五十一発目「命の恩人」


 どれだけ歩いただろうか?


 月に照らされて淡く光る雪原。

 歩けど歩けど、見渡す限りの雪景色ばかり。


 ザクッ……ザク……


 と、踏み出した足が、雪にズボリとのみこまれる。

 たまに深い場所があり、腰まで身体がしずみこむ。

 進みづらいったらありゃしない。


 一歩踏み出すたび、オレの細い足がズキズキと痛む。 

 身体がだるい、頭もクラクラしてきた。


(なんでオレは、こんなにもバカなんだ……)


 今更になって後悔が、津波のように押し寄せて、

 オレの身体を重くした。


 見上げれば、雲ひとつない星空が、憎らしいほど幻想的に輝いていた。


 ぎゅるるるるる……

 静かな夜の雪原で、オレの腹がさびしく鳴った。


 お腹が減りすぎて、もう倒れそうだ。


 肉体疲労なら、回復魔法でとりのぞける。

 氷点下の冷気だって、火石を編んだ防寒着でしのげる。

 喉が乾いたら、水魔法を使えばいい。

 でも……

 空腹だけは、魔法じゃどうにもならない……


「オレは……なんてバカなんだ……」


 食糧ならあったじゃないか!

 【ステュムパーリデス】の巣には、親鳥が集めてきた沢山のモンスターがいた。

 魚の死骸やトカゲの肉とか!!

 普段のオレなら、床に落ちてグチャグチャになった食べ物なんて、病気が怖くて食べられないけど……

 

 でも、空腹で死にかけの今、あんな酷い食事でも喉から手が出るほど欲しい。


「……空腹で死ぬのか? オレ……?」


 嫌だ。

 そんな死に方あんまりだろう。

 怖い、怖い、死にたくない。


 足を止めてしまったら、もう再び歩けない気がした。

 足を止めることは、諦めと死を意味する気がした。


 だから、止まれない。

 足が痛くても、お腹が減って痛くても。

 朦朧な視界のなかで

 一歩、また一歩。



 高い方へ、高い方へ、

 オレは執念で歩き続けた。

 

 高い場所のほうが積雪量が少なくて、歩くのに疲れなくていい。

 それに、マグダーラ山脈の一番上、山頂には、転移魔法陣があるはずだ。

 ボス部屋の跡地、地上に帰るための転移魔法陣が。

 だから、なるべく高い場所へ。

 山で遭難したら、高い方を目指すのが得策だ。



…………??


 ん??


 オレはふと、足を止めた。

 匂いが変わった。

 前方に、なにかいる。

 モンスターの匂いがした。

 オレの獣族の冴えた鼻は、かすかな獣の匂いを捉えていた。


 薄暗い雪面に目を凝らして、様子をうかがう。

 

 そこには、熊のモンスターがいた。

 オレは一気に目を覚まして、頭を回転させる。


 大きくて白い熊のモンスター。

 モンスター図鑑で見た気がする。

 名前が思い出せないな。

 使い道は確か、精力剤だったっけか?

 薬剤として集める価値は低いな……

 …………


 体長は3メートルぐらい。

 見た目だけで分かる。オレじゃ絶対に敵わないモンスターだ。

 しかし……

 さっきから観察しているが、全く動く気配はない。

 足を縮めて、寝転んでいる?

 眠っているのか?

 

 いや・・・

 おかしいだろ。

 もし眠ってるとして、なぜこんな無防備な場所で寝ている?

 ここは見晴らしのいい、雪原のど真ん中だ。


 寝込みを襲われる危険があるため、マグダーラ山脈のモンスターは、ほどんどが雪の中にもぐって睡眠をとるはずだが……?


(匂いが、冷たい…………?)


