第66話 エアロカー
「————報告は以上です」
王城にある執務室にて、報告を聞き終えたアルバート・ロイ・エイルーンは大臣に質問を投げかけた。
「≪三本角≫の件は分かった。王国の外で暴れてくれる分には何も問題ないだろう。だが、多数の不法移民を発見、というのは何だ?」
国王が尋ねると大臣はすぐに詳細を述べた。
「それが、どうも例の“異世界人”を名乗る集団のようです。ネームドの警戒に当たっていた聖騎士が偶々発見致しました」
大臣の報告に国王はため息をついた。
「また、か。どうやら“80億もの迷い人がこの世界に転移してきた”という眉唾な話……あながち与太話という訳ではないようだな」
「他国に忍ばせている影からも、やはり同様の現象が起こっていると報告を受けております。少なくとも半島全てに迷い人が飛ばされているのではないかと思われます」
「成程。それで連中もやはり“チキュウ人”、それも“ニホン人”なのか?」
「一次報告なのでまだ仔細は分かりかねますが、殆どの者が黒髪の人族なので、ほぼ間違いないかと……」
大臣の言葉を聞いた国王は手元にあるコップに口を付け再びトレーに戻すと、顎で給仕に退出するよう促した。
部屋には大臣と二人だけになる。国王は声のトーンを下げて大臣へ尋ねた。
「上級貴族たちはどう動いておる? 流石にマルムロース侯爵辺りは迷い人にも勘付いておるのではないのか?」
「いえ、陛下。これまで異世界人を発見し、調査に出向いた隊は、いずれも直轄の兵団だけで、今回も領兵は一切関わっておりません」
国内で最初に異世界人らしき集団と思われる者を発見したのは、南部にある王直轄地に住んでいる村人であった。
実はそれらしき報告は他国に忍んでいる間者からも上がっていたが、確度の低い情報として上層部までは届いていなかった。
事態が急変したのは先月、エイルーン国内でも初めて“チキュウ人”を名乗る集団を確認できたのだ。
そこで初めて大臣の耳にも届き、国王にも知る事となった。
今現在は一部にしか知られていない情報だが、公になるのも時間の問題だろう。なにせ保護したチキュウ人の言葉を信じるなら、この世界の人口以上の異世界人が転移してきているのだ。石を蹴ったら異世界人に当たっても不思議ではない。
だが国王はこの件について、今はまだ大事にしたくはなかった。
まず一つに、チキュウ人たちの扱いをどうするか、王自身決めかねているからだ。
報告書通りだとすると、彼らは魔物が全くいない世界で暮らしており、チキュウには魔法もマジックアイテムも一切存在しないらしい。
初めにそれを聞いた国王は「異世界人とは蛮族レベルなのか? 」と眉を顰めたが、詳細な情報が届くと、どうやらそうとも言えないらしい。
何でもチキュウでは魔法が無くても人は空を飛び、遠くの者と会話したり、夜の街は常に明るい世界だそうだ。俄かには信じ難い情報だ。
だが、その話を妄言だと一蹴できない証もある。
例えば彼らから手に入れた“腕時計”なる道具だ。
時計はこの世界にも当然あるが、こんな緻密で小さい時計は王宮でも見た事がない。これがマジックアイテムではないとすると、彼らはとんでもない文明力を持つ民族という事になる。
ただ、それだけでチキュウ人たちを王国側に取り入れるかと問われれば、簡単にそうもいかない理由ができた。
どうも彼らの思考は王政を是としない性分らしく、最近西の大陸で噂される“民主主義”とやらの国と全く同じ思想を持つそうだ。
流石に王国でそんな真似は許されない。
仮に王が許可したとしても貴族が納得しないだろう。過激な者ならば、まとめて斬首に処すとまで言いかねない。
