第4話
異世界に召喚されてから1日が経過した。僕はプラモデルで生計を立てる為にスキルでプラモデルを増産し、それをゲメルさんのおもちゃ屋に搬入する事にした。
朝夕晩の食事は宿のサービスで無料で食べられる。パンが主食だ。
僕が作ったプラモデルは、ダンバルシリーズのプラモデルの他にもある。
プラモデルには元となるロボットがおり、ロボは出てくるアニメの作風によって2種類に分けられる。
戦争とかしてたり、差別問題とか環境問題とかが作品の根幹にあるハードな作風のリアルロボット系と、なんか凄い力で凶悪な宇宙人や怪獣を倒す、勧善懲悪のスーパーロボット系の2種類である。
僕はその2種類のロボットのプラモデルをバランスよく作成した。
強靭王レガリオスの主役機レガリオス、超新星カイザクスのカイザイン、爆裂神オーバの主役機オーバレックス、etc……様々なプラモデルを毎日作り続け、5日の時があっという間に経過した。
「こんなもんか……50個もプラモデル作っちゃったよ。」
50個……僕は気付かぬうちに、5日で50個のプラモデルをスキルによって作っていた。
魔力切れを起こした日もあったが、魔力は切れそうになっても身体に大した影響な無いようだ。
まぁ、何日も連続で魔力切れを起こすと疲れが蓄積して身体に悪影響が出るって、宿屋の主から借りた本に載ってたけど……。
そしてその本には、「スキルは連続して使うと新たなスキルが目覚める事がある。」とも書かれていた。
僕はこの5日間でスキルをたくさん使ったから、あるスキルを手に入れる事ができた。
僕のこれからの生活でかなり役立つであろうスキルかもしれない、それは……。
「アイテムボックス!」
僕はスキルの名前を唱える。すると、目の前に青い光を放つ丸い穴が現れた。
これが僕が新たに習得したスキル、アイテムボックスだ。
これに作ったプラモデルを入れておもちゃ屋に行って、おもちゃ屋でプラモデルを取り出し棚に並べる。
こんな事ができるようになったのは、僕としてはかなり嬉しい事だ。
僕は今日作った6個のプラモデルをアイテムボックスの中に入れて、今日までに作った50個のプラモデルをおもちゃ屋に持っていく事を決める。
「よし……行くか!」
そうして僕はおもちゃ屋へと向かった。僕は宿屋を出ておもちゃ屋へと向かい、そこに到着した。
そこで僕はあの人と出会う。
「あ……リサエルさん。」
「キュート君、5日ぶりだな。人形の作成は上手くいってるか?」
「張り切ってたくさん作ってしまいました。あとあれは人形じゃなくて、プラモデルって言うんです。」
僕はそう言いながらアイテムボックスを開いて、中から作ったプラモデルを取り出してリサエルさんにそれを見せる。
人気アニメ、忍者ゴウライマルに登場する人型ロボ、ライゴウハオーだ。
「このにんぎょ……いや、プラモデル?も出来が良いな。いくらで売るつもりなんだ?」
「これは、銀貨50枚枚で売る予定です!」
「ど……銅貨50枚……だと!?」
リサエルさん凄い驚いている……。
「ほ……ほんとにそんな価格で売っても良いのか?私ならこのプラモデル、金貨20枚で売っても良いと思うんだが……?」
「この世界ではそうかもしれませんが……僕がいた世界では、プラモデルは子供のお小遣いでも買えるのが強みでしたから。僕はこのプラモデルを、子供達に手に取って欲しいんです。」
「そ……そうか……なら私のような大人が子供向けのおもちゃを買うのは気が引けるな……。」
今度はリサエルさん少し落ち込んでる……今のは言い方が悪かったかな。
「大丈夫です。プラモデルは大人も子供も楽しめる物なので!大人も気兼ねなく買っていいんです!」
「そうか。ならそのプラモデルが店に並ぶのが楽しみだ。私はこれから仕事があるから、それを済ませたら店に来るとしよう。では失礼する。」
「あ、行ってらっしゃい!」
「あぁ。」
僕は手を振ってリサエルさんを見送る。行ってらっしゃいって……他人に言っちゃう?まぁリサエルさんは普通に返してくれたから良いか……。
その後僕はお店に入り、レジのゲメルさんに会った。
「おうキュートの旦那!見てくれよこれ!旦那が作る人形の宣伝看板を作ってみたんだ!どうよ?」
ゲメルさんはそう言って、お手製の木で出来た看板を見せてくれた。
看板には「未知の素材で出来た人形販売中!お子さんを連れて是非当店にご来店願います!」と書かれている。
「凄いです!こんな看板作ってくれてありがとうございます!あと人形はプラモデルって言うんです。」
「そうか!じゃあ看板に文字を付け足してっと……!」
僕の言葉を聞いたゲメルさんは、看板に大きく「プラモデル」と言う文字を付け足す。
「じゃあ早速プラモデルを棚に並べようぜ!何処にあるんだ?」
「それならアイテムボックスの中に収納しています。アイテムボックス!」
「旦那アイテムボックスが使えるのか!便利だよな〜俺もそんなスキル使いてぇな〜。」
僕はアイテムボックスの入口を出現させ、中からプラモデルを取り出し、棚に並べていく。
だけど、棚に並べられるプラモデルの量にも限度があり、プラモデルを14個置いた時点で、空いてたスペースは埋まってしまった。
「プラモデルはこれで全部なのか?」
「いえ……あと36個作ってるんですけど……これじゃあ棚に収まりませんね。」
「そんなに作ってきたのか……すげぇな!取り敢えず棚に並べた分のプラモデルが捌けたら残りのプラモデルも棚に並べるって事にしようぜ。」
「はい。」
「あとこれからはプラモデルがウチに入荷された時点で金は旦那に渡すよ。店は売り手から商品を買い、その商品を客に売っている。これが商売ってもんだからな。俺は旦那からプラモデルを買って、それを店の商品にしている訳だ。だから俺からの購入費は店に商品が入荷したタイミングで渡される事になっているんだ。」
ゲメルさんはこの店での商売のやり方を僕に教えてくれた。
なんかそういうの、学校で習ったような気がする。
と言う訳で、僕は棚に並べたプラモデル14個分の購入費をゲメルさんから貰った。
銅貨700枚。これがこの日の僕の売上だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます