第13話 のろい
依頼の鉱石か採掘出来る場につくと、カンキョウで鉱石を削りとっていく。通常、魔物は石を削る時には敏感ですぐに寄ってくる。しかし、カンキョウだからなのか全然寄ってこなかった。
「魔物、全然来ないな」
「まぁ、採掘で寄ってくるっていうのも謎だから、このくらいが普通じゃな〜い?」
「……魔物の特性だと思ってたんだがな」
採掘を終えると魔物を蹴散らしながら帰っていく。帰っていくのだが、途中で目のイかれてる不審人物達と出会った。迷宮で出会ったとしても挨拶する必要はない。すっ、と横を通る時、――ユウヤは吐いた。
「大丈夫ですか」
不審人物の内の一人が顔が見えるはずなのにくぐもった声を発しながら、ユウヤに手を差し伸べる。
ユウヤは、少し手を取ることを躊躇いながらも好意を受け取った。
手を取るとなんだか体が軽くなり、すぐに立てた。
「ありがとう」
「どういたしまして」
不審人物達は去っていった。不審人物達が見えなくなったところで、クインが聞いてきた。
「どうしたんだ?ユウヤ、いきなり吐いてさ。もしかして、あの目のイってる奴らに何かされたのか」
「いや、……あいつらの思考が悍ましすぎてな」
「そんなにか」
「あぁ、バックを背負ってたが、あそこの中にいやがるぜ。人がよぉ」
「……!」
エスタントアが強く反応し、不審人物達に殺意を向けた。エスタントアも呪具を作成し、使っているとはいえ、不審人物達のことは許せないようだ。
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