第2話 事前準備

 女神アリスからの啓示があった翌日、人々の混乱は未だ続いていた。


 職場放棄、食料の買占めに強奪、電話回線や交通機関の麻痺など、様々な問題が世界中で巻き起こっていた。


「……無理もない。後数時間もしない内に異世界転移だもんなぁ……しかも全人類」


 今朝方、ようやく両親たちからの返信が届いた。どうやら割と近場に住んでいた1つ上の姉が、わざわざ徒歩で実家まで様子を見に行ってくれていたようだ。


 俺の姉、矢野春香は現在30才独身でIT関連の仕事に就いていた。ルックスは弟ながら良い方だと思うのだが性格に難がある。所謂オタクというやつなのだ。


 仕事で稼いだお金の殆どを二次元の男どもに貢ぎ、休日には声優のライブや人気アニメの舞台等を観に出かけている。そのせいでリアルの彼氏は恐らく一度も出来ていないのではないだろうか。


(ま、俺も年齢=彼女居ない歴だけどね……くすん)


 俺自身は姉ほどではないにしろ、アニメやゲームをそこそこ嗜むので、今回の異世界転移騒動においても、一般の人よりかは少しだけ冷静に物事が判断できそうではあった。


 考えてもみてほしい。普段アニメやゲームなどに関わりない人たちが突然「明日から魔法や魔物が跋扈する中世ファンタジー世界に転移させるね(ニッコリ)」と言われたらどうなるだろうか?


 スキルが与えられるから平気? 「鑑定」って何? 「光魔法」ってどういうこと? となる気がするし、魔物と言われてもお年寄りはあまりピンと来ないだろう。


 案の定ネットではそういったファンタジー知識の乏しい人たちがあれこれ質問をし、それに有識人オタクたちが答えていく光景が散見される。ただし、それらの情報はあくまでも予測でしかなく、誰も本当の異世界などは見たことがないので油断大敵だ。


 それでも多少の知識があれば、こういった時に何が必要かは朧げにだが見えてくる。特に分かりやすい物が「水・食料」「武器」「貴金属」だ。水や食料は言わずもがな、武器は魔物相手にどの程度役に立つかは不明慮だが、絶対あった方がいいだろう。


 それと貴金属というのも非常に有効だと思う。異世界に行ったら日本の通貨、特にお札などは紙切れ同然の代物だ。それよりも宝石類や地球以外では入手困難な電化製品など、あっちの世界で売れそうな物を持っていこうと考える人たちが多かった。その結果なのか、世界中のお店で強盗事件が頻発していた。


 警察は一体何をしているのかだって?


 明日になれば捕まえた犯人もまとめて異世界転移で無罪放免、警察の人たちも転移後は国家の存続も怪しいのだ。当然今後の給料も当てにならず、これで職務を全うしろなどと、とても言える状況ではない。


 だから慎重な者たちは、時が来るまで自宅でじっと待っているのだ。それに犯罪者たちはもれなくペナルティを科すと女神様がおっしゃっているのだ。右も左も分からない異世界でマイナススタートなど御免被る。


 馬鹿な奴らだなと思いながらも、自分の方にとばっちりが来ないよう俺は女神に祈りを捧げた。






 一方その頃、地球の観測者アリスは不眠不休でキーボードのような物をバシバシ叩きながら次々と異世界転移への準備を進めていた。


「ああ、もう! コイツも駄目! こいつもペケ!! 罪を犯したらペナルティだって言ってんだろうが、クソ共がぁ!!」


 アリス専用のコンソールには、地球で起こっているありとあらゆる情報が逐次送られてくる。その索敵範囲は超大で、大量殺人犯から猫を虐めている者まで、ほぼ全ての人類を観測することができた。


