ青にしていた。








 依頼の詳細を聞いた俺はメンバー全員を集めて事情を説明した。


「王族からの依頼!?」

「王都への召喚命令!?」

「しかも子爵さんと侯爵さんも一緒に!?」


「…………ああ」


 まさかの内容に三人とも驚いていた。


 俺も何時かはゴーレムの件について、貴族から命令なり依頼なりが来るとは考えていた。


 実際に現地でその性能を見たランニス子爵は物欲しそうに見ていたし、ブルタークを統治するマルムロース侯爵もその情報は当然耳に入れているだろうから、催促が来るかもしれないと身構えていたのだ。


 それがまさか、王家からの依頼で、しかもその子爵と侯爵も共に王都へ来るよう通達があったらしいのだ。


 これは予想外過ぎる。


(一体、何がどうなってこうなった!?)


 状況が全く飲み込めないが、一端の冒険者である俺たちだけなら兎も角、貴族階級でもトップクラスの侯爵まで共に王都へ呼び出すなど尋常ではない。これはただ単にゴーレム作成方法を教えてお終いとはいかないだろう。


「どうするの? 受けるの? それとも逃げる?」


 王家の話を受けないとなると、俺たちは今後表立って王国の地に踏み入る事は叶わなくなるだろう。それをするには躊躇われるくらい、俺たちは王国やこの街に馴染み過ぎてしまった。


 故に————


「————受けようと思う。ただし、俺一人だ」


「なんでよ!?」

「ど、どうして!?」

「ええー!?」


「考えても見てくれ。王家の依頼とある以上、下手をすれば王族が出て来る。その場合、確実に俺たちの素性を調べようと、宮仕えの鑑定士が鑑定するだろう」


「あ……」

「そうだね……」


 佐瀬と名波は俺の言いたい事が理解できたようだ。


「当然、偽装系のマジックアイテムなんかも装備不可だ。そこで【自動翻訳】スキル持ちだと知られると……」


「あ! 地球人だってバレちゃう!?」


 シグネもようやく気が付いてくれたようだ。王族の前で武器や防具、そしてマジックアイテム類を身に着けられるとは思えない。


 故に今回の一件はマジックアイテム抜きでステータスを偽装できる俺しか乗り越えられない窮地なのだ。


「幸い俺は白髪で、一見日本人だとは思われないだろう」


 元々、子爵や侯爵に呼び出された場合も俺一人で行くつもりだったから丁度良い。問題はこれが単純にゴーレム工学の伝授だけで済むかどうかだが、そこは出た所勝負となる。


「依頼だと三日後にはブルタークを発つ予定だ。その時には名波の小型バッグを貸してくれ。代わりに俺のマジックバッグは預けておくから」


「わ、分かったよ」

「む~、仕方ないわねぇ……」



 ひょんなことから俺は単身で王都へ向かう羽目になった。果たしてこれがどのような結果をもたらすのか、俺は想像しようもなかった。








◇◆◇◆ プチ情報(スキル紹介) ◇◆◇◆



スキル名:【健康】

タイプ:恩恵型

系統:補助系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:中野、工藤、大石


 地球人の多くが選択したスキルで、作中でもトップクラスの人気スキル。健康をサポートする適性スキル。


 ただし、あくまで健康な行為に相乗効果をもたらすだけのスキルなので、勝手に健康になったりはしないし、不摂生な行動を取れば普通に病気にもなる。


 だが健康的な生活さえ心掛ければ、常人より寿命が十年から二十年は増える。エルフ族などの長命種がこのスキルを習得すると、100年単位で寿命が延びる場合もある。




スキル名:【指揮】

タイプ:恩恵型

系統:補助系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:花木、宇野、ゼネトー


 主に戦闘の際に指揮能力を向上するスキル。窮地に追い込まれるほど冷静になり、味方や敵の位置や思惑を把握しやすくなる。


 ただし戦闘以外では効果が発揮されず、花木は未だに己のスキルを理解していない。




スキル名:【身体強化】

タイプ:戦技型

系統:能力系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:イッシン、名波、前島


 魔力を使って身体能力を向上させる身体強化を、より効率よくしてくれる適性スキル。これにより、身体強化の持続時間が増す。




スキル名:【勇者の卵】

タイプ:万能型

系統:能力系

分類:適性スキル

レベル:1

主な所持者:四元


 名称から効果が不明な謎スキルとしてネットで話題となる。


 地球人の多くが興味こそ引かれたが、ほとんどの者が選択を避けた。それでも一か八か選択した者もいた魔性のスキルでもある。


 最初は実感が無いが、鍛錬や勉学を励み続ける事で、徐々に自身の成長を促していく大器晩成型のスキル。


 その効果範囲は幅広く、あらゆる才能を天賦の領域まで伸ばせるほどの可能性を秘めているが、代償として他のスキルが習得しづらくなる。

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