 もしかして、と思い。

 足を忍ばせながら、オレはモンスターに近づいていった。


(やはり、そうだ。 息をしてない)


 熊のモンスターは、白目を向いて死んでいた。


 


「なんて幸運だよ……」

 

 オレは、歓喜のあまり声を漏らした。

 目の前に、空腹を満たす食糧があるのだ。

 

 身体が熱く、口の中によだれが溢れる。

 空腹で死にそうな中、願ってもない食糧だった。


(さて……どう料理してやろうか……)


 舌舐めずりをして、調理法を考えるものの、今のオレには調味料の持ち合わせがなかった。


 見たところ、死んでから時間は経ってない。

 新鮮な肉だ。


 外傷はない。

 死因はなんだろうか?

 もしかしたら、体内に病原菌や寄生虫がいて、それが死因かもしれない。

 もし病気が原因なら、食べるのは危険すぎるな……

 

 だが、精密な検査器具もない。

 それに、オレの空腹ももう限界だった。


 眼の前に上質な肉を置いて、オレはもう、立ち上がる気力なんてなかった。


 何か食べなきゃ、すぐにオレはくたばっちまう。

 だったら、食べるしかないよな。

 せめて、十分に焼いて食べよう。


「【火素フレイム】」


 オレは食欲には抗えず、大熊モンスターを焼いて食べることにした。

 火の魔法で、熊のモンスターを炎で包み込んだ。


 ジュゥゥゥゥ!!!


 と、美味しそうな匂いが広がり、パチパチと火花を散らす。

 熊の丸焼きなんて、初めてだ。

 これが美味しくないはずがない!


 オレは火の魔法を止めて、そのまま熊の巨体にガブリとかじりついた。

 硬い肉だったが、強く噛みちぎって、咀嚼する。

 プリプリの弾力ある肉。

 ホカホカの柔肉が喉を通り、旨味が全身に行き渡る。

 うまい、うまい……


「こんなうまいもの、食べたことねぇよ……」


 美味しすぎて、涙が溢れてきた。

 止まらない。食べられる幸せ。

 オレは無我夢中で、頬張った。


 迫りくる危険に、気づけぬほどに………


 ドスン、ドスン……


 足音がした。


 ドスン、ドスン……


 地面が揺れる。


 オレはようやく違和感に気づき、真上を見上げた。


「え……?」


 そこにいたのは、見上げるほど大きなモンスター。

 日本刀のように鋭く尖った四本足は、大木のごとく遥か高く。

 その上には、はるかに長い高い首。


 

 そいつは間違いなく、【エルヴァルード】であった。

 黄色い身体の、巨大なキリン型モンスター。

 マグダーラ山脈の最強モンスターの一種である。


 集める薬剤のリストにも載っている。

 【エルヴァルード】の危険度は、【サルファ・メルファ】より数段上だ。

 最後に倒そうと思っていた。


 死……

 逃げろ……逃げろ……


 温まっていた身体に、急激な寒気が襲いかかる。

 オレは後ろによろけながら、いち目散もくさんに逃げ出した。


 その直後。


 ドォォォォン!!


 と、後ろで轟音がして、オレは前へと吹き飛ばされた。

 

 ボスッ!!


 頭から雪の中に突っ込んだ。

 冷てぇっ……

 慌てて足を踏ん張って、身体を起こして、後ろを振り返った。


 すぐ後ろに、【エルヴァルード】の大きな頭が、降りてきていた。

 鋭く先端の尖った頭部、5メートルの口がガバリと開く。


 ガブリ!!


 大きな口は、熊のモンスターにかぶりついた。

 そしてバキゴキと骨の割れる咀嚼音と共に、

 オレの焼き熊肉が、【エルヴァルード】に丸呑みにされた。


 

 恐怖のあまり、呼吸がままならなかった。

 死の恐怖である。

 次はオレだ。オレが食われる番だ。


 やだ。いやだっ。

 死にたくねぇよっ!