「でもしょうがないよ。『明日から全員異世界に飛ばします』なんて言ったら、そりゃあ混乱もするでしょ。寧ろ思ったより混乱少ない方じゃない?」


 そんな他人事のように呟いた後輩であり同僚でもあるミカリスをアリスは鬼の形相で睨みつけた。


「誰の所為だと思ってんのよ! あんたがもっと早く隕石を発見できてさえいれば……っ!!」


「いや、だってさぁ。その為の衛星じゃなかったの? 対隕石用消滅魔法であれくらいなら防げたでしょう?」


「……月にそんな物を設置するのは邪道よ」


 そう、本来ならば隕石といった外的要因による星の存亡危機が訪れた際、惑星を周回している衛星がその役目を担う筈であった。ミカリスの担当している惑星リストアにも月のような衛星が周回しており、有事の際はそこに備えられている大魔法が発動して対処する流れとなる。


 しかし当然地球のお月さまには、そんなとんでも仕様は存在しなかった。そしてその理由を思い出したミカリスは呟いた。


「そういえばアリスは縛りプレイしてるんだったね」


 観測者たちは星を見守るだけでなく、ある程度は介入する権限を与えられている。ただし際限なく好き勝手に出来るのではなく、決められた範囲でポイントを消費して世界に介入をしている。


 アリスは全観測者の中でも極めて珍しい“魔法・スキル縛り”で文明を築き上げてきた観測者プレイヤーであった。生物とは案外もろく、ちょっとしたきっかけで種が絶える事はざらであった。それを防ぐためにミカリスは自分の惑星に魔法やスキルを浸透させてきたが、それでも思うように文明が発展していかなかった。


 一方アリスはというと、魔法やスキルを一切与えていないにも関わらず、地球の人類は目覚ましい発展を遂げ、なんと宇宙にまで進出し始めたのだ。


 これには神界でもちょっとした話題となり、アリスは一躍名プレイヤーとして噂になっていた。


「しかし、よく地球上の生物全員を転移させるだけのポイントがあったね」


「縛りプレイの恩恵よ! 魔力やスキルを与えない代わりにポイントがどんどん貯まるの!」


 異世界転移自体はそう珍しい事ではない。惑星の文明発展が行き詰った際などに、観測者同士で人類や魔物を行き来させたりしているのだが、それにも多少のポイント消費が行われる。


 今回のように惑星上全ての生物を転移させるなど無茶苦茶だと思うが、それだけの膨大なポイントをこの同僚は蓄えてきたのだと思うと、ミカリスは尊敬を通り越し呆れてものも言えなかった。


 しかし、そもそも魔法が使えさえすれば隕石を撃ち落とすことくらい観測者には簡単な作業ではあった。だが魔法兵器ユニットを禁止されている地球近郊エリアではそれも最早不可能だ。既に隕石は介入不可領域にまで達してしまっている。


 仕方がないので、責任の一端を感じていたミカリスはアリスのサポートに就いていた。地球人たちの転移先もミカリスの管理する星になる。だが普段観測作業を怠けているミカリスにとって現在の状況は些かハードワーク気味であった。


「うぇ~、もう休みたい! これ何時になったら終わるの!?」


「どうせ後4時間もすれば全員転移させるから! あ、こいつ! どさくさに紛れて下着ドロボーとは……許せない! 転移後は魔力3以下でスタートだ! わははは!」


 お喋りをしながらではあったが、二人の指や思考は人知を超えたスピードで動いており、不心得者を次々とマークしていく。地球人は現在全員が魔力ゼロ設定であったが、転移後は魔力や様々な能力値をランダムで割り振る計画だ。その際、女神の不興を買った者たちはかなり低めな上限設定でスタートさせる予定である。


 こうして前代未聞の人類凡そ80億人一斉転移の準備は着々と進んでいくのであった。






「とりあえず父さんたちは姉さんが見てくれるから安心だな」


 俺の家族は父・母・姉とペットに猫・犬・鳥となっている。ちなみにペットを含めた地球上全ての生物も新しい世界へと転移される予定だ。これも各国代表者とのQ&Aで判明した事実であった。どうやら女神様は慈悲深いお方らしい。


