第7話 集まろう
「共鳴。便利だけど……まぁ、これ便利っちゃ便利だな」
「そうですね。役割分担はしてますが、一人欠けたとしてもこれだったら、迷宮に潜って大丈夫」
「罠とか魔物でやばい状況に陥ることも減るね〜」
クイン、ニィナ、ラントーテは楽観的に話している。しかし、イシィ、エスタントア、ユウヤ、ナカはかなり深く悩んでいた。このまま共鳴を使っていって大丈夫なのかどうか――。
さらなる副作用か何かがあるのではないかと不安になっている。
ただ、その考えとは裏腹に共鳴について軽く話しただけで、家に帰ることになった。ユウヤが家に帰って開口一番の言葉は
「共鳴について一緒に考えてくれないか?」
だった。当然、クレナやカチューシャは困惑していた。クレナ、従者、カチューシャで顔を見合わせた後、クレナがユウヤに近づき言った。
「どうしたの?」
「……あぁ、すまん。カチューシャに聞きたいことがあるんだ」
「了解」
ユウヤはテーブルの椅子につき、夕飯を待ちながらカチューシャと話す。
「何を聞きたいの?」
「スキルを持つ者だが、俺の共鳴について分かるか?」
「ふふ、分かりません。そんなの分かったら、異常ですよ。しかし、なーんでそんなこと聞くのかな?」
「実は――」と事の経緯を全て話した。
「そんな不思議なことが起こるんだ」
「あぁ、アビリティを得たのは他に異常はないから、共鳴で間違いないんだが、本っ当に!不思議なんだ。分からなすぎる」
コトっと音が鳴ると、そちらの方に目を向ける。そうすると、皿が置かれていた。
「気にしすぎてもいいことはないよ」
飯を食べた後も悩みながら眠りについた。
◆■◆■◆■
数日の休みの後、冒険者ギルドに行ってみる。依頼の確認は交代制にして復帰は皆でギルドに集まることにした。
かなり殺伐とした雰囲気だった。しかし、ユウヤは明るく挨拶をする。
「おはよう」
「おはよう。ユウヤ」
――冒険者が大人数で集まっていた。
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