 空腹を満たした身体で、せい一杯走った。

 だけど、うまく走れない。

 積雪が深くて、雪に足を取られて、転びそうになって……

 そしてついに……

 踏み込んだ右足が、雪の中へと深く沈みこんだ。


「っ……!?」


 嘘だろ……

 オレの右足は深い穴にハマってしまった。

 腰の高さまで、雪の中に沈みこんだ。


 動けない……

 月明かりが消えて、急に暗くなった。

 反射的に、後ろを振り向くと、

 【エルヴァルード】が真上、オレに影を落とし、

 その太いとがった右足を、オレに向かって突き刺そうとしていた。


 あ、死んだ……


 目の前が真っ暗になって、オレは死を確信した。

 身動きの取れないまま、右足に身体を刺し裂かれた。


 かと思った。


 


 


……………?


 懐かしい感覚だった。

 オレはこの感覚を知っている。

 風を切り裂き、心臓が浮く感覚。


 オレは、空を飛んでいた。


「え………?」


 閉じていた目を、ぼんやりと開けると。

 

 バサッ、バサッ


 と、激しい羽の音がした。

 見覚えのあるくちばし、見覚えのある翼。

 オレはまた、大きな鳥に捕まえられて、大空を舞っていた。


【ステュムパーリデス】……?


 それは、見覚えのある鳥だった。

 大きなくちばし、真っ白な銀翼。

 オレを巣へと連れ去った親鳥が、またオレの身体を掴んで、空へと飛び去っていた。


「ギャァァァァァォォォ!!!」

 

 後ろから、おぞましい鳴き声がした。

 空の上で、後ろを振り返ると、

 【エルヴァルード】が口を開いて、俺たちの方へと向けていた。


 まずい……何か来る。


 直後……


 【エルヴァルード】の口から、透明な光る槍が、数えきれないほど飛び出して、オレの大鳥のほうへと襲いかかってきた。


 ドゴォォッ!!


「ギュォォォ!!」


 と、オレを掴んだ大鳥が叫んだ。

 透明な光る槍が、大鳥の羽に当たったのだ。

 大鳥の身体から血が噴き出て、大鳥はオレを掴んだまま、バサバサと暴れ回った。


 ドゴォォ!!


 今度はオレの目の前、大鳥の腹部に、透明な槍が突き刺さった。

 大鳥から鮮血が飛び出す。

 近くで見ると透明な槍の正体が分かった。

 鋭く尖った氷だった。

 【エルヴァルード】は、口から氷の槍を吐いていたのだ。


 バサリ……バサリ…と、羽ばたきが弱くなって。

 大鳥とオレは、雪の地面へと落下していった。


 バスン……と、激痛とともに、オレと大鳥は雪に叩きつけられて……










 何も見えない、何も聞こえない。痛くてもう動けない。


『起きて……逃げて……キミは生きて……』


 真っ暗な闇の中で、オレを呼ぶ声がした。




「ギャォ……ギャォ……ギャォ……」


 お腹が、ツンツンと小突かれる感覚。

 身体が、ベロベロと舐められる感覚。

 聞き覚えのあるモンスターの鳴き声。


 オレは気絶していたのか?


 嗅いだ事のある、臭くて酷い匂い。

 オレの身体は、また唾液まみれだった。


 ゆっくりと目を開ける。


 そこには、血まみれで傷だらけの鳥。

 【ステュムパーリデス】の親鳥がいて。

 心配そうな目で、オレの傷口を、大きな舌でベロベロと舐めていた。


 オレを助けようとしてくれたのか?


 美しい毛並みの身体は、何本もの歪な氷が突き刺さり。

 純白の立派な翼は、出血で真っ赤に染まっていた。

 

「なんで……? お前っ、オレのために……」


 訳がわからなかった。

 オレは、コイツに助けられた。


 ズブゥゥゥゥ!!!