「ペットはともかく、ゴキブリは地球に置いて行っても良いような……」


 あっちの世界にGはいるのだろうか? いなかったらきっと遭遇した現地人はビックリするだろうなと俺はくだらない事を考えていた。


 姉の計らいで父・母の選択スキルも見繕ってくれるようだ。オタクである姉は俺以上に異世界物に精通している。最近は不遇令嬢への転生物が好物だとか言っていたが、とにかく姉に任せておけば家族の方は問題ないだろう。


 自分のスキルはどうするのかと姉に聞かれたが、多分「鑑定」だと答えておいた。取得するスキルは未だに悩んではいるが、一応「鑑定」にセット済みだ。一度選んでも転移直前までは選び直せるらしいのだが、問題無ければこのままで行く予定だ。


「後は一緒に行くメンバーかぁ……」


 出来れば俺も家族と一緒にと考えたが、ここから実家まではとても歩きで行ける距離ではない。電車は使えないし道路は大渋滞なのだ。


 もし「鑑定」を選択するならば手持ちの戦力が心もとなさ過ぎる。それに物資の問題もある。どう考えても集団転移がベストなのだ。


 転移時に接触していた者たちは同じ場所へと転移される。これは確定情報だ。それともう1つ重要な情報は、最初に飛ばされる場所は比較的安全が保障されている所になるらしい。ただしこれは絶対ではないと女神は付け加えていたので、あまり楽観視はできない。


 なんとも曖昧な情報ではある。


 転移直後に“いしのなかにいる”といった事態は避けられるらしいが、即モンスターと遭遇パターンも起こり得る。その為のスキル付与だと女神は説明していた。


 それともう一つ転移について追加情報がある。転移先は転移元の近くにいる者たちと、ある程度は近い距離に固まるらしいのだが、それも絶対ではないという事だ。


 これはどう言う事かというと、例えば近くにいる人たちと接触せずに同タイミングで転移されたとする。その場合、割かし近くに転移されるらしいのだが、稀に全く別の場所に弾かれることがあるようなのだ。


 というのも今度の転移先である惑星リストアと言っただろうか、その惑星の広さは、なんと地球の凡そ5倍以上らしい。


 最初は地球人全て転移なんて相手先に迷惑をかけないか不安視されていたが、これもQ&Aで解消されている。なるべく人の目から離れた安全な場所へ転移するとのことだ。ただしこちらも100%ではないらしい。


 ちなみにあっちの人口は地球人よりも少ないそうだ。これもQ&Aで確認済み。


 流石各国の代表者に選ばれるだけあって、質問内容に抜かりはなかった。


「……いや、うちの首相だけは違ったな」


 実は昨日からネットで情報を拾っている内に、何やら不穏な噂を度々耳にしたのだ。ロリコン総理だとかアホの総理だとか。


 何の事かと思っていたが、とあるQ&Aで俺は目を疑うような質問内容を発見してしまった。




 Q:10才未満の女の子を嫁に貰うことはできますか?

 A:……質問の意図が分かりかねますが、あちらの殆どの国では法律上禁止されておりません。ですが忌み嫌われる行為です。


 それはそれは冷たい口調で女神はそう答えたそうだ。


 その質問内容を見た時は開いた口が塞がらなかった。しかもその質問者が我が国の総理大臣だと知って二度驚いた。


 現在そのロリコン総理こと小山総理大臣は与野党と国民からの激しい糾弾を受け、当日にはスピード辞職という騒ぎにまで発展していたが、こんな非常時なのでニュースの扱いも小さいものであって見逃していた。


 まぁ元々国などこの先存続できるかなんて分からないのだ。それに異世界転移なんていうとんでもない状況に、腰の重い日本の政治家たちが適応できるとはとても思えない。


 異世界で国民をリードしていけるような総理大臣なんて、そんじゃそこらの凡夫に務まる筈がないし、迂闊な発言をするような政治家など要らぬ混乱を招くだけだ。そんな奴はさっさと辞めて正解だろう。