それが他の貴族にも公にできない理由の一つだ。
「ふむ、どうしたものか……」
「彼らの思想は到底無視出来ませんので、今のところ特別自治区と称して集落ごと隔離させております。ただ、乱暴せず話し合いさえすれば、比較的温厚な民族のようではありますな」
「ううぬ、彼らには適当な土地を与え、良き隣人として生活して貰うのが妥当か? いや、それも危険か……?」
今のところは簡単に制圧できる頭のいい集団という認識だが、その内嫌でも彼らの存在が知れ渡り、万が一“民主主義”などという思想が民衆にも蔓延ると、将来的に王国の体制を揺るがしかねない病巣となる恐れがある。
かといって強硬策に出るのも躊躇われるのだ。
何でも彼らの国ニホンは人口が1億人以上で、保護した者たちは所持していなかったが、魔法を使わない特殊な遠距離武器を所持している軍……いや、自警団だったか? そんな組織も存在するらしい。
もし彼らニホン人と完全に敵対する道を選ぶと、将来的に恐ろしい仮想敵国を作り上げる要因にもなりかねない。
王と大臣は異世界人の取扱いについて慎重に協議するのであった。
大芝森プラザコミュニティで用事を済ませた俺と健太郎は、朝早くにブルタークへと戻る事にした。
なるべく正規のルート、関所経由で帰りたかったが、行きは利用しなかったのに帰りだけというのも不自然なので、今回は大人しく来た道をまこっそり辿る事にした。
「この国の不法入国は、どの程度の罰なんだろうか」
「うーん、そこまで厳しくはないと思うけど……」
オルクル川に設けられている関所は、ぶっちゃけ商人以外はゆるゆるな感じであった。払うものさえ払えばお咎め無しだと有り難いが、法律なんて結局貴族側の匙加減な気もするので、なんとも言えない。
復路は健太郎も若干旅慣れた甲斐もあって、往路よりも進み具合が随分早かった。それでも道中一度の夜営を挟み、俺たちは僅か4日間で帰って来る事ができた。
宿には丁度昼時に戻ったが、みんな外で飯でも食べているのか、部屋には誰もいなかった。俺たちは久しぶりのシャワーを浴びて着替えを済ませると、今後について簡単に話し合った。
「例の車が完成したら、一度東の森にある鹿江町コミュニティに戻ろうかと思います。健太郎さんたちもご一緒にどうです?」
「移住する、しないを決めるのにも、一度は見てみたい。同行しても構わないだろうか?」
俺は頷いた。
定員八人乗りでどの程度飛べるかも検証したかったので渡りに船だ。
俺たち二人であれこれ会話をしていると、佐瀬たちも帰ってきた。どうやら全員一緒だったようだ。
「早かったわね!」
「ああ、ちょっと軽く急いだからな」
「ちょっと? 軽く? あれが……?」
俺の言葉に健太郎だけは表情を引きつらせていた。
「そっちは変わりないか?」
俺が尋ねると、佐瀬は表情を曇らせた。
「昨日、日本人の男に声を掛けられたわ」
「日本人? タカヒロたちじゃなくて?」
「全く別口で転移してきた連中ね。ただ、ガラは数段悪かったわ」
「彩花にビリビリされて逃げていったけどね」
名波の言葉に俺はその出来事を想像して、思わず苦笑いを浮かべた。
「サヤカ
「彩花さん、格好いいから!」
中学生組のシグネと聖香が褒めると、佐瀬は気恥ずかしそうであった。
「ごほん! でも、今日は絡んで来なかったし、問題なさそうよ」
「うーん、だといいけど……」
それにしても最近になって日本人との遭遇率が増えてきた。流石に転移から9カ月以上経過しているので、街に出始める者も増えたのだろう。
この国の人間は俺たちの存在に既に気が付いているのだろうか?
