第48話 犯人はこの中にいる!
ダンジョン探索8日目、当初の日程より1日オーバーしたものの、目標だった10階層を大幅に超えて遂に20階層ボス部屋の手前までやってきた。
ここに来る前、シグネのスキルで全メンバーを鑑定してもらった。
現在のステータスは以下の通りだ。
名前:矢野 一心
種族:人族
年齢:30才
闘力:957
魔力:9,999(【解析】によると99,999)
所持スキル 【自動翻訳】【回復魔法】【木工】【剣】
以下、未鑑定
習得魔法 【ヒール】【キュア】【リザレクション】【ライト】【レイ】【ファイア】【ウォーター】【ライトニング】【ストーンバレット】
名前:佐瀬 彩花
種族:人族
年齢:19才
闘力:301
魔力:3,878
所持スキル 【自動翻訳】【雷魔法】 NEW【放出魔法】
以下、未鑑定
習得魔法 【ライトニング】【サンダー】【パラライズ】【テレパス】
名前:名波 留美
種族:人族
年齢:20才
闘力:610
魔力:328
所持スキル 【自動翻訳】【感知】【短剣】 NEW【双剣】
名前:シグネ リンクス
種族:人族
年齢:14才
闘力:433
魔力:1,679
所持スキル 【自動翻訳】【鑑定】【風魔法】【短剣】
以下、未鑑定
習得魔法 【ウインドー】【ゲイル】 NEW【ウインドーバリアー】
「……俺だけ何にも習得してねえな」
スキルや魔法に変化は無し。
だたし、闘力がいよいよ1,000の大台に近づいてきた。このダンジョンに入ってからはずっと前衛ポジションだったせいか、そちらの数値が上がっているのだろう。
魔力? 相変わらず計測不能ですが?
「やっとスキルを覚えたわね」
佐瀬はこの世界に来て漸く新スキルを身に着けた。
その名も【放出魔法】
一体どういった魔法なのか皆で考えていたが、なんてことはない。放出系魔法の威力が上がる適性スキルだったのだ。
新たな習得魔法は無しだが、自分の十八番がパワーアップしたとあって、佐瀬は満足そうであった。
(流石に今の彼女の【ライトニング】を喰らったら洒落にならないな……)
間違っても覗きはしないと俺は固く心に誓うのであった。
「うーん、魔力が全然上がらないし、魔法を覚える気配もないよ……」
名波はこのメンバーで唯一魔法を習得していないが、【双剣】スキルを手に入れた。どうやら包丁と短剣の二刀流スタイルがこのスキルを覚えさせたのだろう。
【短剣】のスキルも合わさり、彼女の近接戦闘能力が飛躍的に上がった。一時はシグネに追いつかれそうな闘力も突き放し、遂に600越えと立派な戦士へと進化を遂げた。
「私は逆に闘力が上がらなくなっちゃったなぁ」
シグネは短剣での攻撃より風魔法を使う頻度が増えた事から、その分魔力が上昇した。
それと風魔法【ウインドーバリアー】を手に入れた。
ただし、その効果がいまいち判別しない。最初は風による障壁でも張るのかと思っていたが、発動しても全く攻撃を防がないし、変化が見られないのだ。
「とほほ。魔法も【鑑定】で見れたらなぁ……」
これに関しては街に戻って情報を探る他あるまい。
それに風の障壁ならシグネは既に≪風の籠手≫で展開する事ができる。寧ろ能力が被らずこれで良かったのだろう。
以上がパーティの現戦力である。
「よし、準備はいいか?」
「OK!」
「うーん、私は大丈夫だけど……」
「いっくよぉ!」
ん? 若干一名元気がないが、問題なさそうなので俺はボス部屋の扉を開けた。
するとそこには————誰もいなかった。
「またこのパターンかい!?」
「あ、あははぁ、やっぱり気配がしないと思ったら……」
どうやら名波は【感知】で既に察していたらしい。畜生、恥ずかしい!
