第82話 新日本国へ行こう
本日から俺たちは、新日本国の場所を探す事にした。
「でも、ほとんどノ—ヒントでどうやって探すの?」
「そこは……佐瀬の感覚頼り?」
「えぇ……」
どういう仕組みかは依然として謎だが、新日本国は雷魔法を利用した電波のようなものを発信して、スマホの通信も可能にしているようだ。
そして佐瀬はそれをざっくりとだが感知する事が出来る。
「本当に大雑把な方角しか分からないわよ!?」
「ああ、それで十分だ。エアロカーで飛び回れば凡その位置が掴めるかもしれない」
それに全くヒントが無い訳ではない。
長谷川なる政府の人物とのやり取り内容から察するに、新日本国の街は平野部にあると推察される。それも森や海に囲まれた場所だ。
(日本最大規模のコミュニティだ。上空から見てもかなり大きい街だろうさ)
とりあえず、ブルタークより北の方角にあるのは間違いがないのだ。俺たちはエアロカーに乗り込むと、まずはこの半島エリアでは最北部となるバーニメル大山脈を目指して飛行した。
バーニメル大山脈
メルキア大陸で二番目に大きいとされる大山脈だ。そこにはかなり凶悪な魔物も棲み着いているとかで、人類が踏み込むには非常に厳しい環境だ。
そんな山脈がバーニメル半島の北部に蓋をするような形で連なっている為、同じメルキア大陸でも半島内と外とでは、ほとんど交流がされていない。
西バーニメル通商連合国とタシマル獣王国の港に船で商人たちが行き来するくらいで、大陸中央との国交があるのかどうかは、庶民である俺たちには知りようもない。
あとは凄腕冒険者たちを雇って山脈越えをする無茶な商人たちが稀に来るくらいだろうか。ただし、そちらは生還率が低い故なのか、陸路での定期的な商人の往来は今のところ確認されていない。
そのバーニメル大山脈付近まで俺はエアロカーを飛ばすと、そのまま上空でホバーリングさせた。
「うわぁ、遠くから毎日見てたけど……」
「近くで見ると迫力が半端ないわねぇ……」
「あー!! あれ、もしかしてワイバーンかな!?」
遠くの山の頂辺りに巨大な翼竜らしき姿が数匹見受けられた。ちょっと遠すぎてシルエットくらいしか分からないが、かなり大きい魔物だというのは見て取れる。
「どうだろう……遠すぎて鑑定できないか?」
「んー…………あ、鑑定に出た! やっぱりワイバーンだって!!」
メジャーな魔物の名にシグネが興奮する。
鑑定は遠すぎたり相手の姿が一部しか見えないと、結果を見るのに時間が掛かったり失敗もする。今回はずっと見続けたお陰で成功したようだ。
「ワイバーン……Bランクでも上位の魔物だな」
「あの数は厄介ね。倒しに行くの?」
「……いや、止めておこう。他にどんな化け物が潜んでいるか分からないしな」
今はワイバーンの討伐依頼も素材にも用はない。それよりも、ここに来た目的を優先させることにした。
「佐瀬、どうだ? ここからでも電波を感じられるか?」
「ええ、でも今は南の方に感じる」
どうやら電波の発信元を飛び越えてしまったようだ。
だが————
「――――これで、バーニメル半島内に日本の街があるのは、ほぼ確定だな」
「そうね。今度はどうするの?」
「うーん……南東に行って見るか?」
それから俺たちはエアロカーを飛ばして回り、大体の位置を絞りつつあった。
だが想像以上に電波が広範囲だったようで時間も掛かり、今日は一旦街に戻る事にした。
翌日、俺たちは再び上空から日本の街を捜索し始めた。
「多分、この辺りが電波の中心地だと思うんだけどなぁ……」
余程の障害物で防がれていなければ、電波は基本等間隔で広がっている……筈だ。
もしかしたら指向性があるのかもしれないが、国民が利用する通信用の電波だとしたら、それをする理由は皆無だろう。
今日も新日本国を捜索すること4時間後、遂に俺たちは沿岸部付近の平野に大きな拠点を見つけた。
「あ! あれじゃないかな?」
見つけたのは名波だ。
「んー、近づいてみよう」
少しずつ高度を下げて拠点を確認する。シグネは鹿江町で購入した望遠鏡を手に取り、下の様子を眺めた。
「あ! 黒髪の人だらけだよ! 多分日本の人たちだよ!」
「ちょっと俺にも望遠鏡貸して」
元リトアニア人のシグネからしたら、日本人と他のアジア人との区別が難しいかもしれない。
俺は彼女から望遠鏡を借り受けると、拠点内の様子を観察した。
「かなり大きい街だなぁ。木造じゃない建築物も多い。道路もアスファルトか?」
それにエアコンでもあるのか室外機の置いてある建物を幾つか発見する。水道管らしきものもある。かなり発展している大拠点だ。
「あ、日本語発見! 間違いない、新日本国だ!」
俺は建物の出入り口に“スーパー小島”という看板があるのを確認した。
(スーパーがあるのか!?)