少し違和感を覚えるも、俺は大芝森プラザのコミュニティで行われたやり取りについて報告した。
宮内一家の居た場所が王国外の領土だと知ると、妻の聖子は驚いていたが、それ以外は思っていた以上にスムーズな話し合い結果となってホッとしていた。
「そうだ! イッシン
「え、えあろ……あ、浮遊車の事か?」
「うん、エアロカーの方が格好良くない? ねー!」
シグネの問いに聖香ちゃんと聖太君も「「ねー!」」と揃って同意した。
遠回りにネーミングが「ダサい」と言われた俺は酷く落ち込んだ。
浮遊車……うん、確かに微妙だな。
気を取り直して、俺たちは八人揃って街を出て、何時もの西にある人目の付かない場所で浮遊車改め、エアロカー用マジックアイテムの取り付けと、飛行実験を行なった。
イーダとシグネの合作であるアタッチメントは、外気から車内を保護するシールドを発生させるマジックアイテムであった。
元になったのは風属性の下級魔法【ウインドーバリアー】である。
この魔法は本来対風バリアーを展開するという効果で、風魔法だけでなく、強風なんかにも役に立つそうだ。
これをマジックアイテムとしてエアロカーに装着させることにより、速度を出した際の風除けになる上、なんと高々度の冷たい外気もある程度遮断してくれるらしく、温度調整の件もこれでバッチリ解決だ。
ただし下級魔法を常に展開するマジックアイテムはかなりの燃費量らしく、高ランクの魔石が必要だと言われたのだ。
そこで出番となったのが、俺が以前倒したエンペラーエントの魔石である。
あの馬鹿みたいに頑丈であったエント種の王様は、討伐難易度Aランクの化物だ。その魔石ともなると魔力の内蔵量はとても多く、長時間の魔法を維持できる電池代わりとしては十分な素材だ。
一応魔石の部分は取り外しが可能なので、今後より良い魔石が手に入れば、後から交換するのも可能だ。
(魔石なんてそれぞれサイズも違うだろうに、たいしたアタッチメントだ)
車内の座席シートやシートベルトのような物も、佐瀬や名波が取り付けてくれたようで、これで遂にエアロカーは完成を見た。
「はいはーい! 私、乗りた~い!」
「私も!」
「僕も!」
子供組が勢いよく手を上げた。
まだ飛行テストを終えていない段階で子供を乗せるのはと気が引けたが、シグネには最後の仕上げを手伝ってもらった恩もあるので、まずは子供たちを乗せ、ゆっくり低空で動かしてみた。
「うわぁ! 本当に空を飛んでる!?」
「すごーい! すごーい!」
「きゃはははっ!」
あまり速度や高度は出せなかったが、大盛況であった。
次はいよいよ耐久テストだ。
と言っても、一度どこまでスピードを出せるのかと、高い位置での飛行に問題ないかを軽く確かめるだけである。
これは流石に子供たちの試乗を断った。シグネたちにブーイングをされたが俺はめげなかった。だって自家製の空飛ぶ乗り物の試乗だぜ? それに子供を乗せる? 日本でそんな事SNSにアップしたら炎上待った無しの案件だ。
え? ここは異世界で日本の事を持ち出すな? そう、俺は都合の良い大人なのだ。駄目なものは駄目だ!
「あんまり運転は得意じゃないんだけどなぁ……」
もっとも空には飛び出してくる歩行者や路駐している車に信号もないので、そこまで操縦に気を遣わなくても大丈夫だろう。せめて竜やワイバーンと出合い頭の衝突をしないか祈るくらいだ。
エアロカーを浮かせて高度を上げると、俺はアクセルペダルを踏む。勿論ダミーで全く操縦に関係ないけど雰囲気だけでもね。
車体に取り付けられている動力≪魔法の黒球≫に速度を出すようイメージを送る。
「思った以上に風圧が来ないな。もっとスピード出せるか?」
大雑把な体感だが120kmオーバーの速度を出しても、軽いGを感じるくらいで風圧は全く感じられなかった。見た目はオープンカーなので奇妙な感覚だ。
更に速度を上げる。
多分300kmくらい出ている気がするが、これにも耐えてみせた。これ以上はGが掛かるので、闘力の高い俺らはともかく宮内家の人には厳しいだろう。
速度を少し落とす代わりに高度を上げた。
前回同様、人が豆粒になる高さまで上昇した。これなら地上から発見されても鳥か魔物だとでも思うだろう。
暫く飛行しても寒さを感じない。いや、少しだけ冷気を感じるが、それ以上に日差しが強く、差し引きゼロと言ったところか。
それにしても車体の方向によっては太陽が非常に眩しい。これはサングラスが欲しいな。確かマジックバッグにしまってあった筈だ。地球からこの世界に俺が持ち込んでいたものだ。
「あ、現在地が分からなくなった!?」
ちょっと飛ぶのに夢中で、街の方角が分からなくなってしまった。
速度と高度を落として、俺は北にあるバーニメル山脈を目印に街を探す。
「ん? あの大きな川がオルクル川か? って事は、この短時間で川を越えていたのか!?」
これは凄い! こいつなら半日で鹿江町に到着できるのではないだろうか?