「こういう場合って、先に進めるの?」
「……ああ。ボスが留守の間はそのまま素通りできる」
佐瀬の問いに俺は頷いた。
「じゃ、ラッキーってことで!」
「そうだな。ボスにはまた何時でも挑戦できるしな」
ボス部屋から更に進むと、そこには21階層へと続く階段と、横には転移ポイントがある。これを使えば何時でもボス部屋付近に戻る事が可能だ。
ちなみに同じボスには何度でも挑戦する権利があるらしいが、ドロップ品は2回、3回と重ねる毎に出難くなる上、品質も下がっていくらしい。なので一度倒したボス部屋はスルーして次の階層へ進むのがセオリーだそうだ。
「なんか最後は拍子抜けだけど、一旦戻るのよね?」
「ああ、纏まったお金も手に入りそうだし、街で装備を整えようぜ」
「やったぁ! 遂に短剣卒業だ!」
「私も防具欲しいかなぁ。できれば丈夫な包丁も」
どうやら名波はすっかり包丁に慣れきってしまったのか、そのままのスタイルを貫くようだ。あるのかなぁ、戦闘用の包丁って…………
俺たちは転移陣を使い1階へと戻った。ダンジョンを出ると、久しぶりの外界は眩しかった。
まずはギルドの出張所へ顔を出して、帰還の報告と素材の買取をお願いする。すると受け持った男性職員は俺たちの顔をまじまじ見つめると、少し待つように言われ席を立った。
「……? 何だ?」
「何か様子が変だったよね?」
少しと言うからそのまま立っていると、何と20分以上も待たされた。そして、やっと男性職員が戻ってきたと思ったら……
「こいつらだ! こいつらが俺たちのドロップ品をくすねたんだ!」
「…………はい?」
そこには何日か前にダンジョン内ですれ違った五人組の冒険者たちがいた。どうやら職員が連絡して連れてきたらしい。
「ま、まぁまぁ、落ち着いてください。まだそうと決まった訳では——」
「——何を言っておる! 五人も証言する者がおるのだから、決まったも当然だろう!」
よく見ると、五人の他にもう一人、よぼよぼのご老人も一緒に喚いていた。
「……これは一体どういう事ですか?」
俺は冷ややかな目で男性職員に尋ねた。すると職員は事の経緯を教えてくれた。
発端は4日前、俺たちが一度地上に戻って素材などを売り払った後、その翌日に五人の冒険者たち、パーティ名を≪オルクルの風≫というらしいが、その彼らが戻ってきた時に起こった。
彼らが言うには、ここまで一生懸命運んでいたドロップ品が少なくなっていると、出張所で騒ぎ出したらしい。
最初はギルドの職員がくすねたのだと冒険者たちは批難し、職員側はどうせ道中で落としたか、数え間違えたのだろうと互いに揉めていたそうだ。
そんなやり取りの中、≪オルクルの風≫が「あの若い冒険者たちが盗んだんじゃ?」と発言した事に対して、俺たちの事だろうと察した職員が「彼らは既に10階層を攻略して一度戻っています。その中に貴方たちの無くしたと主張する素材は確認できませんでしたよ?」と口を滑らせたそうだ。
そこから≪オルクルの風≫たちは矛先を完全に俺たちの方へ変えた。
「あんな若造たちがこの短時間で10階層まで辿り着けるわけがない。俺たちの素材を盗んで一度戻ってきたんだ」
「きっと盗んだ素材は隠し持っている筈だ! 戻ったら調べさせろ!」
それが5日前の出来事らしい。
「……よくもまぁ、5日間も律義に滞在して待ってましたねぇ」
俺は呆れた様子で彼らに対して毒を吐いた。
「ああ、彼らは
「成程。けど、何で俺たちの情報まで漏らすんですかね? こういうのって普通の対応なんですか?」
嫌味になるだろうが、俺は職員に非難の言葉を投げかけた。そもそもここの職員が余計な事を言った所為で話が余計に拗れたのだ。
「それは誠にすみません。その時対応していたのが経験の浅い者だったもので……」