(……それとも、あえてそれを狙って辞任したとか? なんてね)


 とにかく国のトップがこれなのだ。現在日本政府は麻痺していると言っても過言ではない。そんな中、Q&Aを纏めてきっちりネットに掲載してくれた官僚さんたちには足を向けて寝られないなと俺は心からの賛辞を贈った。




 話が脱線したが、誰と転移するかとなると今のところの選択肢は以下に絞られる。



 ・友人・知人

 ・職場の人間

 ・国や公共機関の募集

 ・企業の募集

 ・ネット・SNS上のコミュニティ

 ・ご近所町内会


 以上である。



 まず友人・知人だが、はっきり言ってあまり多くはないし、何人かに誘われこそしたものの、そいつ本人だけならまだしも、それ以外の連れに関しては信用ならないので今のところ保留。


 それに寧ろ変に相手を知っている分、いざという時に情が邪魔するのではないかと危惧しているのだ。例えば転移直後、すぐに魔物や野盗と戦闘になったとする。その際、俺は友人たちを見捨てて逃げる事ができるだろうか。


 見捨てずに戦うだなんて虚勢を張るつもりは無い。つもりは無いが躊躇はすると思うし、見捨てたらきっと後で後悔する。それくらいの甘さや弱さが自分にはあると思っている。


 だが逆に考えればそれは相手も同じではないだろうか。ピンチの時には助けてくれるかもしれないし、知り合いと一緒に行動する方が少しだけ安心できるかもしれない。


 だから友人・知人は、ナシよりのアリだ。



 次は職場の人間だが、上司はナシ。ナシのナシ。別に上司がそこまで嫌いな訳ではないが、あっちの世界に行ってまで上下関係を持ち込まれても傍迷惑なだけだ。集団で仕事をする面では効率がいいのかもしれないが、無人島サバイバルで上司と一緒になりたいと思う? 答えはノーだ。


 同僚は友人以上に気心が知れた相手もいるにはいるが、住んでいる場所が僅かに離れているのでちょっと厳しい。


 だからこれは、ナシだ。



 次、国や公共機関。これは案外アリだと思う。


 いや、さっきは政府をボロクソ言ったが、どうやら次の総理大臣は暫定的に総務大臣が音頭を取るらしいのだが、ネットや放送局を通して国民たちと共に集団転移しようと呼びかけているのだ。


 募集場所は代々木公園で参加・所持品などは基本自由だが条件がある。それは転移先の異世界でも日本国憲法を極力遵守することと、参加者はなるべく政府から支給された物を一緒に持ち運んで欲しいということ。


 この2点だけである。


 これが案外高評価で、既に代々木公園では人だかりができていると噂されていた。


 その理由の1つが憲法の遵守だ。ご覧の通り世界崩壊前の日本は現在あちこちで無法な行為が行われている。それが今度は異世界で、しかも魔法やスキルまであるとすると、一体治安はどうなるだろうか。おそらく国民の殆どが不安視している筈だ。


 それを解消するための条件が憲法の遵守だ。と言っても、新しいファンタジー世界では今までの法などその殆どが体をなさないだろう。当然政府も細かい所までは求めてはいない。要は殺しや盗み、暴力などは止めましょうという至極真っ当なルールを守れというだけだ。


 今後法整備を進めていくとの事だが、これは高齢者層や家庭を持つ人々には概ね好評だ。


 それと何より高ポイントなのは政府からの支給物だ。水・食料・衣類は勿論あるだろうが、政府が提案している持ち込み物は、現代社会において欠かせない電化製品やその部品、素材などだ。


 簡単な例を挙げるなら車だ。車は大きくて持てないから異世界には持っていけないって?だったらバラして皆で持っていって現地で作ればいいじゃない。持てる範囲の物は異世界に持ち込みOKなのだ。


 これは一例だが、それ以外にも携帯電話に欠かせない電波塔の設置や医療・研究・開発などに必要な道具等、現代生活において有用なそれらを一緒に持ち運びませんか、という政府からの提案だ。