ただレーダーも管制官も無いので、空に上がりすぎると迷子になる。新たな問題点が浮き彫りになってきた。
その後、何とかブルタークの街を発見し、俺は無事に戻る事ができた。一人で長時間フライトを楽しんだ俺は、佐瀬や子供たちに白い眼で見られた。くすん……
「あ、≪シルフィード1号≫の魔力がかなり減ってる! イッシン
シグネがプンプン怒っていた。
「し、しるふぃー……何それ?」
「≪シルフィード1号≫! 私が作ったマジックアイテムの名前だよ! イーダさんはAランクの魔石なら一日は持つと言ってたんだけどなぁ……」
シグネの説明を聞いた俺は、後部アタッチメントに取り付けられた魔石を見る。確かに魔力残量は僅かだ。また補充する必要があるだろう。
「ううむ、本当だ。もしかして、スピードを出し過ぎたり、高度が高いと、その分減りも早いのか?」
これはとんだ誤算だ。
今後空を飛ぶ時は、アタッチメントの魔力残量にも気を遣う必要がありそうだ。
(カーナビにガソリンメーターみたいなのも欲しいなぁ……)
直ぐには良い案が思い浮かばないが、今後も少しずつ改善していきたいと思う。
それからも何度かテスト飛行を続け、ある程度の長距離飛行は問題無しという結論に至った。
これでいよいよ活動範囲を広げられる。まずは八人全員で鹿江町コミュニティへ向かう事にした。
因みにエアロカーの巨体をマジックバッグから取り出すという行為は、既に宮内一家にも目撃されている。エアロカーはともかくマジックバッグの存在を明かすかは散々悩んだのだが、結局披露する事にした。
だって車をいちいち何処かに停めていたら、盗まれるかもしれないじゃん!? 流石にここまでして作り上げた車を盗まれたら俺はへこむ。貴族が寄こせと言っても絶対断る腹積もりだ。テメエらは二頭立て馬車にでも乗ってろ!