「事情は分かりましたけど、これって俺たちが付き合う必要ないですよね?」
この職員も板挟みなのだろうが、こんな言いがかりにわざわざ付き合っていたらギルドも立ち行かないだろう。
「何を言っておる! 貴様らがこやつらの素材を盗んだことが原因だろう! さっさと荷物を調べさせろ!」
「ええ……っていうか、この人は?」
「……ここの開拓村の長です」
成程、≪オルクルの風≫がこの村出身という事は、村にも幾らかのキャッシュバッグがあるのだろう。もしくは身内がいるのか……どちらにしろ、長は完全に相手の肩を持つだろう。
『ねえ、イッシン。この状況、どうする気?』
突如俺の脳内に佐瀬の声が響いた。どうやら【テレパス】で話しかけているようだ。
『どうもこうも荷物を調べさせる訳にはいかないし、拒否するしかないだろう』
彼らの要求を受け入れて荷物検査をすれば、マジックバッグの存在が露見される。流石にこんな奴らに見せられるような代物ではなかった。
『シグネ。ちなみにこのご老人の名前は?』
『ラパさん。45才、闘力は……』
『あー、そこまではいい。ラパ、ね……』
確かこの開拓村は、村に昇格した暁にはラパ村となると村人から聞いていた。成程、確かに彼が村長で間違いないようだ。
「何黙っていやがる! さっさと荷物を出せ!」
頭に血が上った男がこちらに伸ばした手を俺は払いのけた。
「こいつ、抵抗したな!?」
「おい、やっぱこいつが犯人だ!」
「……はぁ。そりゃあ、いちゃもん付けてきた野郎が手を出せば抵抗くらいするだろう?」
「ちょっと、いい加減にしてよ! 私たちが盗みを働いたなんて冗談じゃないわ!」
「そうだよ! 証拠でもあるの!」
「そうだ、そうだ。証拠出せー!」
遂に女性陣の堪忍袋も切れたのか、彼らを激しく非難した。そのお陰で俺も少しだけ頭が冷えた。
「えー、職員さん。それで俺たちをわざわざ足止めしたという事は、何か疑われるような証拠とか、逆に解決策でもあるんでしょうか?」
「いえ、証拠と言われると……彼らの証言だけですし……。ただ、貴方たちの所持品をチェックさせてもらえれば、一応納得してもらえるかと……」
「はぁ!? ……ごほん、失礼。それで、彼らが盗まれたと主張しているドロップ品は?」
「……よく覚えていないけど高価な物、だそうです」
「「「「…………」」」」
馬鹿ばっかりじゃないだろうか? それとも何か、ここの職員たちはここの村長に弱みでも握られているのだろうか?
「流石にそれではお話になりませんよ。もう買取も結構です。街で査定してもらうんで。それじゃあ……」
「ま、待って下さい! どうしても見られたくない物があれば、私だけが立ち会いますから!」
「逃げるんじゃねえ! テメエがバックの中身全部出すまで、街には返さねえぞ」
こいつ、マジでぶっ飛ばすぞ? 何ならお望み通りマジックバッグから汚水入りの巨大桶をテメエらにぶちまけてやろうか!?
女性人たちもいよいよ我慢の限界に近い。佐瀬なんか今にもバチバチしそうなほど魔力を充満させている。
「おいおい、この騒ぎは一体何だ?」
すると突如、ダンジョンの入り口付近から声が聞こえた。
全員の視線がそちらに集まる。そこには男女混合の六人パーティが立っていた。どうやら探索帰りの冒険者のようだ。
「あ、≪
男性職員は救世主が来たと言わんばかりに彼らの元へ駆けつけた。
「……見たところ、古参のパーティが新人いびりしているように思えるのだが、何かあったのかい?」
≪千古の頂≫と呼ばれた冒険者たちのリーダー各と思われる鎧男が尋ねると、職員はこれまでの経緯を話した。
(おいおい、更に他人を巻き込んでどうする気だ? でも、見た感じはまともそうな連中か?)