 これは日本だけでなく、各国でも同様な事が行われている。一部独裁主義な国などは国民に命令して強制参加させようとしているようだが、反発が激しくて難航している国もあるようだ。国民を締め付けていた国ほど、この土壇場で手痛いしっぺ返しをくらっているようだ。


 こっちはこっちで、仮に異世界に行っても税金などを搾取され続けるのだろうが、日本政府ならそこまで国民に対して強硬策は取らないだろうという淡い期待もある。


 だから、アリよりのナシだ。



 企業の募集も政府とほとんど内容は変わらない。異世界に行ってまで税金を払うよりかは企業に参加した方がましかと思う人もいるだろう。


 だが個人的には企業への参加が一番あり得ないと俺は考えている。


 どうせ異世界に行っても企業のトップたちだけで既得権益が守られるだけだ。やる事は今の日本と然程変わるまい。企業に近しい関係者などにも多少のお零れはあるだろうが、募集で外から来たその他大勢の一般人は、お客様どころか下手したら奴隷扱いされるかもしれない。これなら職場の上司と集団転移する社畜ルートの方がまだマシだ。


 企業独自の物資だけは加点だが、俺にはメリットがまるでない。


 ナシだナシ!



 ネットやSNSでの募集は玉石混淆だ。


 例えば宗教団体。これは絶対にNOだ。異世界物で宗教はNGだ。嫌な予感しかしない。女神アリス教なら悪くないかもと思ったが、なまじ本物の神がいると知ってしまった分、余計質が悪くなりそうだ。


 後はオタク系サークルなどの募集。これもピンキリだが、悪くない募集要項もいくつか見つかった。何せこの手の知識においては他の集団より一歩も二歩も先を行く連中だ。しかも選択スキルをきちんと精査して募集している意識の高いサークルなどもあった。これもポイントが非常に高い。


 ただ異世界ファンタジー知識を利用して先駆者ムーブをかまそうとする者にとっては、仲間もライバルだし邪魔に思うかもしれない。だって皆“俺tueee”じゃ面白くないじゃん?


 そういう自分も少しはそういった展開に憧れを持っている部分もあるので、同族嫌悪というやつだろうか。良好な関係を築ける気がしない。


 それとこの手の募集最大のネックは、一度もあった事がない他人同士だという点だ。


 いや、そんな事を言ったら家族や知人以外は全部がそうなのだが、ネットやSNSというワードに強く引っ掛かりを覚えてしまう。少し古臭い人間だと思うかもしれないが、どうしてもその手の募集は特殊詐欺などに思えて仕方がないのだ。


 だから、ナシよりのアリだろうか。



 最後は町内会からの呼びかけだが、実は昨日の夕方から何回か町内放送で募集があったのだ。特に条件とかはなく、ただ一緒に行きませんか? とだけ放送していた。


 前に挙げた幾つかのデメリットは同様にあるコミュニティだが、その分自由が利きそうで、後から抜けるのも簡単そうだ。余り知り合いがいないのも余計な情が沸かないので逆にグッドだ。


 実は俺、最初こそ集団行動を取るべきと考えているが、途中からコミュニティを抜け出せないか画策をしていた。


「だって折角の異世界じゃん。あちこち冒険してみたいしね!」


 最初の単独行動はかなりリスキーなのでしたくはないが、多少の安全と生活基盤さえ整えば、後はファンタジーお約束の冒険活劇を一通りこなしてみたいのだ。乗るしかない、このビックウェーブに!!


「……もう、考えるの面倒だから町内会でもいいかな?」


 後は明日を待つだけだ。






――女神アリスと地球の代表者たちによるQ&A情報――


Q:家族や知人と一緒の場所に転移できるのか

A:出来る。その際は一緒に行きたい者の身体や身に着けている衣服などに触れていれば発光が伝染するが、転移の瞬間に離れていると別の場所に転移される

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