「街の外は畑や工場みたいな施設もいっぱいあるよ」
「あれって電波塔かしら? あそこから強い雷の魔力を感じるわ!」
佐瀬が指す方角には、大きい建物の屋上らしき場所に、4メートルくらいの可愛らしい塔が建っていた。恐らくこの街で一番高い位置に置いたのだろう。
(流石にこの短期間で東京タワー並みの鉄塔は無理だよな?)
それでも高層ビルが乱立していないこの世界なら、電波を飛ばすのに不自由はなかったのだろう。
「この街はどの辺りだ?」
「うーん、北方民族自治区なのは間違いないと思うけど……沿岸部だし、カプレット町のずっと北、かなぁ?」
名波が俺たち自作の拙い地図を片手に云々唸っていた。
「ねぇ! ねぇ! 早く降りてみようよ!」
シグネが待ちきれないとばかりに着陸するよう求めてくるが、俺はそんな彼女を宥めた。
「悪いが、まだ街には入らないぞ」
「えええっ!? なんでぇ!?」
なんでと言われても、仮にここを新日本国だと想定すると、今の俺たちは外国人だ。元日本人に対して新日本政府がどういったスタンスを取っているかは知らないが、最悪不法入国で罰せられる可能性も考えられるのだ。
その事を説明すると佐瀬と名波が複雑そうな表情を浮かべた。
「流石にそんな強引な真似はしないんじゃない?」
「まぁ、いきなり牢屋にぶち込まれるとかはないだろうが、暫くの間軟禁されるかもしれないな。何しろ俺たちは貴重な外部の情報源だし」
「んー、確かに」
連中が外の情報を知りたがっている事は、長谷川氏とのメールのやり取りでも見て取れる。
前にも言ったが、俺は情報提供をするのは一向に構わない。ただここはギブ&テイク、対等な立場で情報交換を行いたいのだ。
ここで不法入国というレッテルを張られれば、政府に俺たちを尋問する余計な口実を与えてしまう。それではこちらが損をするだけだ。ならば正規の手順で堂々と入国した方が良い。
「ここは一旦帰って、一度メールを送ってみよう」
送る文面はもう考えてある。果たしてあちらはどう反応するか、全てはその結果次第だ。
「なんだ、長谷川。相談したい事って?」
宇野は後輩である長谷川の顔を見ると、開口一番で用件を問い質した。
「例の日本人冒険者から、久しぶりにメッセージが届いたんですが……これを見てください」
「…………ほぉ?」
宇野が見せられたメールには、このような文章が書かれていた。
“遂に新日本国の場所が分かりました。これ以上の情報提供は結構です。ありがとうございました”
「これは、どう見ます?」
焦る様子の長谷川の問いに、宇野は冷静に返答した。
「どう見るも何も……もう情報交換はしないって事じゃないのか?」
「ですよねぇ…………」
長谷川はがっくりと肩を落として溜息をついた。
この冒険者を名乗る日本人からの情報提供は、政府内でも非常に注目度が高く、担当している長谷川は何としても多くの情報を引き出せと上からせっつかれていた。
