第41話 校長の頼み事3
中に入るとまだ昨日よりマシだ。
斬って行くとゴーレムなんかも出てくるのでハンマーに変えて砕いて行く。インゴットも集まってきたな。
50階層に到達すると扉を開ける。ミスリルゴーレムだったので、ハンマーで砕いてやると終わった。
ドロップは魔石とマジックバック。マジックバック多いな。それと宝箱からは300万円とジョブオーブの彫金師が入っていた!これ欲しかった。
ダンジョンコアに消去を命じて外に出ると待っていてくれたみたいだ。
「ごめんな、ガキとか言って」
「いえ、ガキなのは間違い無いですから」
「いや、俺の方がガキだったよ」
「あはは、お互いに頑張りましょう」
「おう!頑張れよ!」
男は走って去っていった。熱い人なんだろうな。
「次はどこですかって、また遠いですね」
「駅まで送ってもらって良いですか?」
「はい!送らせていただきます」
「よろしくお願いします」
パトカーに乗って茨城駅へ、お土産を買って新幹線で今度は埼玉県朝霞市にいく。
こんどはただの道のようだな。警察官が立っているところがダンジョンになっているらしい。名前を言って中に入って行くとこれまた大きなスライムがいた。彫金師のジョブを上げたいのでジョブチェンジして刀で切り裂いて行くと普通のスライムの集合体の様だ。
プチプチと潰して回りながら他のモンスターも仕留めて行く。
「これで最後なんだ」
自分に言い聞かせながら階層を下っていく。50階層にたどり着いて扉を開くとキングリッチだ。だからスケルトンが多かったのか!
『セイクリッドフィールド』
『ホーリーブレード』
で斬り刻むと塵になった。
ドロップは魔石とマジックバック。マジックバックしか出てなく無い?宝箱は300万円にスキルオーブランダム。
最後のダンジョンコアに消去を命じて外に出ると歓声が心地よい。ようやく終わった。
警察の方に紙を貰って駅まで送ってもらうがもう明け方なのでファミレスで、コーヒーでも飲んでやすむ。
丸二日でダンジョン5個は上級だとしてもツラいよ。しかも暴走直前もあったし。
ようやく新幹線が動く時間になってきたのでお土産を買って帰る。
家に着くとそのままベッドで眠る。
目が覚めるとシアが俺の机で勉強をしていた。
「あ、おはよう」
「あぁ、おはよ、いま何時?」
「夜の8時だよ?大丈夫?」
「うっん!寝過ぎたかな。疲れたけど大丈夫だよ」
「あんまり無理しないでね」
「校長に言っとくよ」
風呂も入ってなかったので風呂に入って朝から校長室へ。
紙を5枚投げ渡し、これで解決だろうという目で見る。
その横には資料があるが知らないふりして教室に戻る。
「待ってー」
校長会から声が聞こえるが無視だ。
教室に入ると何故ここにという顔の鬼塚先生を無視して自分の席に座る。
とりあえずは何事もなかったかの様に授業を進めるが途中で校長が来て呼び出しを喰らう。
「なんですか!!やってきたでょうが!」
「まだあるんだよ」
「ふざけるな!2日丸々かかってやっと帰ってきたのは昨日の朝だぞ!」
「怒るのはごもっともなんだが」
「いーやーだー!」
「本当に申し訳ないと思っているのだがこれも大事な案件で!」
「嫁にも無理するなって言われたんだよ!」
「今回は3件だけだから!」
「3件も5件もいっしょなんじゃ!」
「わかった!無理強いは良く無いな」
「分かってくれましたか」
「この3件だけで」
「わかってないじゃんかよ!」
「だってしょうがないんじゃもん!協力してくれよ」
「貸一つじゃ足りないですからね」
「二つでも三つでも借りにするから」
「男に二言は」
「ない!」
「よーし!いってやろうじゃ無いですか!」
「あの野郎!」
俺はいま飛行機の中にいる。今度は青森、長崎、鳥取だ。いまは青森に向かっている。
着いてすぐにタクシーで弘前城に向かってもらい城の中に入って行くとダンジョンがあった。
「皇さん、気をつけてくださいね」
「はい、慣れてるんで」
と中に入って行くとモンスターがうじゃうじゃいる。さすが慣れてきて次から次に倒していく。彫金師もレベル99に上がったので勇者にしてガンガン進んでいく。
50階層扉を開けるとレッドドラゴン!
「『エンドオブハート』」
塵になっていくドラゴンを見ながらなんで俺がこんなことしなきゃならんのじゃ!
ドロップは魔石とマジックバック。王道の組み合わせだね。宝箱には500万円とスキルオーブランダム。ダンジョンコアに消去を命じて外に出るとようやくひと段落したのか警察の人が優しい。でも俺はまだまだなんだけどね。
また飛行機に乗って鳥取にいく。
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