第4話 処刑人の剣①

 結局、ユウヤはソロで時々入ることになった。ただ、クランの依頼は流石に一緒だ。

 ユウヤが少し喜んでいる。


「やったぜ。さっそくソロでやってもいいか?」

「まぁ、いいよ」

「うんうん」

「ふぉ〜」


 ユウヤのテンションはとても上がっていた。


「私達は私達で迷宮潜っとくよ」

「了解」


 ◆■◆■◆■


 ユウヤ達は迷宮で別れることにした。一緒に列に並んで迷宮に入り、別れの挨拶をする。


「じゃあな」

「じゃ」


 ユウヤは皆と別れると共鳴を探索に使ってみる。

 今まで、散々魔物に使ってきたので大丈夫だろう。まだまだ浅い層だからなのか人の思考が入り乱れてきた。

 そこで、魔物の思考が入ってくる。


「見つけた」


 魔法の練習も兼ねて、どんどんと深く迷宮を潜る。少しずつ魔物の密度が濃くなってくる。(いや、思考が精神が強固になっているのか?)

 世界がさらに鮮明に感じる。

 先天性のアビリティは常時使えるものもあるので、ユウヤは先天性なのかもしれない。


「思考会話の中継点にしなけりゃ全然大丈夫だ!」


 七階層を通りすぎて、八階層にまでたどり着いた。レベルも三上がって、18となっている。

 そして、金属プレートを確認していると、黒い感情に触れた。

 明らかに人間の思考。


「くっ」


 ユウヤが剣を構えながら、火の玉を用意させておく。剣を携えた人間?が見えてくる。


「吸血鬼か?」

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