彼らが仲裁してくれるというのなら問題ないのだが、果たして結果は……
「……ふむ、事情は聞いた。確かにこれは≪オルクルの風≫の言いがかりだな。何の証拠も無しに疑うものじゃない。それに冒険者同士のトラブルは基本、ギルドは不干渉では?」
「な、ふざけんな!」
「何を言うか! この若造が!」
「うぐっ、それはそうですが……」
(おお、これは思った以上にまともな助け船が来たな!)
これでやっとこのくだらない騒動も終わると、俺が安心しかけた時……
「……だが、わだかまりが残るのも良くはないな。どうだろう、君たち。ここは俺たちの顔に免じて、所持品を見せてはくれないか?」
「「はあああああっ!?」」
「「ええええええっ!?」」
俺たちは悲鳴に近い驚きの声を上げた。まさか安心させといてこんな仕打ちをされるとは夢にも思わなかった。
「勿論、無くした物を覚えていないというのは論外だ。≪オルクルの風≫の諸君はきちんと無くした物の指定をしたまえ。それと荷物は私と彼らのみで確認をする。これで他の者に見られる心配もないだろう?」
(いや、結局アンタには見せるんじゃないか!?)
俺は開いた口が塞がらなかった。
「……ち、分かったよ」
「くぅ、仕方があるまい」
どうやらラパ村の長と冒険者たちは諦めたのか、その提案を受け入れた。
「良かった。これで穏便に済ませられる」
一方、ギルド職員も揉めに揉めた案件が片付くとあって嬉し涙を浮かべていた。
「さ、君たちはこっちの影で荷袋の中身を見せて——」
「——お断りします」
俺はきっぱり鎧男に言ってやった。
男は拒否されるとは思ってもいなかったのだろう。一瞬硬直すると、困った表情を浮かべて言葉を放った。
「いや、気持ちは分かるが、ここは君たちの為にも——」
(駄目だ、こいつら。話にならねえ……)
俺は心の中で三人に謝罪しつつ、ここは徹底抗戦する覚悟を決めた。
「俺はこの人たちが素材を盗んだと思います」
俺は後からやって来た≪千古の頂≫の方を指差して言い放った。
「「「は、はあああああああ!?」」」
思わぬとばっちりを受けた彼らは、先程の俺たち同様間抜けな声を上げた。
彼らの驚いた様子を気にも留めず、俺は話を続けた。
「だから、彼らの所持品を全部出して、調べて貰ってください。きっと彼らが犯人です」
「テメエ、気でも狂ったか!?」
「何言ってるのよ! 私たちがそんな真似、する訳ないでしょう!?」
当然、≪千古の頂≫のメンバーは顔を真っ赤にして俺に非難の声を浴びせた。中には今にも武器を抜きかねない者もいた。
その中でもリーダー各の鎧男は落ち着いていた方だが、その目は笑っていなかった。
「……君、どういうつもりだい?」
「どうもこうも、これで俺たちの気持ちの10分の1でも味わってもらえましたかね?」
俺は嫌味を込めて連中に言葉を放った。
「俺たちもダンジョンから戻ってきたら言いがかりをつけられ、犯人扱いされ、後から来た他人にまで荷物を見せろと言われたんですよ!? そりゃあ筋が通らないでしょう! 仮にあんたたちが所持品やステータス全てを開示しようが、俺たちは一切応じませんよ? それでも文句があるのなら、街にいるハワード支部長にでも仲裁してもらいましょうよ!」
流石に支部長の名前を出すと職員だけでなく冒険者たちも顔を顰めた。どうやら俺の見立て通り、あの人は
「テメエ、ルーキーが舐めた口利きやがって!」
「私達Cランクの≪千古の頂≫相手に喧嘩を売って、無事で済むと思うのかしら?」
(やはりCランクか……)