その日本人冒険者は何度かこちらの場所を教えて欲しいと尋ねていたので、それを逆手に取って色々情報を引き出し続けてきたが、それもとうとう限界を超えてしまったようだ。
流石に露骨過ぎただろうかと長谷川は反省するも、今我々がこの世界のどの地域に居るのかが分からないのは、紛れもない事実なのだ。
だがそれだけならまだしも、この冒険者は探索者制度に参加したいと再三申し出ていたが、そちらについても返答を濁し続けてきた。これも良くなかったのだろう。
「流石に不信感を持たれたな。幾つかの情報はくれてやれば良かったものを……」
宇野が呆れたように言った。
「仕方が無いんです。相手は名前も教えてくれませんし、最悪日本人を語ったスパイの可能性もあるので……上からも情報流出は極力抑えろと……」
「何を今更……それなら魔導電波の出力を抑えればいいじゃないか」
宇野はそう言いつつも、それだけはしないだろうなとも考えていた。政府はそれ程、領域外の情報を欲していた。だがそれなら少しは身を切ればいいのに、こっちの情報も流したくない、でも情報は欲しいと我儘を言い続けて、その結果がこれだ。
「どう返信しましょう?」
長谷川の問いに宇野はメールの文章を読みながら少し考えた。
(この相手は一見、こちらとの交流を断つかのように振舞っているが、本当にその気ならわざわざ返信する必要はない。これは明らかにカマかけだ。これ以上の情報を欲しければ、そちらも誠意を見せろ、というサインだろう)
「…………素直に謝って情報交換を再開するか、もしくは本人にご足労願うのはどうだ?」
「この冒険者を日本国の領域にですか? 流石にこちらの位置が分かったなんて、ハッタリでしょう?」
「それならそれで良いじゃないか。あちらの嘘が露見すればこちらが優位になるし、万が一本当だったら直接やり取りもできる。ただし、あくまでも
「そうですね……ちょっと考えてみます」
それから長谷川は上とも相談し、メールを返送するのであった。
翌日の朝、俺はスマホを取り出して電源を点けると、長谷川氏からメールの返信が届いていた。
その内容は、これまでこちらをスパイではないかという疑惑があった為、詳細を伝える事は出来なかったという内容の謝罪文から入り、その後に直接謝りたいので日本国に来れないか、と言う旨が記載されていた。
「よし! 日本国から正式に招待状が届いたぞ!」
「え? ホント!?」
「どうやったの!?」
シグネは嬉しそうに燥ぎ、佐瀬は少し驚いていた。
「少し引いてみたら、あっちから引き留めに掛かった。これで胸を張って日本国内に入れるな」
「ねぇ、これって私たちそのまま軟禁されないわよね?」
今になって少し不安になったのか、佐瀬が俺に尋ねてきた。
(昨日は少し脅し過ぎたか?)
