第二話

ーーーーーそしてその宮岸宅到着ーーーーー

主人公「すみません。家庭教師モドキの仕事で参りました。???と申します。」


宮岸母「あら。来てくださったんですね。ウチの娘まだ帰宅してないんですよ・・・・少し待っててくださります?」


主人公「まぁはい。では失礼しますね。・・・・拙いことをお聞きしますがもしかして母子家庭なんですか?」


宮岸母「えぇ。そうなんです。私の元旦那が不倫しましてね?それで離婚したんです。以来それからは女手一つで娘を育てて来たんですけど・・・・」


主人公「流石に将来が不安になったと・・・・」


宮岸母「えぇ。???さんは優秀だと聞いてます。どうかお願いしますね。」


主人公「僕の実妹も高校生なのでなんとなくわかります。女子生徒は今まで経験ないですが・・・・自分なりにやってみますね。」


宮岸母「お願いします。」


ーーーーーーそれから30分ごーーーーーー

宮岸娘「たっだいまぁ🎵ん?母さんまた家庭教師雇ったの?いらないって言ってるじゃん。」


宮岸母「あなたの成績が芳しくないから雇っているんでしょう?いいから。それじゃ私は買い物行ってくるから。???さん。お願いしますね。」


主人公「・・・・・はい。」


宮岸娘「で?アンタが今回ママが雇った家庭キョーシ?なんかヒョロイ体つきじゃん。ダイジョブなの?」


主人公「君が心配する必要はないよ。さ。勉強始めようか。今日は・・・・・」


宮岸娘「そんなんいいからさぁ。アタシとアソボ?(そう言いながらパンツを見せてくる)」


主人公「生物だったね。それじゃ参考書開いてもらっていいかな?」


宮岸娘「ちょっと何無視してんのさ!」


主人公「・・・・・ハァ。面倒臭いから素の話し方で話させてもらうが、俺は生憎年下趣味じゃない。それどころか君のような女は眼中にない。だからさっさと勉強するぞ。」


宮岸娘「(なんなのコイツ!まじムカつくんだけど!)アンタが私とゲームするか遊ばない限りやらないって言ったらどうすんのさ。」


主人公「そうだな。君の通っている高校に連絡するか、君の母親に今までの家庭教師にしてきていたであろう事を全て話す。」


宮岸娘「っ!」


主人公「それでもいいのなら、その条件をふっかければいい。」


宮岸娘「アンタ正気なの?そんなことしたら信用度失うしアンタも報酬もらえないでしょ。」


主人公「はぁ・・・・俺は正気だ。俺にも君と同じくらいの年齢の妹がいる。だから言える。そんなことをするもんじゃないってな。」


宮岸娘「っ!(コイツ・・・・意外とアツい想いあんじゃん・・・・コレまでの家庭キョーシとは違う・・・・)それで?じゃあどしろってのさ。」


主人公「簡単な話だ。キミが今まで以上の点数を取って教師に対してギャフンと言わせればいい。」


宮岸娘「それがアンタならできるって言いたいんだ。」


主人公「俺はキミの後押しをするだけだ。」


宮岸娘「ふぅ〜ん?アンタはアタシの実力?を引き出すために後押しをするってことね。」


主人公「あぁ。その通りだ。それで?やるのか?勉強」


宮岸娘「やる。アタシとしてもバカ先公をギャフンと言わせたいから。」


主人公「よし。それじゃあやるぞ。・・・・一応聞いとくがキミは文系なのか?理数系なのか?」


宮岸娘「アタシは文系だよ。」


主人公「よし。なら文系の教科を伸ばすとしよう。」


宮岸娘「んで?何の教科やるのさ。ほんとだったら生物やるつもりだったんでしょ?」


主人公「キミの得意分野が文系だと分かったんだ。だったら得意分野をやるべきだ。」


宮岸娘「・・・・・ほんとにそんなんでいいの?アタシ結構他の家庭キョーシには「苦手な分野を伸ばそうか」って言われんだけど。」


主人公「苦手な分野を伸ばすよりも得意教科を伸ばしたほうがより、得点にノビが出るだろうと思っているからだ。逆になんだ?わざわざヤル気も出ない苦手分野をやりたいのか?」


宮岸娘「そうは言ってないじゃん。」


主人公「ならいいな。得意分野を伸ばす。よし、今日は予定とは違い国語の現代文をやろうか。」


宮岸娘「アタシ国語だったら暗記モノのやつの方がいいんだけど。」


主人公「ん?そうか。ならこの『古文単語テスト』をやってもらおうか?暗記モノの方がいいのだろう?」


宮岸娘「はぁ!?なんでテスト!?」


主人公「説明するとだな。覚えていない単語を見つけるためだ。なに、たった五十問しかない。やれるだろう?」


宮岸娘「まぁ・・・・・それなら。」


主人公「だろう?では・・・・・そうだな、25分あれば解けるか?」


宮岸娘「30分。」


主人公「む。分かった。では30分後にメールをかけてくれ。俺は少し用事を済ませてくる。」


宮岸娘「なに?アタシをほっとくっての?その30分間は。」


主人公「ふむ。では関わったことのない異性とずっとつきっきりで同じ部屋にいろと?」


宮岸娘「それは・・・・・」


主人公「文句はないな?ではスタートと言うと同時に俺はアラームをセットする。30分後にメールを送ってくれ。そしたら合流する。」


宮岸娘「分かった。」


主人公「では。スタート。」


ーーー次回に続くーーーー


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深淵へと繋がり得る無気力な人物 Sorya《そーや》 @hiirokitunemiyabi

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