 目の前に、エルヴァルードの足が落ちてきた。

 槍のように尖った足が傷だらけの大鳥に突き刺さる。

 【ステュムパーリデス】の親鳥の腹に風穴を広げて、串刺しにした。


 目の前で、血の花火が爆発する。

 オレの命の恩人、親鳥の腹部には、太さ2メートルもの左足が突き刺さっている。






「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 オレは泣き叫んでいた。

 身体じゅうの痛みも忘れて、飛び起きた。

 オレは泣きながら、腹を串刺しにされた親鳥へと駆け寄った。


「やだっ! やだっ!! 死ぬなっ!! 

回復ヒール】!! 【回復ヒール】!! 【回復ヒール】ッ!!」


 バカの一つ覚えみたいに、オレは親鳥の身体を抱きしめて、回復魔法を連呼する。

 死なせるものか、死なせてたまるか。

 オレを助けてくれた、命の恩人。

 ここで死ぬなんて許さないっ!!

 絶対オレがっ、助けてやるっ!!


『逃げて……我が子の……命の恩人……』


「え……?」


 死にかけの大鳥から、そんな声がした。

 確かに聞こえた気がした。

 獣がヒトの言葉を話せる訳がないのに。

 分かるのだ。

 死にかけの震え声、オレに向けた声。

 子供鳥を助けた感謝と、オレの生を願う声が。


「あ……」


 上を見上げる。

 もう一つの前足が、こんどはオレを串刺しにしようと落下していた。

 もう手遅れだった。


(なにやってんだ、オレは……)


 この大鳥は、オレを助けるために命を張ってくれたのに……

 どうしてオレは、逃げなかった?


 オレの身体は、動かなかった。

 落ちてくる左足の槍。

 まっすぐ、まっすぐ、オレに向かって……

 死へのカウントダウンをする。


 ごめん。

 ごめんみんな。

 オレを信じて送り出してくれた、ジルク、母さん、父さん。

 オレを信じてついてきてくれた、行宗、直穂

 誠也せいや……

 迷惑かけて、約束守れなくて、悲しませてごめん……

 オレは、ここで死ぬみたいだ。


 あぁ、嫌だ。嫌だなぁ。

 死にたく、ないよ。

 オレ、オレはもっと、ずっと生きたい。

 父さんと一緒に、誠也と一緒に、みんなと一緒にっ……!


 





 ガギン!! ドゴォォォォ!!


 硬くて重い、金属音がした。

 すぐ近くで衝突音が轟き。

 オレはまた後ろへ吹き飛ばされた。


 でも、オレは雪に落ちるわけではなくて。

 暖かくて、懐かしい、胸の中へ。

 大きな腕で抱きしめられた。


「……誠也せいや……?」


 これは、夢だろうか?

 オレは大好きな人の胸の中にいた。

 剣を握りしめた、汗臭くて男らしい誠也せいやの胸のなかに。

 誠也はオレを抱きしめて、オレの顔を覗きこみ、くしゃくしゃの泣き顔で笑っていた。


「フィリア……良かったっ……っ……生きててくれて、ありがとうっっ……」


 やっと、会えた……

 また会えたよ。


 誠也せいやの太い腕で、オレは強く抱きしめられる。

 あったかくて、力強くて、

 涙がポロポロと溢れ出した。


「……せいやっ………せいやぁぁ………!! 怖かったよぉぉ!!」


 オレは、自分でもびっくりするぐらい、子供みたいに泣きじゃくった。

 誠也せいやがいると、すごく安心する。

 どんなに辛いことも、苦しいことも。

 誠也と一緒なら、大丈夫だって思えるんだ。


「あぁ、私もっ、怖かったっ……間に合って本当に良かったっ……」


 と、そんな時。

 誠也せいやの後ろ、背中の後ろから、エルヴァルードの足が迫っていた。


「せ、誠也せいやっ、危ねぇっ!!」


「大丈夫だ」


 誠也はオレの耳元で、安心させる声を出して。

 鋼の大剣を握りしめた。


「うぉおぉぉぉぉ!!」


 誠也は雄叫びをあげて、迫り来るエルヴァルードの足に、剣を構えた。


「無理だっ! 敵わないっ! 死んじゃうよっ!!」


 オレが誠也に叫んだ刹那。

 誠也の剣とモンスターの足が接触する。


 ガギィイイイン!!