「今回は大丈夫だろう。俺たちは何にも罪を犯していないんだから。まぁ、明らかに引き留められはするだろうが、そこまで強引な手は打てっこないさ」
それにマジックアイテムさえ没収されなければ、幾らでも脱出のしようはある。
俺たちは来週に伺う旨を先方に伝えた。
一週間後、俺たちはエアロカーを人目の付かない場所に着陸させマジックバッグに収納する。
「もう! のんびりしてたから探索者制度、すっかり開始しちゃってるじゃん!」
ここ最近のシグネは少しだけご機嫌斜めだ。それというのも楽しみにしていた新日本国行きを先延ばしにされ、更に成りたがっていた探索者制度も先週からスタートしてしまった。
ここ最近のネットでは、既に幾つかの探索者たちが成果を上げ、ポイントを稼いでランクをどんどん上げている情報で大盛り上がりだ。
その様子を名波から借りたスマホで見ていたシグネが“ぐぬぬぬっ!”と悔しそうにしているのが最近の情景であった。
「もっと早く日本国に行けば良かったのにぃ!!」
「だから何度も説明してるだろう? いきなり“明日行きますね”なんて伝えたら、エアロカーの存在が露見してしまうだろう?」
現時点で伏せられる情報は伏せておきたい。まぁ何れは知られる情報なので、問題はカードを切るタイミングだ。あちらが移動手段に心底困っていた時に“それじゃあ”と名乗り出るのが最も効果的だ。
だから俺たちはエイルーン王国から歩いて日本国へとやって来た風を装っている。実際は空いた時間でダンジョン探索や趣味に没頭していた。
最近の俺の趣味はゴーレム制作だ。エアロカーに続いて何か大きなモノに挑戦したかった俺はゴーレム工学を学んでいるところだ。
将来的には野営する際の見張り役としてゴーレムを利用したかったのだ。
「佐瀬、今回は【テレパス】頼んだぞ? シグネは鑑定宜しくな」
「任せて!」
「ぶぅ……まぁ、いいけどさぁ……」
こいつ、まだいじけていやがるなぁ。
「はぁ。シグネ、いい加減機嫌を直せよ。俺だって探索者は気になっていたんだからさぁ」
「うぅ、でもぉ、皆に先越されちゃったし……スタートダッシュがぁ……」
既に頭角を現した探索者たちはネットニュースでも話題になっているらしく、そんな彼らをシグネは羨ましそうに眺めているだけであった。
最近になってネット上も大分賑やかになってきた。どうも魔導電波の出力が徐々に増えてきているのか、あちこちで通話が繋がり始め、新日本国の存在は徐々に外部の転移者たちにも知られるようになってきた。
しかし、今現在でも携帯のバッテリーが残っている者はかなり少ないようで、シグネの使用時間が長い所為でそろそろ名波のバッテリーも切れそうだ。少し前にネット禁止令を出してシグネの不興を買ったのか、彼女の機嫌は更に悪くなった。
「良く考えてみろ、シグネ。初っ端からトップだと全く面白味もないだろう?」
「……?」
俺はシグネの機嫌が直るよう、言葉巧みに誘導した。
「それよりも後から有名探索者の順位を抜かしていって、『あいつらは何者なんだ!?』ってシチュエーションの方が、絶対に面白いだろう?」
「…………いい。それ、凄くいいよ! イッシン
チョロい! チョロ過ぎんぜ、シグネちゃんよぉ!
「分かった! 私、後から成り上がり探索者になって頑張る!!」
どうやら完全に機嫌が直ったようで良かった。俺とシグネとのやり取りを、佐瀬と名波が苦笑いしながら見守っていた。
いよいよ日本国の人類踏破領域が近づいてくると、ちらほらと外を出歩く日本人の姿が見え始めた。その胸には探索許可証と呼ばれる
「おや? 君たち! 外に出るなら認識証を見えるよう身に付けなさい!」
「全く、これだから若い探索者は……」
中年らしき男たちが俺たちの事をめざとく見つけると、何やら勝手に注意を始めてぶつぶつ呟いていた。
その言い方にムッとした佐瀬たちだが、俺は既に彼女が展開している【テレパス】を利用して念話で制止した。
『やめとけって。無視、無視。こういう輩は放っておけ』
『ぐっ、確かに……それがいいかもね』
『でも、言い方が鼻につくおじさんだね』
『ベーっだ!』
こら、シグネ! 念話越しなのに舌を出したら意味がないだろう!?
