第49話 馴れ初め?
アイドル本番前日に迷宮に潜っている時、エスタントアにこんなことを聞かれた。
「そういえば、クインとユウヤはなんで出会ったの?クインは裕福なのにユウヤめっちゃ借金あるしさ」
「あぁー、気になる〜。私も」
「はぁ〜〜」
明らかにユウヤがトーンを下げてため息を吐いた。
「どしたの?」
「それ今朝クレナにも言われたのよ」
「それで?」
「覚えてないって言ったら驚かれたの」
「そりゃあ、俺が友人のためにわざわざお手伝いさんを寄越したのに慣れ初めとか何にも覚えてなかったら、驚くよ」
クインが当然のことを言ってくるが、ユウヤの記憶に完全に無いのだし、しょうがない。
「覚えてないから教えてほしい……」
「しょうがないなぁ、もう。お前は俺の■◆■■だろ?」
「は?」
全くクインの言ってることが聞き取れなかった。まるでそこだけ耳を防がれたように――。共鳴の力を強めようとするが、アビリティの力がどんどん弱まっていく。
「もっかい! お願い……」
「恥ずかしいな。お前は俺の■◆!■■! これで聞こえたか?」
「……あ、あぁ」
ユウヤが魂が抜けたように生返事をする。そうして、ユウヤがボーっとしてるところで、皆とクインは会話をしている。
「■◆■■って何があったの?」
「これは初めて■を抜け出した時の話でな。■■◆■をそのまま着てたから、それ目当てで■■に■◆◆◆んだよ」
「おぉ、■を抜け出すって相当だな」
「まぁな〜、自由を感じなかった。もっと人生楽しみたかったんだ」
「そこでユウヤさんが■けたと……」
「あぁ、だから、ユウヤは■◆■■だ」
ユウヤはこのまま疎外感に苛まれながら、戦闘を繰り返した。ユウヤは(どうして、今このタイミングで聞こえないんだ)そう思うことしか出来なかった
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