 と、力強い金属音がして。

 モンスターの足の軌道がそれた。

 オレを避けるように、すぐ横を空振りしたのだ。


「誠也? 今のはっ……!?」


「舐めるなよ、フィリア。私は王国軍の古参戦士だ。

 力でかなわなくとも、つちかった技術で、攻撃の軌道をらす事は出来る。

 私だって、好きな女のひとりぐらいは守ってみせる」


 振り返った誠也は、ニカッと男らしく笑った。

 あれ?

 心臓の鼓動が熱い。

 いま誠也せいや、なにか変なことを言ってなかったか?


「逃げるぞ、フィリア!」


 誠也せいやは大剣を鞘におさめて、オレの身体を抱え上げた。


「身体中ボロボロだなっ! 回復魔法は使えないのか? それに、変な臭いもする。どうして……?」


 誠也せいやに指摘されて、

 オレは最悪の事実に気づいてしまった。

 自分の身体がステュムパーリデスの臭い唾液まみれだと、気づいた。



「うわっ、や、やめろっ。くさいからっ、あんまり嗅ぐなっ!!

 それにオレは、あいつを助けないとっ!!

 あの鳥は、オレを救おうとしてくれたんだっ! 

 オレのために危険な目に遭って、腹を裂かれて死にそうなんだよっ!」


 オレは必死に叫んだ。

 逃げるべきなのは分かってる。

 俺たちじゃコイツらには勝てない。


 でも、オレはあの優しい鳥を、見捨てたくないんだ。


「きっと大丈夫だ。彼らがなんとかくれる。

 私とお前には、あと2人、心強い仲間がついているだろう」


 誠也せいやはオレをおんぶして、雪を走って逃げながら、

 空の上を指さした。


 星空を駆ける、2本の白い流星。

 純白を光を纏った二人は、空に2本の線を引き、【エルヴァルード】へと突撃する。


 賢者と天使。

 行宗ゆきむね直穂なおほが、駆けつけてくれた。







万波行宗まんなみゆきむね視点ー


「間に合った……!」


 フィリアは無事に、誠也せいやさんの胸のなかにいた。

 

 

 あの後、雪嵐がやんだあと。

 俺たちは夜の闇のなかで、フィリアを探し歩いた。

 

 静かな夜の雪の大地、

 行くあてもなく、フィリアを探して歩き続けていると。

 近くで激しい音が聞こえたのだ。


 目を凝らして音のする方を見ると、

 マグダーラ山脈で最初に見た、キリン型モンスター。【エルヴァルード】が暴れ回っていたのだ。


 そしてその足元に、フィリアがいた。


 フィリアが襲われていた。


 誠也せいやさんが真っ先に走って駆けつけて、

 俺と直穂なおほは背中合わせになって、座り、いたした。


 恥ずかしくて、焦って、恐怖と寒さで右手が震えたけれど。

 直穂なおほと背中で通じ合って、使わないほうの手を握り合って、互いに励ましあっていた。

 俺と直穂は、【自慰マスター○ーション】スキルで賢者と天使となり、フィリアの元へと駆けつけた。

 

 フィリアも死なず、なんとか賢者と天使が間に合った。

 良かった。


 【エルヴァルード】は強い。

 さっきまでの俺と直穂じゃ、勝てないかもしれない相手だ。

 でも今俺は、負ける気がしなかった。


「いくよ行宗ゆきむねっ! まずはフィリアちゃんの命の恩人を助けないとねっ!」


 直穂なおほが俺の隣で叫んだ。

 大丈夫だ。

 俺と直穂なおほは、最強変態コンビだから。

 こんなキリンなんかには、負けないっ!





 



 

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