第9話 カンキョウ

 ラフトがやったユウヤ達が死にかけになる猛攻も、舐めプということをユウヤは信じられない。(あいつ、ちょっと焦ってなかったっけ?)


「今の戦力でエスタントアが敵対した場合、どうなる?普通に遠慮なく答えてくれ」

「半数は殺せる。まぁ、その後で私が倒される、くらいの実力かな。はっきり言うとね〜呪具の調子によって変わるから、微妙な違いはある」

「そのくらい……かぁ」


 ユウヤはゲーム《稀代の英雄譚》の魔人のことを考える。正直、ゲームとしてちゃんと成長していたということもあるが、ユウヤにそんな強かった覚えはない。


「最弱はどのくらい?」

「……最弱は、特殊能力しか取り柄ないくらいかな。基本的に選ばれるのは特殊能力持ちばっかだし」

「……」

「参考になった?」

「あぁ」


 そこで会話を終了して、家に帰った。


◆■◆■◆■


 クランとなって初めての依頼が来た。依頼が来た時の皆の反応は新鮮だった。クランの場合は、受付嬢などから依頼の書を渡されるのだ。

 渡された時に遡る。

 迷宮の門番が話しかけてきた。


「君達、クランに依頼が来ていたよ」

「え?マジ」

「はえ〜な。依頼くるの」

「依頼見せてください」


 内容は簡単なもので、六層にある鉱石、ジオマライトの採取だ。採取中で魔物に注意すればいいだけ。


「依頼受けるでいいよな」

「おぅ」

「……一旦、戻るか」


 依頼を受注するために戻ろうとすると、門番からこう言われた。


「クラン名を決めていないけど、どうするのか?」

「それじゃあ、依頼の受注のときにクラン名つけときます」


 冒険者ギルドに向かった。(クラン名とか受付の人にそんな聞かれなかったから忘れてたー)

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