第2話 先輩として

 皆も教会で浄化してもらうと、案の定レベルが15まで上がった。


「皆、15になった」

「そっから、レベルが上がりにくくなるからね。レベルアップを補助する魔法とか薬があるけど、俺達にはないし……まぁ、地道にやってこ」

「おぉ!」


 ◆■◆■


 さっそく、迷宮に潜ってみると動きから違った。身体能力全てが向上したからなのか、皆が理想に近い動きをしている。


 常に前線がニィナなどの魔法使いの邪魔をしないように位置取りしながら、安定している。共鳴によって感覚で味方の位置を把握し、声掛けをすることによって変則的な動きをしても対応していける。

 おそらく、動きの型はもう完成したのだろう。

 六層の魔物はもはや敵出はなかった。


「ふぅ、爽快だな。魔物を蹴散らせるのは」

「ただ、ここに長くいてもユウヤみたいにされるから注意だな」


 皆が女性化されたユウヤに注目する。


「もう〜、うざいってお前ら」

「そういえば、口調治ったなー」

「薬を飲んでから治せるようになったんだよ!」


 慣らしを終えると迷宮から、帰っていった。


 ◆■◆■◆■


 教会から魂の知識を教えてもらおうとしていると、一人の少年が熱心に本を読んでいた。ユウヤは軽く少年に質問してみた。


「何読んでるの?」

「冒険者で強くなる方法」


 ユウヤは軽く先輩としてアドバイスをした後、シスターに世界の先輩としてアドバイスをしてもらった。

 ただ、わかったことは魂の淀みは伝染する程度だった。

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