第5話 処刑の剣②

 人間?は剣を持たずに襲ってきた。身体能力は高く距離がどんどん詰まっていく。ユウヤの火球に怯まず突っ込んでくる。


「ちっ」


 ユウヤが火球を飛ばした。人間?は手を振り払ってかき消す。

 人間?のリーチは魔力を使ってユウヤよりもあり、苦戦を強いられなる。

 魔力の爪がユウヤを掠めるが、ユウヤは腹を裂いた。


「ぐっうぅ……クソがぁ」


 人間?から聞いた初めての言葉は、そんなものだった。

 共鳴を使ってさらに思考を読めそうもないので、人間?に近づき――殺した。


「解体はしたくないな。戦利品の剣は」


 ユウヤが鞘から剣を取ろうとしても、取れない。


「なんだこ……」


 油断しているときにゴブリンが出現し、鞘を持ったままゴブリンの方を向いた。

 すると


「『選定す』」


 鞘は赤く光り、剣が抜けた。

 剣を振るう時、声が聞こえてきた。


「汝らに咎はなし。平等に振り払われる」


 そう口ずさむと、ゴブリンの首をするんと落とした。そして、鞘に自動で戻る。

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