第10話 久しぶりに

「お〜い」


 団体がユウヤ達の前に出てくる。冒険者ギルドに向かう途中で、颯爽と現れたのは――いつぞやの面倒な冒険者だ。(第二章十七話)


「お前等何しにきたんだよ」

「いや、メンバーが揃っているから、良かったなと言おうとな」

「そのために前防いだのかよ。他の人にも迷惑だ。だから面倒なんだよなー」


 その言葉によって、面倒な冒険者は過剰な反応をする。地面に手をついて伏した状態で声をあげた。


「ぐはっ」


「そいつ、どけといてなー。クイン、ラントーテ、イシィ、ナカ、エスタントア行くぞ」


 しれっと、ユウヤ達は通っていった。(呼ぶ人数多かった)とユウヤは関係のないことを考えるのだった。

 ――今度は、テキシャ、カナミ、グノルと出会った。


「こんにちは〜」

「こんにちは」

「大所帯ねー。ユウヤ君、会わないうちに活躍してるみたいで凄いわ。噂になってるのよ?」


 と、話しかけられる。皆が軽く会釈をしながら、挨拶をした後、ユウヤが会話をする。


「ははは……、恐縮です」

「うふふ、無茶だけはしないでね」

「そうよ。死んじゃったらそこまでなんだから」


 ――会話が終わる。

 終始、エスタントアは「誰だ?」といった表情をしていた。

 ◆■◆■◆■


 冒険者ギルドにつくと、ユウヤが皆に言った。


「先にクラン名決めとかない?」

「お〜、賛成!」

「うん」

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