実はこっそり【テレパス】を通して、シグネに彼らを粗方鑑定してもらっていた。闘力は高くても700止まり、魔力は最高900未満と、矛を交えればどうにでもなりそうな連中だ。
人数差は厳しいが、こちとらチート魔力と回復蘇生でやりたい放題だ。何ならマジックバッグの中にしまった大岩を取り出して落とす事も可能だ。
「お前ら、落ち着くんだ! 君も少し冷静になれ!」
この期に及んでリーダー各の男だけは手を出そうと考えていないようだ。そこは評価ができるが、その他がてんでなっていない。
「ほら見た事か! きっとそやつらが犯人じゃ! そもそも、こんな短期間でこんな若造共が10階層などクリアできるものか!」
この機を逃さぬとラパ村長が再び喚き始めた。
いよいよ俺の堪忍袋の緒が切れそうな、その時——
「——いい加減にしろ!」
佐瀬が先にキレた。
しかも雷のおまけつきで(比喩ではなく実際に)
「「「——っ!?」」」
「「ひ、ひぃいいっ!?」」
突然至近距離での落雷に、全員が息を飲んだ。俺も飲んだ。
(そういやあコイツ、俺より沸点低いんだった……)
鹿江大学コミュでの初会合の出来事を思い出す。あの時も彼女がキレそうだったので、先に俺が口を出したのだ。
「さっきから黙っていれば、アンタたち外野は関係ないでしょう!? すっこんでなさい!」
佐瀬は≪千古の頂≫の方を指差すと、怒鳴り声を上げた。
「それからあんた! ギルドもこの件には関係ないわよね?」
「い、いやそれは……」
次に指名されたのはギルド職員であった。彼は佐瀬の魔力に当てられたのか、すっかり怯えてしまっていた。だが、それでも勇気を振り絞って反論した。
「た、確かに冒険者同士のトラブルには基本不干渉ですが、実際貴方たちには怪しい点があり、そのぉ……」
この期に及んでまだ村側の肩を持つとは、どうやら何か後ろ暗い事があるのは確実なようだ。
「何よ? その怪しい点ってのは? ハッキリ言いなさい!」
「ひぃいいいい!?」
佐瀬が雷魔法でバチバチ威嚇しながら尋ねると、職員は再び怯えて何も言えなくなってしまった。
「て、テメエらが戻るのが早すぎるのが、そもそも不自然なんだ!」
「ああん!?」
今度は≪オルクルの風≫の冒険者が口を開いた。佐瀬に睨まれると一瞬震えこそしたものの、そこは腐ってもD級なのか臆せずに抗議した。
「大体、何で俺たちより早く戻って来たくせに、10階層に到達できたんだ! 職員や村人の話だと、地図も購入せず4日で戻ってきたそうじゃねえか! そんなのあり得る訳がねえ!」
「そうだ! そうだ! 普通はD級でも10階層まで10日も掛かる! それを半日だなんて……なぁ? 流石におかしいだろう?」
「確かに早すぎるな……」
「地図を持っている私達でも5日は掛かるわよね?」
「いや、でもあれ、雷魔法でしょう? それならあり得るのかも……」
彼の主張に≪千古の頂≫も戸惑い始めた。そこへ……
「えっと、私たち10日で20階層到達したんだけど、それも早かったりするの?」
「「「……へ?」」」
突如シグネが呑気な口調で冒険者たちに尋ねた。
「「「えええええええええ!?」」」
今日一番の驚きの声を一堂が上げている中——
「あれ? 私、何かやっちゃいました?」
「シグネちゃん? それ、言いたかっただけでしょう?」
——名波は苦笑しながらシグネを嗜めるのであった。
――女神アリスと地球の代表者たちによるQ&A情報――
Q:やはりウイルスや病気などはあるのでしょうか?
A:あります。健康には心掛ける事です
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