幸い中年探索者はシグネの舌出しには気付かなかったようだが、明らかに日本人ではない少女の容姿に戸惑っていた。
俺たちがそのままスルーして日本国の領域へと向かうと、中年男は更に声を上げた。
「ま、待ちなさい! 私の話はまだ終わっていない! これ以上ルールを犯すつもりなら……」
構わず俺たちは先へ進む。
すると騒ぎを聞きつけたのか、遠くから自衛隊員らしき者が三人近づいてきた。どうやら自衛隊員も定期的に巡回しているらしい。
「どうした? 何か揉め事か?」
「あ、隊員さん! 彼ら、認識票を付けていないのです! あれ、ルール違反ですよね!?」
中年男は鼻息を荒げながら自衛隊員に俺たちの事を報告した。
(このチクリ魔が! だが……却って好都合だ)
自衛隊員は俺たちに不審な目を向けると、一人は男の元に残り、二人が声を掛けた。
「すまないが認識票を見せて貰えないか?」
「認識票は持っていません。俺たち外から来ましたから」
「「「……は?」」」
俺の言葉に自衛隊員や中年男が揃って間抜けな声を上げる。
「今日そちらに伺うと連絡していた矢野ですけど……話って通ってます?」
「――っ!? ちょっと待ってて下さい!」
自衛隊員は急に態度を変えると、無線で誰かに連絡をしていた。
一方俺たちが探索者ではなく、外部から来た人間だと知ると、中年男も騒ぎ出した。
「お、俺だ! この子らは俺が最初に保護したんだ!」
「は、はぁ?」
一体何を言ってるんだ、このおっさん? 保護って何の事だ?
『イッシン
流石探索者関連の情報を集めていただけあってか、シグネはその手の情報に詳しいようだ。
(しかし、そんなポイントの稼ぎ方もあるのな。だったら俺たちは稼ぎ放題だな)
東の森に飛んで行けば幾らでも人がいるし、楽に保護する事も可能だ。エアロカーで護送すれば良い。もっとも彼らが日本国に来たいと言うかどうかは別問題だが……
「な? あんたも見てただろう? 第一発見者は俺だっただろう? な? な?」
「お、落ち着きなさい」
中年男が近くにいる自衛隊員に訴えかけるが、正直とても見苦しい。ここは一言、言ってやるか。
「何言ってるんだ? 俺たちはあんたに保護されてないし、自力で街に向かってるんだ。いい加減な事は言わないで貰おうか?」
「な、何だと!? この……っ!」
「止めないか!! 外部の者との余計なトラブルは減点対象だぞ!」
「ぐっ、うぅ……」
流石に見兼ねたのか、自衛隊員が中年男性を叱りつけると、彼は悔しそうに顔を歪めていた。
『くしし、いい気味だね』
だからシグネちゃん。念話で隠す気あるのなら、表情も隠しましょうね?
「お待たせしました。矢野一心さんとお連れの方は三名ですね。確認が取れましたので、街までご案内致します」
顔を真っ赤にする中年探索者を余所に、俺たちは三人の自衛隊員に連れられて、新日本国の街中へと踏み込むのであった。
◇◆◇◆ プチ情報(人物紹介) ◇◆◇◆
名前:シグネ リンクス 主人公? その1
種族:人族
年齢:15才
※70話時点でのステータス
闘力:3,062
魔力:4,397
所持スキル 【自動翻訳】【解析】【風魔法】【短剣】【スラスト】【剣】【魔法付与】【カリスマ】
習得魔法 【ウインドー】【ゲイル】【ウインドーバリアー】【サイレント】【エアーステップ】【ウォーター】
元リトアニア出身のシグネは日本の文化、特にアニメやゲームが大好きで、念願かなって家族三人で日本旅行へと赴く。その際に全人類の一斉転移に巻き込まれ、巡り巡ってイッシンと再会を果たす。
年頃故の無鉄砲さもあるが頭の回転も素早く機転が利く。夢の異世界生活にあれもこれもとやりたい事が次々に浮かんでは、目標がその都度変わっていく気分屋な面もある。
ここ最近の将来の夢は探索者になって動画チャンネルのトップ配信者になること!
シグネは異世界物でお馴染みの【鑑定】スキルを選択し、興味を惹かれたモノがあればこっそり覗き見していたが、多種多様な人やマジックアイテム、魔物を視続けた影響か【解析】スキルへと昇華する。
他には風魔法も扱うが、短剣に剣と戦闘スタイルも彼女の気分次第で変化していく。今一番欲しい武器は日本刀である。
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