第68話 プロポーズ
特級ダンジョンを全部攻略したのでこうちよに連絡を入れる。
「あ、校長。特級は全部なんとかしましたんで」
『本当か?なら日本はもう安泰だなぁ』
「まだ上級がたくさん残ってるじゃないですか」
『それはこれからじゃて、なーに、おまえさんに迷惑はかけんつもりじゃ!』
と言うことで丸く治った特級ダンジョンはコン、ユキ、ナキ、グラの四匹も仲間にしてなんとかおさまった。
「さてと、鹿児島土産もたくさん買ったし海にでもいこうか!」
「『『『『おー』』』』」
ゴールドビーチ大浜海水浴のと言うどこまでやってきた!
「海綺麗!」
「検索したからな!」
『おおー』
『海じゃ』
『綺麗』
『腹減った』
海の家で何か食べよう。
「じゃぁ、こっちにいこうか」
海の家ではグラが食べる食べる。食べ尽くしそうだったから無理やり辞めさせたけど怒ってはいなかった。たらふく食べたからな。
「グラ美味いか?」
俺の分だ。
『まぐまぐ』
「うまいみたいだね!よかったねー!」
浮き輪を借りてきてみんなでプカプカしながら海を満喫している。
『海なんて何十年ぶりじゃ!』
『プカプカ楽しいのう』
『浮き輪大きい』
『グラララ』
グラは笑っているようだった。
夕日の時間までたっぷり楽しんで旅館に泊まる。食事は十人前頼んでおいた。
浴衣のシアも綺麗だと思った。
みんな我先にと飯を食べる。
『我のじゃぞ!グラ』
『グラララ』
『笑うでない』
「刺身が美味しいね!」
『美味い!魚というのは美味いのぉ』
海鮮がとても新鮮で美味しかった。
みんな大満足だ。
夜の海辺を散歩する。コン達には帰ってもらった。
「綺麗な月夜ね」
雪が水面に反射してとても美しい光景だ。
「そうだな」
「こっちにきてから楽しいことばかりでいいのかな?」
「あっちじゃ、そんなことできなかったからな」
異世界ではいつも狩りをしてすごしていたからな。
「シア」
「なあに?」
「こっちでは結婚前に指輪を渡してプロポーズするんだよ」
「へ、へぇ」
「俺と結婚してください」
この時のために作った指輪だ。
「いいの?こんな私で?」
「君だからいいんだ。シアじゃなきゃダメなんだ」
「はい!私は隼人と結婚します」
その日の夜に俺たちは結ばれた。
「おはよう」
「お、おはよ」
全てが美しく思えてとても清々しいきぶんだ。
「朝から温泉なんて贅沢ね」
「部屋に温泉付きを頼んだからね」
今日はみんなに我慢してもらって二人きりにさせてもらっている。
朝ごはんも豪華だった。
車で山道を走り上からの景色を眺める。
「凄い凄い!あんなに小さく見える」
「そうだね」
左手の薬指には婚約指輪がはめられていた。
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