第60話 怒りの大火事
まだ春休みである。
特級ダンジョンから帰ってきてからは上級ダンジョンを一日一回は攻略しないといけなかった。コンとユキの散歩のためだ。
おかげで拳聖が何もしてないのにレベル99になった。
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拳聖(太陽脚 月拳 星拳 パワーアップ 太陽二連脚 彗星拳 百烈拳 百烈脚 天拳)
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魔石も数えきれないほど持っているし、スキルオーブのランダムとマジックバックも大量にアイテムボックスに入っている。一回整理したい。
オークションに出すのも手だが金がまた入って来るのがな。今でも使えきれないほど金があるので、これは家でもたてるか?
そんなことを考えていたら50階層へ辿り着いていた。コンとユキはウキウキだ。
扉を開くと我先にとモンスターに襲いかかり瞬殺している。ドロップは魔石とジョブオーブの槍聖?宝箱には500万円とスキルオーブランダムが入っていた。まだジョブはあるのか。
槍聖のオーブを体に取り込む。
「俺にも戦わせてくれよ?」
『獲物は早い者勝ちじゃ』
『そう、遅いのが悪いのよ』
カチンときた。俺だって本気を出せば。
「分かったよ」
『あっ』
『やっちゃったかしら』
今日は二個目のダンジョンに行く。
『あの、二個目?』
『一日一個じゃ?』
「もう一度いくぞ」
『『はい』』
俺は本気を出しコンを追い抜き、ユキの獲物を横取りした。50階層にら辿り着くとコンとユキが震えている。扉を開けると同時に『エンドオブハート』をぶっ放しレッドドラゴンを仕留めた。ドロップは魔石とジョブオーブの大魔導師だった。宝箱には500万円とスキルオーブランダム。
「ふう。いい汗かいたな」
『悪かったよ』
『ほんとにごめんなさい』
「わかればよろしい」
しかし、また増えたな大魔導師だと陽菜と被るのか。まぁいいか。
車で家に帰り着くと。家が燃えていて消防士さん達が火を消しているが全焼だろう?たしか父さんは会社で母さんはいたはずなのだが。母さんは家を眺めていた。助かったみたいで良かった。シアもダンジョンにいってたはずだから全員無事だな。
「母さん」
「隼人ー、ごめんなさい!私が気づくのが遅かったばっかりに」
「なにがあったの?」
「たぶん不審火らしいの家の物置から火が出てたらしいから」
運悪く燃え移ったみたいだな。
俺は周りを見ると笑ってる奴が1人いた。
すぐには捕まえない、鑑定。
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檜山 傑 12歳
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と出た。
コンにお願いしてつけてもらうように言った。近くには俺が待機する。
『彼奴また火をつけるぞ』
すぐに現場に向かい取り押さえる。
ガソリンの入った缶とライターを持っていた。すぐに警察に電話してきてもらった。
一歩間違えば自分が大火傷するのに缶にいれてるところが幼さを感じる。
だが犯罪は犯罪だ。
「僕じゃない!」
などと叫んでいるが物的証拠と俺が尾行したことを伝え今度から警察に任せるようにとのことだった。
家に帰ると母さんが消えた家からアルバムなどの大事なものを探していた。
「母さんは悪くないからね。犯人は捕まえたよ」
「そう、これからどうしようかしら」
「まずは火災保険の会社に連絡じゃないかな?」
「そ、そうね」
「それにどうせなら建て替えようと思ってたから」
「え?」
「二世帯住宅でいいでしょ?」
「お金は」
「保険金と俺が出すからさ」
「隼人!」
母さんは泣き崩れた。そりゃそうだ、今まで暮らしてきた家なんだからな。
ホテル暮らしが始まったあといらいろと父さんが、書類なんかを頑張って書いていた。
俺は建て替えてくれる建築会社が健介の父さんのところだったので話はスムーズに進み解体工事が始まった。
色々と懐かしいものが出てきたが大事な物以外は廃棄してもらい新しく建てられる家には予算は俺が出すから好きに作ってくれた。
二世帯住宅でいい。シアと2人で暮らす家だ。父さん母さんもいるし、それなりにプライベートスペースができるのがいいな。
家を建てるのに時間はかかるので借家を借りることにした。ホテルより安く済むしな。
「隼人。本当にいいのか?」
「なにが?」
「二世帯住宅で?」
「父さんも、母さんもシアは嫌いか?」
「好きに決まってるだろ」
「ならいいに決まってる。家族は一緒の方がいいしな」
「ありがとうな」
「どういたしまして」
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