拝読致しました。
天下で誰よりも一番に縁起でもないことを考える、それが天下人。そう言いきれる人物にこそ、上に立って貰いたいと思ってしまいます(^^;)
人を治めたいとも、現世の利益を追及したいとも思わず、月光に浮かぶ蝶に魅了されるようなご仁では、館で討死という壮烈な結末はなかなか似合いませんね(^_^;)
三十路半ばにして甥の陣営の調整役を担うあたり、苦労して生きてきたのかな、とも感じます。
そんな有楽さんの戦国暮らしはまだ続く、ですね。どんな生き方か、楽しみです!
作者からの返信
織田信忠さんは、拙作ではわりと覚悟が決まっているという設定なので、だからこんな奇禍に巻き込まれても恬淡と「縁起悪くても、それが天下人の仕事だから」と割り切ります^^;
こういう人ってあまりいませんから、貴重ですね。
一方で有楽さんは武士というより官僚的な側面が強かったと思いますし、何より文化人として生きていたいという欲求がありましたから、だから本能寺の変でも、生きようとして逃げたと思います。
信忠は天下人だし当主(家督は譲られていました)なので、これは覚悟を見せる立場だから、逃げなかったのでしょう。
……京雀からすると、その対比が「ウケる(笑)」と思われたのでは。
でも有楽さんは京雀の「さえずり」を気にせずに(気にしたかもしれませんが)、その後の人生をまっとうしたところが、逆に凄いと思います^^;
ありがとうございました。
本能寺の後に、長益さんを担ごうという動きがないのは、やっぱり信忠付きだったからですかね。
三法師の後見人にもなっていないところが、また立場を物語っている気もします。
作者からの返信
長益さんは庶子だったから、他の織田家の御曹司とはレベルがちがったんでしょうね。
平手政秀の娘を娶ったあたりも、傅役として仕えてね、という意味なんでは。
あとは信雄さんがまだ生きているから、そりゃあ信雄さんの方へみんな集まると思いますし。有楽さん本人も(笑)
信忠は本能寺の変の時に、長益さんではなく、前田玄以に三法師のことを頼んでいるから、やっぱり長益さんはそういうところから埒外にいたんでしょう。
あの人たらしが取り込みに来なかったところも、それを証明していると思います^^;
ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
真実はわかりませんが、有楽斎さんが信忠をそそのかして、自分だけ逃げた……より、本作で描かれたように、そのような風評を流された、の方がしっくりきますね(^◇^;)
この後も普通に逃げまくるんですけど、わざわざ引っ掻き回さないというか、己一人で完結した調整役という雰囲気があります。面白かったです。
作者からの返信
たぶん、実際は、そそのかしたというか、「もうヤバいよね」「ヤバいんじゃない?」というやり取りをして、信忠は覚悟完了して切腹しまい、長益は「あれ? 逃げられるんじゃね?」と気づいてスタコラサッサだったのでは^^;
……でも拙作では、何というか長益さんを淡泊な性格にしているので、よくわからないうちに逃げた、そして熱い風評被害を受けた、ということにしました^^;
「しっくりくる」と言われて、嬉しかったです。
その後も有楽さん、どちらかというと負け組の方の調整役を演じる人生がつづき、そしておっしゃるとおり、逃げまくります(笑)
でも、調整に努力しているし、危なくなったらそりゃ逃げるのは仕方ないから、あまり「逃げた奴」と言ってもなぁ……と思います^^;
ありがとうございました。
他の作品と同じ時空なのかな?と、もし違ってもここでこうしている間に、あっちのあの人は……とかってにやにやしちゃいますねぇ。あなたのことです、神戸信孝さん。
信忠さんが自分が死んだら信雄のところに行って信孝は駄目よって、ウンソウダネって気持ちでいっぱいですねぇ。そしてあれこれ信忠さんが考えてくれたのに、逃げるのでいっぱいでよく覚えていない長益さん……(苦笑)勝手に怒ってくれる信雄さん。あ、でもこの人も長生きするんでしたっけ?(うろ覚え)
作者からの返信
何となく、おんなじような、ちがうような時空です^^;
まあ、史実ベースなので、同じっちゃあ同じですが。
神戸さん、例によって血気盛んなんで、やはり突っ走ります(笑)
だから信雄の方に行ってねというのは、私の創作です^^;
でも長益が逃げる時点で(史実では、一度、安土城に逃がれましたが、そこから逃げる時点で)、神戸さんは「自滅」していたので、選択肢は信雄一択だったりします(笑)
そんなわけで信雄さんのところに身を寄せた長益さんですが、信雄は信雄で自分勝手な面もあったりして(笑)苦労しています。
そしておっしゃるとおり、信雄さんは太閤相手にイキったりして改易を食らったりと、不良人生を突き進みますが、結局天寿を全うします。
信忠、信孝のことを考えると、破格の生き抜き方だと思います^^;
ありがとうございました。
じっくり描くと重厚な長編にもなりそうなお話しですね。それはそれで、読んでみたい気がします。
折に触れて登場する揚羽蝶の意匠などは、たぶん長編だとさらに効果的かな、なんて。
勝手を言ってすみません。
作者からの返信
信長の尾張時代、本能寺、小牧長久手、太閤秀吉、関ヶ原、大坂の陣……有楽の生涯を述べると、たしかに濃厚な長編となりそうです。
当事者というか、ちょっと辺縁に近い感じで書くのが、手腕を問われるお話となりそうですが^^;
揚羽蝶の意匠、そうですよね。
こういう小道具は、長編だと読者さまに「あっ、出た出た」と思ってもらえそうです^^;
ありがとうございました。