マジックバッグが宮内家の前でも解禁になった事で、俺たちは街で遠慮なく爆買いを決行した。鹿江町では不足になっていると思われる、香辛料や布に調理器具などを買えるだけ購入した。
(今度また、ダンジョンで稼がないとなぁ……)
人数も増えて資金繰りも厳しくなったので、そろそろダンジョン探索が恋しくなってきたが、とりあえずは東の森への凱旋が先だ。
俺たちはまた何時もの西にある秘密訓練広場に来ると、エアロカーを出して各座席に座った。
子供たちが操縦席(偽)に乗りたがるので、交代で座らせることにした。まずはエアロカー完成の立役者、シグネからである。
「出発!!」
シグネの合図に合わせて車体を浮かせて高度を上げた。実際に操縦しているのは当然俺だ。流石に操縦者の俺が一番後方だと支障があるかもしれないので、今回は助手席に座った。
「名波。魔物の反応があったら教えてくれ。空だけでなく、地上でも嫌な感じがしたら報告くれると助かる」
「了解だよ!」
魔物の中には当然空を飛ぶ種族もいる。有名なのはドラゴンやグリフォン、ワイバーン辺りだろうか。そのレベルは滅多にお目に掛からないだろうがな。
それと陸にいる魔物も油断していい相手ではない。あまり考えたくは無いが、地上から長距離射撃、なんて個体もいるかもしれないのだ。
撃墜されて落下死なんて御免だ。パラシュート擬きの開発も考えたが「最終的に矢野君さえ生き残っていれば全員復活できるのでは? 」という名波のクレイジーな発想に甘えて何も用意してこなかった。
安全装置も今後の課題だろうな。
暫く飛行を続けると、もうオルクル川上空まで飛んできた。日本では滅多にお目に掛かれない美しい大河に、宮内一家は目を輝かせていた。
「この辺りで一度小休止しないか?」
「「「さんせーい!」」」
人気のないオルクル川の畔で景色を眺めながら軽食を取った。
まだ休憩には早い時間帯だが、聖香ちゃんと聖太君が操縦席(偽)に乗りたがっているのだ。そろそろ交代してあげるべきだろう。
「この川はどこまで続いているんだろう?」
「なんでも南にあるタシマル獣王国を突っ切って、南の海まで続いているようですよ? 大きい川なので、交易の船なんかも偶に通るみたいです」
健太郎の質問に答えると、今度は奥さんの聖子も尋ねた。
「獣王国……確か獣人族の国ですよね?」
俺は頷いて応える。
「この前、羊人間さんを見たよ! 毛が凄かった!」
俺たち大人の会話に聖太君も加わった。確かに初めて獣人を見たら子供でなくてもはしゃいでしまう。俺たちもブルタークで多様な種族を見て目を回していたことを思い出した。
「北方民族自治区は人族以外の種族が多いと聞いていたけど、人族には肩身が狭い場所なのかな?」
「どうだろう……人族も住んでるって話だから、そこまで酷い扱いではないと思うけど……」
こればかりは実際住んでる人間に聞いてみないと分からないな。
そういえば、あれ以降謎の電波は来ないが、新日本政府のコミュニティも北の自治区内にあるのだろうか?
「そろそろ出発しようか」
今度は操縦席に聖太君を乗せて出発となった。エアロカーの進行方向に合わせて操縦桿を動かしている姿が微笑ましい。
「——っ! 矢野君! 二時の方角、下から二匹、来るよ!」
名波の報告に一同緊張が走る。俺たちも初めての空戦なので、宮内一家程ではないにしろ、少しだけ緊張するなぁ……
「高度を下げ過ぎたか?」
少し反省をしながらも、俺はシートベルトを外し、助手席から立ち上がって右前方を確認した。
「あれは……カラス? やけに大きいな」
「大ガラス、魔物だって」
お、シグネちゃんナイス! 早速鑑定をしてくれたようだ。
「しかし大ガラスとは、なんと安直なネーミング……」
そんな呑気な事を考えていた俺たちだが、距離が縮まると二羽の巨体に宮内一家は息を呑む。
「い、い、一心君!? あんな大きなカラス、倒せるのか?」
「……どうでしょう? ≪雷帝≫様?」
「その名で呼ぶな! 【サンダーボルト】!」
佐瀬、怒りの一撃が大ガラスへ直撃する。魔法を受けた大カラスはそのまま地上の森へと墜落した。
「大丈夫そうだね」
「嗚呼、魔石や素材が……」
「うーん、やはり空戦はこうなるか……」
「……君たち、随分余裕なんだね?」
健太郎が呆れた口調で呟いた。
もう一匹も佐瀬の魔法であえなく撃沈。たぶん討伐難易度Dランクか、良くてもCといったところだろうか。大きさは凄かったが、それだけだったな。
それから暫く飛行したらまた休憩を挟んで、今度は聖香ちゃんが操縦席に座る番であった。もう目的地は目と鼻の先だ。
――女神アリスと地球の代表者たちによるQ&A情報――
Q:我々地球人と他種族が結婚しても子供を産む事が出来るのでしょうか?
A:国の法律と相手の気持ちと相性によります
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