第46話 驚く魔人
あれから上級ダンジョンに行くが魔人には会っていない。
「あー、くそ!」
あん時全力でやるんだったなぁ。
でもダメージが入ってるはずだから傷を癒すために隠れてんのかもな。
平和だな。
これがそのままの地球だったらよかったのに。
俺らが召喚されてから異世界と繋がりがあるんだからなぁ。召喚したやつ王様か!あいつ殺しとけば良かったな。
♦︎
「シア!」
『フリーズ!』
「陽菜!」
『ファイヤーアロー』
「よっし!」
中級ダンジョンに仲良く入っている女の子3人は全員が魔術師。魔法使い、聖女、大魔導師。
前衛がいないと効率が悪い。
だが今日に限ってみんな用事でいないのだ。
「あー、楽な方法ないかなぁあー」
「ないよ?レベル上げは、地道にやらないとね」
「そうね。この調子で頑張りましょう」
「ねえねえ。レベル上げたいんでしょ?手伝って」
『フリーズ』
「えっ!」
「あいつが言ってた魔人か!」
隼人から早めに聞いていた3人はすぐに行動に移す。
「あーしの大魔法をくらいなよ!『インフェルノ』」
「あぢぃぃー!しぬー!」
ピエロの格好の魔人は斬られているようだった。
「逃げるよ!」
陽菜が言うと、
「うん!」
月見が頷く。
「あれなんでわかったの?」
やはり効いていないみたいだが。
『フリーズ』
「うわっ!これは動けないのに!」
ジタバタしてる隙に外に出る。
やばかった。鳥肌がたった!あれが上級モンスター。
「逃げ切れて良かった」
月見も鳥肌が立っているようだった。
「よかった、逃げきれたね!」
最後にシアが出てきた。
「あいつにはアーシの魔法は効かないからね」
「わたしも逃げないと殺されると思っちゃいましたよ」
「うん。たぶん隼人じゃないとダメだと思う。私でも倒せるかも知れないけど、ちょっと怖いな」
シアでも十分倒せたが2人を連れては危険だからだ。
「なんにせよ隼人に報告だね」
「「うん」」
♦︎
「分かったすぐ行くよ」
中級ダンジョンかよ!よりにもよって3人の時にでやがって!
数十分後に到着した隼人はさっそくダンジョンに向かう。
「気をつけてね」
「おう!」
中に入ってみるとやはりピリッとした空気に変わる。
走っていると悲鳴が聞こえる。
「キャアァァァァァ」
「あそこか!」
行ってみるとブルーミノタウロスだった?
すぐに倒すと。
「あれれ?また、邪魔しにきたーー」
もう勇者にジョブチェンジはしてある。
『エンドオブハート』
「イテええテメェは必ず殺するるる」
「死ねよ!『エンドオブハート』」
「うァァァだまだまだ」
「なら『フレグマ』」
「ゴブオォォォォォォ」
「まだか『サンキーラ』」
「ウギャアァァァァァ」
塵になってようやく消えた。
ドロップは魔石とマジックアイテム?一度だけ転移できるのか。宝箱も出て、開けると300万円とリングが二つか。
にしても、手強かったな。勇者の『エンドオブハート』に賢者の『フレグマ』聖者の『サンキーラ』でようやく倒せたもんな。
あとで、土産がてら九尾の狐にでも聞きにいくか。
「あ、あの、ありがとうございます」
「いえいえ、これで大丈ゴフッ」
『やーい引っかかった!本体は私よ!』
『エクスキューショナー』
「な、なんで、回復魔法までぇぇぇ!」
『エンドオブハート』
「イヤアアガガガガ」
今度こそ塵になった魔人はドロップに魔石とマジックバックを落としていたのでアイテムボックスにしまう。
よくみるとボロボロのピエロの帽子があったので、それに剣を突き刺すと悲鳴をあげて消えていった。ドロップはマジックバック。
これで本当に終わりだろうな。
さすがに胸を突かれた時は焦ったが俺の方が防御が高くて良かったよ。
痛かったけどな。
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